新幹線の「グランクラス」にいつか乗りたいという夫。飛行機の「ファーストクラス」と比べて安いのでしょうか?

配信日: 2025.01.23

この記事は約 4 分で読めます。
新幹線の「グランクラス」にいつか乗りたいという夫。飛行機の「ファーストクラス」と比べて安いのでしょうか?
新幹線の最上級クラス「グランクラス」は、鉄道ファンの人であれば一度は乗ってみたいと思うクラスではないでしょうか。グランクラスは普通車やグリーン車よりも価格は高いですが、その分快適・豪華で、飛行機でいうところのいわば「ファーストクラス」に似ています。
 
今回のケースでは、妻がグランクラスの価格を気にしているようですが、もしかしたら「最上級のクラスだと飛行機のファーストクラス並に高いかも」と考えているのかもしれません。
 
本記事では、新幹線のグランクラスと飛行機のファーストクラスを比べ、グランクラスがどのような車両なのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

グランクラスとは

JR東日本管内の一部の新幹線には、特別車両として「グランクラス」が設定されています。新幹線には、普通車(自由席、指定席)、グリーン車、グランクラスの3種類があり、グランクラスは最上級クラスです。
 
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)によると、グランクラスは、「東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)」で営業しています。
 

グランクラスとファーストクラスの価格差はどれくらい?

新幹線のグランクラスと飛行機のファーストクラスは、それぞれ「最上級クラスである」というニュアンスが似ていますが、価格差はどれくらい出るのか気になる人も多いでしょう。
 
移動手段が列車と飛行機で大きく異なるほか、目的地も完全に一致するわけではありません。また「鉄道が好き」「飛行機の旅が好み」など主観的なものもあるため、一概に価格比較はできません。
 
しかしおおまかな価格比較として、以下条件での往復移動を例に、各クラスの料金を見てみましょう。

●区間:東京~北海道
●旅程:往路2025年1月10日午前発、復路1月16日午前発

※価格は執筆時にJR東日本および日本航空株式会社(JAL)で検索したものを参照。

JR東日本にて、東京駅と新函館北斗駅間のグランクラス料金を調べたところ、金額は「7万8540円(往復割引利用時)」でした。往路出発が10時45分、到着は15時1分で、4時間16分かかります。
 
JALで1月10日羽田空港発、新千歳空港着のファーストクラスチケットを取る場合、料金は「13万840円(フレックス運賃の場合)」でした。往路出発が10時20分、到着は11時55分で、1時間35分かかります。
 
差額は「5万2300円」とグランクラスの方が圧倒的に安くなりました。
 
ただし両者とも、チケットの種類によっては価格に変動が生まれます。例えばJALファーストクラスの場合、「セイバー」という運賃カテゴリを見ると、往路「2万8130円」と復路「2万5820円」で合計「5万3950円」の価格が表示されました(検索時は満席)。こちらのチケットを入手できた場合、ファーストクラスの方が安くなります。
 
一方、「JALカード割引」と「往復セイバー」という料金カテゴリにおいては「フレックス」と同じくグランクラスより料金が高くなりました。このように全体的にはファーストクラスの方が高い傾向にあるようですが、場合によっては逆転することもありえるでしょう。
 

グランクラスにはどのようなサービスがある?

グランクラスでは、車内のインテリアからシート、軽食サービス、ラウンジサービスなどにおいて、まるで飛行機の「ファーストクラス」を思わせるような特別なサービスが提供されます。
 
・シート
上質な素材を使用し、人間工学に基づいた座り心地で体全体をバランスよくサポートしてくれるため、長時間の移動でも快適に過ごせます。シートピッチが大きくて足元が広々しており、最大45度までリクライニング可能です。
 
グリーン車よりも柔らかく上下に可動するヘッドレストピローや、2段階にサイズ調整できるダイニングテーブル、カクテルトレイも備えています。
 
手元のコントロールパネルを使えば、スイッチひとつでシートを調整したり、アテンダントを呼び出せたりします。肩付近にはデスクライトもあり、読書や仕事をするときにも便利です。2人掛け座席の間には半透明パーテーションがあり、プライバシーにも配慮されているのです。
 
・車内サービス
「グランクラス(飲料・軽食あり)」の列車の場合、車両には専任のアテンダントがおり、乗車時にウエルカムセットとして、水やおつまみ、おしぼりを渡されます。さらに洋食と和食の2種類から選べる「リフレッシュメント(軽食)」や、アルコール類、ソフトドリンクなどの提供もあります。
 
・ラウンジサービス
東京駅には「ビューゴールドラウンジ」が設置されており、お菓子やソフトドリンク、読み物、フリーWi-Fi、クロークなどのサービスを利用可能です。本ラウンジは、ビューカードのゴールドカード会員やグランクラス利用者など限られた人が使えます。
 

新幹線のグランクラスでは上質な旅を飛行機のファーストクラスよりも比較的安く体験可能

グランクラスでは、上質なサービスを新幹線の中で体験可能です。居住性やアテンダントサービスなど、飛行機のファーストクラスのような最上級サービスが提供されています。
 
価格についてはグランクラスの方が飛行機のファーストクラスよりも安い傾向にありますが、購入するチケットや割引によって変わる可能性もあります。
 
新幹線のグランクラスと飛行機のファーストクラスで価格・サービス内容を単純比較することはできませんが、新幹線という移動手段において「最上級」のおもてなしを体験してみたい方は、一度検討してみるとよいかもしれません。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 夫の家事への不安に関するアンケート ライターさん募集