LUUPは道路交通法上だとどのような扱いになるの? 「飲酒運転」や「逆走」などのペナルティを解説
配信日: 2025.01.18
そこで本記事では、道路交通法におけるLUUPの取り扱いや、LUUP利用時の違反行為について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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LUUPや電動キックボードとは
LUUPとは、株式会社LUUPが展開する電動キックボードのシェアリングサービスのことです。サービス内で利用できる電動キックボードのことを総じてLUUPと呼ぶ場合もあります。
アプリを通して街中に設置されているポートから電動キックボードを借り受け、目的地近くのポートに返却する流れがあります。なお、電動キックボードとは、キックボードと呼ばれる地面を蹴って進む乗り物に、電動モーターが装備されたものです。
道路交通法におけるLUUPの取り扱い
電動キックボードは、道路交通法上では一般原動機付自転車と特定小型原動機付自転車の2種類に分類されています。このうち、LUUPは特定小型原動機付自転車に該当します。
以下に、一般原動機付自転車と特定小型原動機付自転車の違いをまとめました。
・速度制限
・走行可能な場所
・右折方法
・運転免許の必要性
・ヘルメットの着用義務
・バックミラーの必要性
・最高速度表示灯の搭載義務
一般原動機付自転車の速度制限は30km/hである一方、特定小型原動機付自転車の速度制限は20km/hです。また、一般原動機付自転車は車道のみ走行が許されていますが、特定小型原動機付自転車であれば普通自転車専用通行帯や自転車道も走行できます。
特定小型原動機付自転車の大きな特徴は、運転免許が不要な点です。一方の一般原動機付自転車は、走行するために運転免許が必要になります。
なお、一般原動機付自転車の乗車時にはヘルメット着用が義務付けられていますが、特定小型原動機付自転車ではヘルメット着用が努力義務です。LUUP利用時にはヘルメット着用が推奨されているものの、ヘルメットを着用していなくても法律上の違反行為には該当しません。
とはいえ、交通事故時の被害を軽減するためにも、ヘルメットを着用してLUUPを利用することをおすすめします。LUUPを利用する際には、ほかの車両との法律上の違いを把握しておきましょう。
LUUP利用時に注意すべき違反行為
LUUPの利用においては、道路交通法や条例などに基づいたルールが適用されます。道路交通法や条例に反する利用方法は違反行為に該当し、違反時には罰金や懲役などの罰則が課せられます。
LUUPを利用する際に注意すべき違反行為の一例を以下にまとめました。
・歩道の走行
・飲酒運転
・2人乗り
・車道での逆走
・イヤホンを装着し、音楽を聴きながらの走行
・信号無視
LUUP利用時には、事前にルールを細かく把握しておきましょう。気づかないうちに、違反行為にあたる可能性もあります。
基本的には、LUUPには車道の走行が義務付けられています。違反時には3ヶ月以下の懲役か5万円以下の罰金などが課せられることに注意してください。ただし、特定の標識などの一部条件下では、歩道での走行が認められています。
また、LUUP利用時の飲酒運転は違反行為です。違反者には5年以下の懲役か100万円以下の罰金という重い罰則が課せられます。
さらに、LUUPの2人乗りも違反行為にあたります。違反時には5万円以下の罰金が課せられます。重大な事故につながる可能性があるため、2人乗りは絶対にやめましょう。
なお、信号無視も違反行為に該当します。違反した場合には3ヶ月以下の懲役か5万円以下の罰金が課せられます。
飲酒運転の罰金内容は車と同じ
道路交通法において、LUUPは特定小型原動機付自転車に分類されています。特定小型原動機付自転車の利用時には、飲酒運転の禁止など、道路交通法によって定められたルールを守る必要があるのです。道路交通法の違反時には、懲役や罰金などの罰則が課せられます。
なお、罰金額などの罰則の内容は法律により異なります。飲酒運転時の罰則においては、5年以下の懲役か100万円以下の罰金となっており、自動車と同様の厳しさです。
出典
株式会社Luup 電動キックボード走行時の違反行為
警察庁 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について
警視庁 道路交通法「酒気帯び運転等の禁止」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー