国民一人あたりの「かくれ資産」は約53万円もある?1番多い品目は何?

配信日: 2025.01.30

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国民一人あたりの「かくれ資産」は約53万円もある?1番多い品目は何?
国民一人あたりの「かくれ資産」の金額は約53万円とされています。自宅に眠る「かくれ資産」として1番多い品目について気になる方もいるでしょう。
 
そこで今回は、日本国民の「かくれ資産」の金額やおもな品目について解説します。自宅に「かくれ資産」に該当する品目がないか、本記事を参考に探してみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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国民一人あたりの「かくれ資産」とは

「かくれ資産」の定義は、1年以上使用せずに理由なく家庭内に保管しているモノを不要品としたときの、不要品保管数量調査および「メルカリ」の平均取引価格により不要品を金額換算した数値です。
 
株式会社メルカリの「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”に関する調査」によると、国民一人あたり平均約53万2000円で、総額は推計約66兆6772億円でした。総額は、5年間で1.8倍の規模へ拡大し、2018年の第1回が約37兆円、2021年の第2回が約44兆円、2023年の第3回で約67兆円となりました。
 
1世帯あたりの平均「かくれ資産」は約110万6000円で、単身世帯が約53万円、20代・30代夫婦2人世帯が約79万円、50代・60代夫婦2人世帯が約132万円となっています。
 

どんな項目のものが「かくれ資産」として多いのか

「かくれ資産」として多い項目は、「服飾雑貨」「書籍・CD・ゲーム」「家具・家電・雑貨」「ホビー・レジャー」「美容・健康」です。中でも、資産額として最も大きい割合を占めるものは「服飾雑貨」で、捨てる予定の不要品の資産価値は金額換算すると平均8万5000円相当になります。
 
表1

一人あたり平均かくれ資産 家庭での不要品(金額換算)
服飾雑貨 20万6631円 3万5550円
書籍・CD・ゲーム 14万410円 1万1135円
家具・家電・雑貨 9万2960円 1万3175円
ホビー・レジャー 7万3210円 2万2801円
美容・健康 1万8433円 2210円
平均相当 53万2000円 約8万5000円

株式会社メルカリ「2023年版日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」調査結果詳細を基に筆者作成
 

服飾雑貨

一人あたり平均約53.2万円の「かくれ資産」の中で「服飾雑貨」は、38.9%と最も大きな割合で20万6631円を占めています。また、所有している全ての靴やトップス、ジャケット、アウターなどのアパレル品を金額換算すると、一人あたり約71万円にのぼります。
 
そして、約4割の方はフリマアプリやリサイクルショップなどで売って手放したいアパレル品があるようです。
 
また、捨てる予定の「服飾雑貨」品の資産価値は約3万6000円相当で、捨てる予定の不用品全体の41.9%と最も大きな割合を占めていることからも、多くの家庭に「かくれ資産」が眠っている可能性が考えられます。
 

書籍・CD・ゲーム

一人あたり平均約53.2万円の「かくれ資産」の中で「書籍・CD・ゲーム」は26.4%で14万410円を占めています。また、捨てる予定の「書籍・CD・ゲーム」品を売却すると1万1000円相当に換算され、捨てる予定の不用品全体の中では13.1%の割合になるでしょう。
 

家具・家電・雑貨

一人あたり平均約53.2万円の「かくれ資産」の中で「家具・家電・雑貨」は17.5%で、9万2960円を占めています。捨てる予定の「家具・家電・雑貨」品を売却すると1万3000円相当で、捨てる予定の不用品全体の中では15.5%の割合になるでしょう。
 

ホビー・レジャー

一人あたり平均約53.2万円の「かくれ資産」の中で「ホビー・レジャー」は13.7%で、7万3210円を占めています。捨てる予定の「ホビー・レジャー」品を売却すると2万3000円相当に換算され、捨てる予定の不用品全体の中では26.9%になるでしょう。
 

美容・健康

一人あたり平均約53.2万円の「かくれ資産」の中で「美容・健康」は3.5%で、1万8433円を占めています。捨てる予定の「美容・健康」品を売却すると2000円相当で、捨てる予定の不用品全体の中では2.6%の割合になるでしょう。
 

国民一人あたりの「かくれ資産」は約53万円!もっとも多い品目は服飾雑貨

国民一人あたりの「かくれ資産」は約53万円といわれ、もっとも多い品目は服飾雑貨という結果でした。特に、私物のアパレル品を金額換算すると一人あたり約71万2000円となっています。
 
「服飾雑貨」のほか、自宅に眠る「書籍・CD・ゲーム」「家具・家電・雑貨」「ホビー・レジャー」「美容・健康」アイテムが「かくれ資産」かもしれません。各種リユースサービスを活用した買売は増えており、不要品はフリマアプリやリサイクルショップを賢く利用するとよいでしょう。
 

出典

株式会社メルカリ 「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”」に関する調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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