新幹線の「グランクラス」で東京~仙台まで行った友人が「2万円しなかったよ」と言っていてビックリ!私が東京~青森まで行ったときは2万円を超えていましたが、なぜでしょうか?
配信日: 2025.01.31
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本記事では、料金の仕組みやグランクラスをよりお得に利用するための方法を紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新幹線「グランクラス」の料金について
グランクラスの料金は、営業距離によって決まっています。例えば100キロまでは6540円、701キロ以上は1万1840円と、距離が長くなるほど料金が高くなります。
東京から仙台・新青森までの料金
「はやぶさ」で東京から仙台に行く場合と新青森に行く場合のグランクラスの料金は表1の通りです。
表1
仙台 | 新青森 | |
---|---|---|
グランクラス料金 | 2万110円 | 2万8780円 |
※筆者作成
表1より、仙台行きも新青森行きも2万円を超えることが分かります。また、2025年4月1日より価格の見直しが行われる予定です。仙台・新青森ともに1760円の値上げが実施されるため、今後利用する際はさらに金額が高くなるため注意しましょう。
グランクラスに安く乗るコツ
新幹線のグランクラスは豪華なサービスや快適な空間を提供しているため、旅行中に特別な体験をしたい人におすすめです。しかし、その分料金が高いことをデメリットに感じる人もいます。ここでは、グランクラスに安く乗るためのコツを紹介します。
えきねっとから予約する
グランクラスをお得に利用するなら、えきねっとの「新幹線eチケット」を活用しましょう。「新幹線eチケット」を使うと、通常の運賃よりも200円割引でグランクラスに乗車できます。さらに、Suicaや他の交通系ICカードを登録しておくことで、チケットレスでの乗車が可能となり、改札口でもスムーズに通過できるため、非常に便利です。
表1の料金に「新幹線eチケット」の割引を使用すると以下の金額になります。
●仙台行き:1万9910円
●新青森行き:2万8580円
「新幹線eチケット」の割引を使用すると仙台行きであれば1万円台で行くことが可能であることが分かります。
また、JRE POINTアップグレードを利用することもお得にグランクラスを利用する方法の一つです。JRE POINTを貯めている場合、そのポイントを使って座席をグランクラスにアップグレードできます。
シートのみの利用とする
グランクラスには、アテンダントによる軽食サービスやアメニティが付いていることが一般的ですが、このグランクラスならではのサービスを利用しないという選択もあります。
シートのみの利用にすると、料金を抑えられるのがメリットです。朝早い時間帯ではアテンダントサービスが提供されていない場合もあるため、シートのみの料金で利用できる可能性があります。
グランクラス車両の魅力
グランクラス車両の座席配置は、横3列で定員は18席と大変少なく、一般のグリーン車55席、普通車65~100席と比較すると圧倒的に広く、ゆとりある空間が確保されています。余裕ある配置によって、他の乗客との距離が保たれ、プライバシーが確保された状態で移動できるのが特徴です。
また、人間工学にもとづいて設計されたシートは、長時間の移動でも快適に過ごせるように考慮されています。座面、背もたれ、レッグレスト、フットレストはコントロールパネルで操作でき、最大45度までリクライニングが可能です。2人掛けの座席には半透明のパーテーションがあり、よりプライベートな空間が確保されています。
グランクラスでは、さらに充実したサービスが提供されているのが魅力です。軽食、飲み物、茶菓子がサービスとして提供され、厳選された食材を使用した季節のメニューから和食または洋食を選べます。
飲み物には、アルコール類やソフトドリンクが豊富にそろっており、沿線地域で生産されたワインや日本酒も楽しめるのが魅力です。ちなみに、飲食サービスは「グランクラス(A)」のみで提供され、シートのみの利用の「グランクラス(B)」にはないようなので注意が必要です。
グランクラスの料金は工夫次第で抑えられる
グランクラスの料金は営業距離にもとづいて設定されています。そのため、東京から仙台間よりも東京から新青森間の方が料金は高くなります。
しかし、予約方法やサービスを工夫することで、グランクラスをお得に利用することも可能です。「えきねっと」を使った予約やシートのみの利用で料金を抑えられるため、上手に活用して快適な旅を楽しみましょう。
出典
北海道旅客鉄道株式会社 東日本旅客鉄道株式会社 西日本旅客鉄道株式会社「グランクラス(飲料・軽食あり)」の料金を見直します
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー