「町内会費」の支払いは義務なの? 使用用途やメリット・デメリットを解説
配信日: 2025.01.22
本記事では、町内会費の相場や使い道、町内会費を支払うメリット・デメリットなどを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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町内会費とは
町内会費とは、町内会に入会する人が支払う費用を指します。金額は町内会によって異なりますが、世帯数の多い都心部では比較的安く、世帯数が少ない地方エリアでは高くなる傾向にあるようです。
株式会社インタースペースが行った「町内会費(自治体)に支払う金額に関するアンケート」によると、町内会費として年間支払われている金額の割合は表1の通りです。
表1
0円~1000円 | 31.6% |
1001円~1万円 | 55.6% |
1万1円~2万円 | 9.4% |
2万1円以上 | 3.4% |
※株式会社インタースペース「町内会費(自治体)に支払う金額に関するアンケート」を基に筆者作成
年間で1000円以上1万円未満の支払いをしている人が最も多いことが分かりました。多くの町内会では、会費が負担にならないよう調整されていると考えられます。
町内会費の使い道
町内会費は、地域住民が安全かつ快適に暮らすためのさまざまな目的に活用されているようです。夏祭りや運動会などの地域イベントの開催費用に用いられ、住民同士の交流を深めるきっかけにもなっているでしょう。
また、防災用品の購入や防災訓練の実施など、災害時に備えた地域全体の対策にも役立っているようです。
さらに、ゴミ袋や清掃道具の購入費にも充てられており、地域の環境を維持するためにも重要な役割を果たしています。ほかにも、公園や集会所などの公共施設の修繕や維持管理にも町内会費が使われているとされています。
こうした施設は、地域の交流や活動を支える場として欠かせない存在です。なお、防犯カメラの設置や街灯の維持など、防犯にも活用されていて、地域の安全性向上にも貢献していると考えられます。
町内会費を払うメリットとデメリット
ここでは、町内会費のメリットとデメリットを解説します。町内会費には地域の安全や快適な生活を支える側面がある一方で、デメリットも存在するようです。
町内会費を払うメリット
町内会費の支払いにより得られるメリットの一つは、地域での交流が増えることが考えられます。地域の清掃活動や夏祭り、バザー、運動会などのイベントを通して住民同士が顔を合わせる機会が増えると、いざというときの安心感を得られる可能性があります。
また、災害時には町内会や近隣住民との協力がしやすくなる点も魅力の一つです。お互いに頼れる体制が構築できていれば、避難活動や災害時の支援がスムーズに行えると考えられます。
町内会費を払うデメリット
町内会費を払って町内会に加入すると、会議やイベントの準備などに多くの時間を割かれる可能性があり、忙しい人にとっては負担に感じることもあるでしょう。
また、会費の金額もデメリットの一つです。毎月一定の支出が必要となるため、町内会の活動に積極的に参加しない場合、支払いが無駄に感じることがあるかもしれません。
なお、町内会の登録時に住所や氏名、家族構成などの個人情報を提供する必要があり、連絡手段として電話番号やLINEの交換を求められることもあります。情報の共有に不安を感じる人にとっては大きなデメリットといえます。
町内会費の支払いに強制力はない
町内会費の支払いに強制力はありませんが、一部の地域では町内会に加入しないことでゴミ出しを制限されるといったトラブルが起きたこともあるようです。しかし、町内会に加入しなくても法律で罰せられることはありません。
メリットとデメリットを押さえて、町内会費を支払うか決めよう
町内会費は地域の安全や快適な生活を維持するために必要な支出であり、地域活動への参加を通じて住民同士の交流が深まるきっかけになる可能性があります。
また、防災対策や地域の環境整備にも活用され、災害時に助け合いや協力がしやすくなるといったメリットもあるようです。しかし、町内会に参加するデメリットとして、時間的拘束や会費負担が挙げられるため、慎重に検討することが大切です。
出典
株式会社インタースペース ママスタセレクト 「町内会費」にいくら払っていますか?負担金ゼロの人から2万円超の人まで!<ママのリアル調査>
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー