子どもの「中学受験」を考えています。塾や模試、受験料の「費用」が心配なのですが、どのくらいかかるのでしょうか?

配信日: 2025.01.21

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子どもの「中学受験」を考えています。塾や模試、受験料の「費用」が心配なのですが、どのくらいかかるのでしょうか?
中学受験を考える際に気になるのが、塾代や模試代、受験料などの費用です。子どもに最適な教育環境を選ぶためには、どのくらいの費用がかかるのかを事前に把握し、無理のない計画を立てることが大切です。
 
本記事では、中学受験にかかる費用で主な項目とその総額について、具体例を交えて解説します。また、費用を抑えるための工夫もご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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中学受験にかかる主な費用

中学受験を考えるとき、最初に知っておきたいのが具体的にどのような費用がかかるのかです。塾代や模試代、受験料など、主要な項目を把握しておくことで、全体像が見えてきます。以下は、中学受験の主な費用の内訳です。
 
・塾代
中学受験の中心となる費用です。文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」によると、小学校4~6年生の学習塾費の平均は図表1のとおりです。
 
図表1

公立 私立
小学4年生 5万3250円 26万5503円
小学5年生 7万9469円 38万4938円
小学6年生 10万6785円 43万8259円

文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」より筆者作成
 
小4~小6の3年間で、公立が約24万円、私立が約109万円かかります。特に、受験直前の小6では、追加の特訓コースや直前講習が加わり、さらに費用がかさむことがあります。
 
・模試代
実力を測るため、定期的に受ける模試の費用です。模試の種類などによって異なりますが、年間5~6回で約3~6万円が目安と考えられます。
 
・教材費
塾で使用する教材や問題集、過去問集の購入費です。年間1~5万円程度がかかります。
 
・受験料
学校によって異なりますが、私立中学校の受験料は1校あたり2~3万円が一般的です。複数校を受験する場合、この費用が積み重なります。
 
・その他の費用
塾の交通費、食事代、また面接用の服装や靴の購入費もかかることがあります。
 

中学受験の費用総額

中学受験にはさまざまな費用がかかりますが、総額でどれくらいになるのかを知ることはとても重要です。ここでは、平均的と考えられる例をもとに、具体的な費用を計算してみます。

<モデルケース>

塾代:小4~小6の3年間で100万円
模試代:年間5万円 × 3年 = 15万円
教材費:年間3万円 × 3年 = 9万円
受験料:4校受験 × 2万5000円 = 10万円
その他の費用:年間5万円 × 3年 = 15万円
総額:3年 149万円

これは、あくまで平均的なケースの上限に近い例です。有名塾に通えば塾代はもっと高額となり、3年間で250万円前後かかるようです。中学受験の関連費用は、塾や受験する学校数、地域などによって大きく異なるので、個々の状況に応じて費用を見積もる必要があります。
 

中学受験費用を抑えるためのポイント3選

中学受験の費用は高額になりがちですが、少しの工夫で抑えることも可能です。無駄な出費を減らしながら、子どもの学びを充実させる主なポイントを3つご紹介します。
 

1. 費用対効果の高い塾を選ぶ

塾は、子どもに合うかどうかが重要です。口コミや評判を調べ、必要なコースのみを受講することでコストを抑えられます。オンライン塾を活用するのもおすすめです。
 

2. 模試や受験校を厳選する

すべての模試に参加する必要はありません。子どものレベルに合った模試や、受験校の本命・滑り止め校を絞ることで無駄な費用を削減できます。
 

3. 早めの準備で直前費用を抑える

小4や小5から、計画的に学習を進めることで、小6の追い込み時期に費用がかからずに済みます。また、早いうちから通信教育を取り入れれば、通塾期間を短縮できるなど費用を抑えることが期待できます。
 

無理のない計画で受験を成功させよう

中学受験には多くの費用がかかりますが、事前に準備を進め、計画的に進めることで負担を軽減できます。特に塾選びや受験校の選定がコストに大きく影響しますので、しっかりと情報収集を行いましょう。親子で協力しながら無理のない計画を立て、子どもの目標達成を応援してください。
 

出典

文部科学省 結果の概要-令和5年度子供の学習費調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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