休日によくドライブに行きますが、「ガソリン代」が高くて困ります。週末ごとにドライブをすると、出費はどのくらいになるのでしょうか?
配信日: 2025.02.01

本記事では毎週末ドライブをする場合、ガソリン代がどれくらいかかるのかを検証しています。週末にドライブをしていて、ガソリン代が気になる人は参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
ガソリン代はガソリン単価と燃費、走行距離によって違う
ガソリン代は車の使い方(走行距離)で変わりますが、ガソリン単価と車の燃費によっても大きく変わることがあります。同じ距離を走っても、燃費の悪い車は燃費が良い車に比べてガソリンを多く消費します。
一方、同じ車で比べても、ガソリン単価が高い時期は必然的にガソリン代も高くなります。まずは、ガソリン単価の相場を調べてみましょう。
ガソリン小売価格の相場
本記事では、利用者の多いレギュラーガソリンを前提として価格を紹介します。資源エネルギー庁の「石油製品価格調査 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」によると、2025年1月6日時点でのレギュラーガソリンの相場は180.6円です。
2000年以降のガソリン単価の推移は図表1のとおりです。
【図表1】
調査年月日 | レギュラーガソリン単価 (1リットルあたり) |
---|---|
2000/1/5 | 98.0円 |
2005/1/4 | 117.3円 |
2010/1/5 | 125.8円 |
2015/1/5 | 145.2円 |
2020/1/6 | 150.1円 |
2021/1/4 | 136.1円 |
2022/1/4 | 164.7円 |
2023/1/10 | 168.2円 |
2024/1/9 | 175.5円 |
2025/1/6 | 180.6円 |
※資源エネルギー庁 「石油製品価格調査 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」より筆者作成
図表1を見ると、2025年1月6日のガソリン単価は2000年と比較して1.84倍、5年前と比べても1.2倍であり、2021年を除き右肩上がりに値上げが続いていることが分かります。
車の平均的な燃費とガソリン価格の相場で1km走行あたりのガソリン代を計算
車はコンパクトカーを前提としています。平均的な燃費でガソリン単価の相場(180.6円/L)から1Lあたりのガソリン代を計算すると以下のとおりです。なお、コンパクトカーの燃費の相場は15.0〜21.9km/Lとしています。
◆ガソリン代の計算式:消費ガソリン量(走行距離÷燃費)×ガソリン単価
(1km÷15.0km/L)×180.6円/L=12円(走行1kmあたりのガソリン代)
燃費が21.9km/Lの場合は8.2円となりますが、自身の車の燃費や走行距離に合わせて計算してみましょう。
燃費22km/L、ガソリン単価180円で100km走行するとガソリン代などは以下のとおりです。
●ガソリン代……818円(1kmあたり8.18円)
●消費ガソリン……4.55L(1kmあたり0.05L)
週末のドライブでどれくらいのガソリン代がかかるか
車を通勤に使っている人も含めて、年間の走行距離は1万kmが平均と言われています。しかし、週末にドライブするだけの場合は、その半分以下のケースが多いようです。走行距離はそれぞれなので、1000~5000kmを1000km単位で分けて、それぞれのガソリン代を燃費別に計算したものが図表2です。
【図表2】
走行距離/燃費 | 燃費15.0km/L | 燃費21.9km/L |
---|---|---|
1000km | 1万2040円 (1000km÷15.0km/L)×180.6円/L |
8246円 (1000km÷21.9km/L)×180.6円/L |
2000km | 2万4080円 (2000km÷15.0km/L)×180.6円/L |
1万6493円 (2000km÷21.9km/L)×180.6円/L |
3000km | 3万6120円 (3000km÷15.0km/L)×180.6円/L |
2万4740円 (3000km÷21.90km/L)×180.6円/L |
4000km | 4万8460円 (4000km÷15.0km/L)×180.6円/L |
3万2986円 (4000km÷21.9km/L)×180.6円/L |
5000km | 6万200円 (5000km÷15.0km/L)×180.6円/L |
4万1233円 (5000km÷21.9km/L)×180.6円/L |
※資源エネルギー庁 「石油製品価格調査 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」より筆者作成
年間のガソリン代は走行距離と燃費に反比例して少なくなるため、ガソリン代を節約するためには走行距離と燃費に注意する必要があります。
ガソリン代の節約方法
ガソリン代は走行距離と燃費、ガソリン単価に大きく影響されるため、節約する場合はこれらを総合的に考慮しましょう。
●ガソリン単価が高いときは走行距離を減らす
●ガソリン単価が安いスタンドを利用する
●車の買い替え時には燃費の良い車種を選ぶ
基本的な節約方法以外にも、運転時に以下の点も心がけることで燃費をよくすることが可能です。
●急発進、急加速を避ける
●アイドリングの時間を減らし、こまめにエンジンを切る
●ガソリンを満タンにしない、不要な荷物を積まないことで車重を減らす
●エアコンの使用頻度を減らす
また、いつも利用しているガソリンスタンドがあれば、その系列のクレジットカードを使うことも効果的です。一般的なクレジットカードよりもガソリン単価が優遇されていることが多いからです。
毎月かかるガソリン代はしっかり把握して節約を心がけよう
車の維持費の中でもガソリン代は利用する都度かかるものなので、実際にかかる金額はしっかりと把握しておきましょう。ガソリン代が高くなる理由が分かっていれば、意識することで節約可能です。
ガソリン単価や走行距離、燃費を考えることだけでなく、運転の仕方を変えることでもガソリン代を節約できます。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 調査の結果|石油製品価格調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー