走行距離は同じくらいなのに、中古車価格が「約90万円」も違う⁉同じ「プリウス」でも価格に差が出るのはなぜ?

配信日: 2025.01.21

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走行距離は同じくらいなのに、中古車価格が「約90万円」も違う⁉同じ「プリウス」でも価格に差が出るのはなぜ?
車を中古で購入しようとする場合、チェックする項目のひとつに「走行距離」が挙げられます。できるだけ走行距離が短い中古車を買いたいと考える人は多いと思いますが、走行距離が短い車は一般的に価格が高くなる傾向があります。
 
しかし今回のケースのように、同じ車で走行距離も同じくらいの中古車でも、価格が大きく異なる場合があるようです。走行距離が同じならどうして90万円も差が出るのか不思議に思うかもしれませんが、中古車価格は走行距離のみで決まるわけではありません。
 
本記事では中古車価格が決まる基準をご紹介し、安価な中古車を購入する際の注意点もまとめました。
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走行距離が同じくらいで価格に大差がある車の例

同じトヨタの「プリウス」を例に、価格差がどれくらいあるか見てみましょう。対象車種は「プリウス Sセーフティプラス」で、走行距離が7万キロ台の2車をピックアップしました。なお、車両状態によって価格は異なり一概に比較はできませんが、今回は走行距離にフォーカスしてピックアップしています(2025年1月現在)。
 
A:走行距離7万7000キロ、総額119万9000円(2016年式)、車体色ゴールド・シルバー系
B:走行距離7万2000キロ、総額207万9000円(2017年式)、車体色ブラック系
 
2つの車の価格差は約88万円です。走行距離は5000キロほどの差がありますが、Bの方が高く販売されています。2車のおおまかな相違点は、年式が1年違うこと、カラー、車両状態です。
 
ただし上記価格はあくまで一例です。販売店やタイミング、車の状況に応じて価格差は大きく変動します。
 

中古車価格はどのように決まる?

中古車価格は以下のような要素によって変わります。
 
・走行距離
走行距離が長いと、それだけ激しく車の部品が消耗されることになります。そのため、走行距離の長さが長くなるほど、価格は下がっていきます。
 
・年式
クラシックカーや希少価値が高い車などを除き、年式が古ければ古いほど価格は安くなります。同じ車種だとしても、年式の違いによって多少の価格差が出るでしょう。
 
・カラー
同じモデルでもボディーカラーによって差が出ることがあります。ホワイトやブラック、シルバー、グレーなどの無難なカラーの方が、奇抜なカラーや好みが分かれそうなカラーよりも高くなると考えられます。
 
・車両状態
中古車であっても、できるだけ車両状態がよいものを購入したいと思うものです。そのためキズや汚れが少ない車両ほど、価格は高くなる傾向です。また修復歴がない車の方が、修復歴ありの車より人気が出やすいでしょう。
 
・装備や機能性
安全性能や走行性能などを向上するオプションがついていれば、価格が上がる可能性があります。
 
これらの点が評価されることで、同じ車種や走行距離でも総合的により高い価格がつくケースもあるのです。
 

安価な中古車を購入する際の注意点

中古車を購入する場合は、以下のような点をチェックしましょう。
 
・点検整備記録
定期的に整備されてきたか、大きな修復がないかなど、車両状態をはかれる記録に目を通しましょう。
 
・エンジンや足回りの状態
サビや亀裂など、車両状態が著しく悪くないか、エンジンルームや足回りを確認します。
 
・相場との価格乖離(かいり)がどれくらいか
同じモデルで、走行距離や装備、カラーなどが同じような車がいくらで流通しているか、相場を調べましょう。もしおおまかな相場からかけ離れた価格で売られているようなら、なぜそれほど安価なのか確認するようおすすめします。
 

走行距離以外にも中古車価格を左右する要素は多くある

走行距離が同じくらいであっても、年式やカラー、車両状態、装備などによって中古車の価格は変わってきます。場合によっては数十万円の差が出ることもあるでしょう。
 
安価な中古車を購入する前には、該当モデルの相場を調べつつ、対象車両の状態をよく観察しましょう。自分で判断することが難しい場合は、車に詳しい知人などに相談する方法もあります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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