「24時間ゴミ捨て可能」なマンションに住んでるけど、近所の人が勝手にゴミを捨てていた! 住民以外の利用は問題ないの? リスクもあわせて解説
配信日: 2025.01.25 更新日: 2025.01.27
しかし、中には「24時間ゴミ捨てできて便利だから」と、外部の人が勝手にゴミ捨て場を利用するケースも少なくありません。本記事では、マンションの住民以外の人が勝手にマンションのゴミ捨て場を使用するのは法的に問題ないか否かについて解説します。
また、外部の人に勝手にマンションの設備を使われるリスクも併せて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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不法投棄が成立する可能性が高い
結論から述べると、マンションの住民以外の人がマンションのゴミ捨て場にゴミを捨てると、廃棄物処理法の第16条で禁止されている「不法投棄」が成立する可能性が高いです。
不法投棄とは、廃棄物を適正に処理せず他人の敷地や道路などに廃棄する行為全般を指します。不法投棄が成立した場合、個人なら5年以下の懲役、1000万円以下の罰金が科せられます。
外部の人に勝手にゴミ捨て場を利用されるリスク
外部の人による勝手なゴミ捨て場の利用を放置していると、さまざまなトラブルを招きかねません。以下では、不法投棄がどのようなリスクを招くかについて解説します。
生活環境の悪化
外部の人に勝手にゴミ捨て場を利用されると、生活環境が悪化する可能性があります。マンションのゴミ捨て場を勝手に利用する人は、ゴミの分別がいい加減である可能性も考えられます。
そのため、ゴミが回収されず悪臭やハエをはじめとする害虫の増加などのトラブルにつながるおそれがあります。また、管理人がわざわざゴミの分別をする必要が生じると、外部の人の勝手なゴミ捨てが原因で、管理費が上がることになるかもしれません。
治安の悪化
マンションの治安の悪化も、外部の人による勝手なゴミ捨て場の利用によって発生が懸念されるトラブルの1つです。ゴミ捨て場の勝手な利用を放置すると、ほかの人から「ここは誰がゴミを捨てても問題ない場所だ」と認識されてしまいます。
そして将来的には住人を含めて「ルールを破っても問題ない場所」と認識されてしまい、大きなルール違反までもが見過ごされるようになりかねません。
不法投棄を防ぐ方法
不法投棄を防ぐためには、マンションのオーナーや管理会社にお願いして各種対策を施してもらうのが有効です。具体的には、以下のような対策がおすすめです。
看板の設置
不法投棄を防ぐ方法として、看板の設置が有効です。看板を見た人物に自分が行おうとしている行為が犯罪であることを理解させることができるほか、心理的なプレッシャーも与えられるため不法投棄の抑止力となります。
看板は、目立つ場所に、目立つ配色のものを設置するようにしましょう。
防犯カメラの設置
防犯カメラの設置も、不法投棄を防ぐうえでおすすめの対策です。防犯カメラを設置し、その存在を周知すれば不法投棄の抑止力となるだけでなく、不法投棄が発生したときにも映像と音声で記録を残せるため、裁判を有利に進められます。
防犯カメラにはさまざまな種類があり、鮮明な映像を残したい場合はバレットタイプの機種を、死角をできるだけなくしたい場合はドーム型の機種にしましょう。
住居環境を守るためにも不法投棄は見逃してはいけない
マンションの住民以外の人が、マンションのゴミ捨て場を勝手に利用するのは違法行為です。勝手にゴミを捨てられてしまうと、住居環境が悪化し普段の生活に深刻な影響が出る可能性も否定できません。
もしゴミを勝手に捨てられていることに気がついた場合、新たなトラブルを招くリスクもあることから、個人で解決しようとしてはいけません。まずはマンションの管理責任者に連絡して、各種対策をとってもらいましょう。
出典
e-Gov 法令検索 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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