来月「東京出張」が決まった同僚が、「ホテル代が高すぎる!」と困っているようです。コロナ前の「1.5倍以上」との話も聞きますが、都内のホテルはなぜこんなに高くなってしまったのでしょうか?
配信日: 2025.01.27

そこで本記事では、都内ホテルの価格高騰の理由や、ホテルに安く泊まる方法などを解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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なぜ都内ホテルの価格が高騰しているのか
都内ホテルの価格高騰の理由として、コロナ禍が明けたことによる旅行需要の増加が挙げられます。
国土交通省観光庁の「旅行・観光消費動向調査2020年年間値(確報)」によると「2020年の日本人国内延べ旅行者数」は2億9341万人でした。2020年は新型コロナウイルス感染症が流行初期の頃であり、日本人の国内旅行者数は前年に比べて50%も減少しています。
一方で、国土交通省観光庁の「旅行・観光消費動向調査2023年年間値(確報)」によると「2023年の日本人国内延べ旅行者数」は4億9758万人でした。このことから、コロナ禍が明けてから国内の旅行需要が増加していることが分かります。
さらに、物価高や慢性的な人手不足などの状況もあり、ホテル側はやむを得ず旅行需要の増加に合わせて価格を上げていることも考えられるでしょう。
また、インバウンド需要の増加も価格高騰の原因のひとつです。インバウンド需要とは、海外から日本を訪れる観光客やビジネス客が日本国内で消費するモノやサービスの需要を指します。コロナ禍が明けたことに加え、水際対策の緩和や円安により訪日外国人観光客は急増しています。
訪日外国人観光客は国内の日本人よりも料金設定に寛容な傾向にあることから、ホテル側はインバウンド需要に合わせた価格で提供している可能性があることも要因でしょう。
ホテルに少しでも安く泊まる方法
都内のホテル単価が徐々に上昇傾向ではあるものの、コツをおさえることで少しでも安く泊まる方法があります。以下の4つのポイントに注意してホテル探しをしてみましょう。
・立地の良いホテルを避ける
一般的に、主要駅や観光エリアに近いといった立地の良いホテルほど価格は高くなります。アクセスの良さは宿泊価格に反映されるため、安く泊まりたいのであれば駅1つ分先のホテルや路地裏のホテルなど、あえてアクセスがそれほど良くないホテルを選びましょう。
・料金比較サイトを使う
予約サイトによって、同じホテルの同じ客室であっても価格が異なるケースがあります。最安値の予約サイトを利用したい際は、料金比較サイトを利用するのが便利です。料金比較サイトを使えば異なる予約サイトの価格を一度に確認できるため、日程や人数を変えずとも同じホテルに安く泊まれる可能性があります。
・安くなる曜日を狙う
一般的に、ホテルの料金は曜日によっても異なります。これは、ホテルの顧客層がよく利用する時期に合わせて料金が設定されているためです。
自身の予定やスケジュールにもよりますが、例えば、シティホテルやリゾートホテルの場合は週末や休日、祝日に利用される傾向があるため、宿泊する際は平日を狙うのがおすすめです。また、ビジネスホテルは平日、特に水曜日と木曜日に利用される傾向があるため、宿泊する際は週末や祝日が狙い目です。
・なるべく早めに予約する
多くのホテルでは、予約を早期に済ませた場合に適用される「早割」などの割引制度を用意しています。宿泊料金を抑えたい人は、1ヶ月前を目安に予約を済ませておきましょう。
また、逆にキャンセルされたり予約が入らなかったりした部屋は、宿泊日直前に安くなる傾向があります。前もって予約するのが難しい人は、直前割や当日割を狙ってみるのもひとつの手です。
まとめ
都内ホテルの価格高騰の主な理由は、旅行需要の回復やインバウンド需要の増加です。エリアによっては相場がコロナ禍前の1.5倍以上に上昇しているところもあるようです。出張や旅行の予定がある人は、料金比較サイトを活用したり早めに予約したりといった工夫をして、なるべくホテル代を安く抑えましょう。
出典
国土交通省観光庁 旅行・観光消費動向調査2020年年間値(確報) 日本人国内延べ旅行者数、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出(旅行単価)(2ページ)
国土交通省観光庁 旅行・観光消費動向調査2023年年間値(確報) 日本人国内延べ旅行者数、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出(旅行単価)(2ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー