「iPhone 13」のバッテリーが持たなくなってきたため「モバイルバッテリー」を購入しました。余裕を見て「1万mAh」のものを買ったのですが、2回しか充電できません!「初期不良」でしょうか…?

配信日: 2025.01.25

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「iPhone 13」のバッテリーが持たなくなってきたため「モバイルバッテリー」を購入しました。余裕を見て「1万mAh」のものを買ったのですが、2回しか充電できません!「初期不良」でしょうか…?
私たちの必需品となっているスマートフォン(以下:スマホ)ですが、古くなってくるとバッテリーの持ちが気になるという方もいることでしょう。例えば、発売から3年以上経過した「iPhone 13」などをお使いの場合、「動画やSNSを見ていたらすぐにバッテリーが切れてしまった!」というケースもあるかもしれません。
 
出先でバッテリーが切れてしまったときに便利なのが「モバイルバッテリー」です。いざというときに助かるモバイルバッテリーですが、「余裕を持って大容量のものを買ったのに思ったほど充電できない!」という経験をした方もいるのではないでしょうか。当記事では、モバイルバッテリーの容量と充電できる回数について解説します。
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「モバイルバッテリー」は容量のすべてを充電に使えるわけではない

同じスマホを長期間使っていると問題になってくるのが、バッテリーの劣化です。バッテリーの劣化が進むと「少ししか使っていないのにバッテリーが切れてしまった!」という事態に陥る可能性もあります。
 
外出先などでバッテリーが切れてしまった場合に便利なのが「モバイルバッテリー」です。しかし、「大容量のものを買ったのに思ったほど充電できない!」という経験をした方もいるのではないでしょうか。なぜこのような事態が起こるかというと、モバイルバッテリーは容量のすべてをスマホの充電に使えるわけではないからです。
 

充電できるのは電池容量の「約6割」といわれている

前述の通り、モバイルバッテリーは容量のすべてをスマホの充電に使えるわけではありません。なぜなら、スマホなどを充電する際にエネルギーのロスが発生するからです。
 
バッテリーには実際に使用できる「定格容量」が定められており、実際に充電できる容量は約6割とされています。そのため、電池容量だけを見てモバイルバッテリーを購入すると「思ったほど充電できない!」という事態に陥ってしまうのです。
 

「1万mAh」のモバイルバッテリーで「iPhone 13」は何回充電できる?

例えば「1万mAh」のモバイルバッテリーで「iPhone 13」は何回充電できるのでしょうか。「iPhone 13」のバッテリー容量は「3000mAh」程度といわれているため、充電の際にまったくロスが起きないと仮定すると「3回以上」充電できる計算になります。
 
しかし、実際にはロスが発生するため、電池容量のすべてを充電に使えるわけではありません。前章で触れた通り、実際に使える定格容量は電池容量の約6割といわれているため、「1万mAh」のモバイルバッテリーで「iPhone 13」を充電できるのは「2回程度」となるでしょう。
 

バッテリー容量が「80%」を下回ったら交換がおすすめ

iPhoneの場合、通常使用によるバッテリーの劣化は製品保証の対象外です。一方、Appleは「AppleCare+にご加入で、お使いのiPhoneのバッテリー蓄電容量が本来の80%未満に低下している場合は、無償でバッテリーを交換できます」とも述べています。
 
AppleCare+とは、iPhoneを過失や事故で損傷してしまった際、一定のサービス料を負担することで回数制限なく修理などのサービスを受けられる保証プランです。例えば、最新の「iPhone 16」シリーズの場合、購入時に表1の保証料を支払うことで、無償バッテリー交換などのサービスを受けられます。
 
表1

月払い(税込み) 2年間(税込み)
iPhone 16 Pro
iPhone 16 Pro Max
1580円 3万1800円
iPhone 16 Plus 1380円 2万8800円
iPhone 16 1180円 2万3800円

出典:Apple「AppleCare製品-iPhone」を基に筆者作成(2025年1月現在)
 
なお、AppleCare+に加入していない場合は、バッテリー交換に表2の料金が必要です。
 
表2

見積額(税込み)
iPhone 16 Pro
iPhone 16 Pro Max
1万9400円
iPhone 16 Plus
iPhone 16
1万5800円

出典:Apple「iPhone バッテリーの交換」を基に筆者作成(2025年1月現在)
 
スマホのバッテリー寿命は、一般的に「1年半~2年程度」といわれています。4年以上使う場合はバッテリー交換が2回以上必要になる可能性もあるため、iPhoneを使っているケースではAppleCare+に加入した方がお得かもしれません。
 

まとめ

今回は私たちにとって身近な「モバイルバッテリー」の容量と充電できる回数について解説しました。実際に充電できるのは電池容量の「約6割」といわれています。モバイルバッテリーを購入する際は、定格容量も確認して自分に合ったモデルを選択しましょう。
 

出典

Apple iPhone バッテリーの交換
Apple AppleCare製品-iPhone AppleCare+
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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