取引先の「新年会」に招待された際、上司に「お金を包んでね」と言われました。これってマナーなのでしょうか?
配信日: 2025.01.25
本記事では、取引先の新年会でお金を包んだ方がよいのかや、用意するお金の相場などを解説します。ぜひ参考にして、取引先との良好な関係を築きましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
取引先の新年会ではお金を包んだ方がよい?
取引先の新年会に招待された場合、お金を包んだ方がよいかは会社の方針や取引先の慣習によって異なります。お金を包むべきか分からない場合は以下3つを確認してみましょう。
まず、会社や取引先の規則を確認しましょう。自社や取引先が金品の受け渡しを禁止している場合があります。禁止している場合は渡さない方がよいため、禁止事項がないか事前に確認しましょう。
次に、会費の有無を確認しましょう。会費が明記されている場合は、基本的に会費のみで問題ありません。会費が明記されていない場合は、お金を用意しておくと安心です。
また、先輩や上司に相談するのも選択肢のひとつです。「このような場合、お金を包むべきでしょうか?」と素直に尋ねてみましょう。社内の慣習や過去の事例を教えてもらえれば、どう対応すべきか分かります。
これらを確認しても明確な答えが分からなかった場合は、どちらにも対応できるようにお金を用意しておくとよいでしょう。
仮に取引先の方がお金の受け取りを固辞した場合は、無理やり渡すと失礼にあたります。その場では渡さず、後日お礼の連絡をしましょう。
新年会で用意するお金の相場は?
取引先の新年会に招待された際、一般的に5000円~1万円を包むのが適切でしょう。しかし、新年会の規模や内容によっては、1万円以上包んだ方がよいケースがあります。事前に会場や料理などを確認してから金額を決めるのをおすすめします。
また、宿泊が必要な新年会で取引先が宿泊費も負担してくれた場合は、料理代に加えて宿泊費も考慮した金額を用意しましょう。日帰りのケースに1万円を追加して、2万円程度が適切といえます。宿泊施設のグレードや取引先との関係性によっては3万円ほど包んだ方がよいケースもあります。
お金以外を渡す場合に適している物品は?
取引先によっては現金は受け取れないが、お菓子やお酒などの物品であれば問題ないという場合もあります。その場合は、以下のようなものが適しています。
●賞味期限が長く個包装になっているお菓子
●紅茶やコーヒー、お酒などの飲み物類
●相手の趣味嗜好(しこう)にあったもの
●地元の名産品 など
これらの物品は、相手に負担をかけず、かつ感謝の気持ちを表すのに適しています。選ぶ際は、相手の好みや価値観を考慮し、新年の始まりを祝う気持ちを込めて選びましょう。
新年会でお金や物品を渡すときの注意点
取引先の新年会でお金や物品を渡すときは、封筒やのし袋の書き方に注意が必要です。
のし袋の水引は、繰り返しの祝いに適した蝶結びを用意しましょう。また、表書きは「御祝」や「御祝儀」「御礼」などが望ましく、「新年祝賀会 御祝」と記すのもよいかもしれません。また、招待された側がお金を心づけとして渡す場合には「御樽代」や「御樽料」と記載する場合もあるようです。
一方で、「寸志」や「薄謝」といった言葉は目下の方に使う言葉のため、取引先への使用は失礼にあたる可能性があります。正しい表記を用い、丁寧な対応を心がけましょう。
取引先の新年会でお金を包むべきかは会社の方針や取引先の慣習による
取引先の新年会に招待された際、お金を包むべきかは会社や取引先の規則などによって異なります。事前に会社や取引先の規則、会費の有無などを確認し、必要に応じて上司や先輩に相談することが大切です。
お金を包む場合、相場は5000円~1万円が一般的ですが、宿泊を伴う場合はさらに上乗せすることが適しています。また、お金の代わりにお菓子や飲み物などの物品を選ぶ場合は、相手の好みや状況に配慮しましょう。
封筒やのし袋の選び方、表書きにも注意し、失礼のない対応を心がけることで、取引先との良好な関係を築きやすくなります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー