洗濯後のシャツからボロボロになった「1万円札」が出てきた‥!捨てたくないけど、銀行で交換してもらえるの?
配信日: 2025.01.26 更新日: 2025.01.27
今回は、洗濯によって破損した紙幣の取り扱いについて紹介します。うっかりポケットに入れたまま洗濯してしまった紙幣の取り扱い方法について気になる方は、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
破れたり汚れたりした紙幣の取り扱い
破れたり汚れたりした紙幣の取り扱いについては、日本銀行法施行規則によって基準が定められています。
●券面の3分の2以上が残存している場合:券面金額と同額紙幣で交換
●券面の5分の2以上が残存している場合:券面金額の半額紙幣で交換
●券面の5分の2未満しか残存していない場合:交換不可
また、紙幣が破れて2つ以上に分かれてしまった場合は特別規定があります。同一紙幣と認められた場合、つなぎ合わせて上記の規定の条件を満たせば交換可能です。
破れたり汚れたりした場合の紙幣の交換方法
ボロボロになった紙幣が交換の条件を満たしている場合は、最寄りの金融機関で正規の紙幣との交換が可能です。交換を依頼したい場合、日本銀行の本店か支店、もしくは最寄りの民間金融機関の窓口へ相談しましょう。交換する紙幣の状態を銀行側と交換希望者の双方で確認する必要があるため、郵送には対応していません。
また、金融機関の窓口で申し込む際は、事前の予約が必要となる可能性があるため注意が必要です。特に日本銀行の窓口での破損紙幣交換は事前予約が推奨されており、予約なしでの対応は難しい場合があります。また、交換手続きには時間がかかるため、余裕を持って予約しましょう。
民間金融機関では対応されない可能性もあるため、確認をしておく方が安心です。
紙幣の交換にかかる手数料や必要なもの
日本銀行の窓口で破損紙幣を交換する場合、手数料はかかりません。日本銀行以外の金融機関では、手数料がかかる場合もあるため確認しておくと安心です。
また、日本銀行での引き換えの際には、窓口に備え付けられている引き換え依頼書への記入が必要です。引き換え依頼書は日本銀行のホームページからもダウンロードできますので、事前に印刷し必要事項を記載しておくと窓口での手続きがスムーズです。
破損紙幣は券面の表裏を確認できる状態にし、紙テープなどで紙片を貼り合わせておきましょう。ぬれている場合はしっかりと乾かし、余分な付着物があれば取り除きます。状態の確認が困難であればあるほど、手続きに時間がかかったり交換が難しくなったりする可能性があるためです。
硬貨の場合も同様に可能な限り原型を崩さないようにし、汚れなどは事前に可能な限り取り除いておきましょう。
ボロボロになった1万円札は銀行に持ち込めば交換してもらえる可能性が高い
破れたり汚れたりした紙幣・硬貨は、基本的には交換可能です。残存面積がどの程度あるかが焦点となります。また、交換は日本銀行の本店もしくは支店で行えます。日本銀行では、手続きの事前予約が推奨されています。
日本銀行の本支店まで行くことが難しい方は、民間の金融機関でも対応しているため窓口へ相談しましょう。ただし、どの銀行でも交換できるわけではないことや、ゆうちょ銀行は対応していない点には注意が必要です。
万が一紙幣や硬貨を汚損した場合は、状態が確認できるようにして所定の金融機関に問い合わせましょう。
出典
日本銀行施行規則 第8条
日本銀行 破損したお金の引換窓口
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー