転勤により夫婦ともに車が必要になりそうです。車を「2台所有」するとどのくらいのコストがかかるのでしょうか?
そこで本記事では、車を2台所有した場合のコストについて解説していきます。
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車1台あたりにかかるコスト
毎日の通勤に車を使うのであれば、ある程度耐久性があり燃費もよいコンパクトカーを念頭に置くとよいでしょう。軽自動車はコストの面では有利ですが、毎日通勤に使う場合は耐久性や安全性に不安が残るからです。
通勤距離がそれほどでもない場合は、軽自動車を検討しても問題はないでしょう。その場合、コストはコンパクトカーより下がる可能性が高いです。
ここでは、車所有にかかるコストについて計算していきます。
車両購入時にかかる費用
車を購入する場合は、車両本体価格以外に以下の諸費用がかかります。なお、車両本体価格は200万円(重量1トン以下、排気量1リットル超)を想定しています。
・消費税……20万円(車両本体価格の10%)
・自賠責保険料……2万3690円(36ヶ月)
・自動車税……年3万500円(3年自家用、エコカー外)
・環境性能割(旧自動車取得税)……6万円(本体価格の3%)
・自動車重量税……3万6900円(3年)
・合計……35万1090円
上記の費用は法定費用と呼ばれており、購入後にまとめて支払います。なお、初回車検までの3年間の費用金額で、メンテナンス費用は含まれていません。
年間の負担額に換算すると以下のとおりです。
◆購入年度のみの負担……26万円(消費税、環境性能割)
◆年負担額……約3万300円
購入後にかかる車の年間費用
車の購入後にかかる費用は法定費用以外にも任意保険料や車検費用、ローンで購入した場合は毎月の返済額が加わります。
・任意保険料年額……約5万円
・車検費用の相場……約4万5000円(2年車検の2分の1)
・ローンの毎月返済額(※)……3万5450円×12ヶ月=42万5400円
※ 200万円、5年均等払い、年2.45%
上記に加えてガソリン代、駐車料金、故障時の修理代などもかかるため、自身の状況に合わせて維持費には余裕をもたせることが大切です。また、上記費用は業者などによって異なります。
ここまでの車の購入による年間コストをまとめると、以下のとおりです。
◆初年度……約76万円
◆2年目以降……約50万円
初年度を除けば、毎年50万円前後に加えて、ガソリン代などの消耗品の費用がかかります。車が2台あればコストも約2倍かかるため約100万円となり、費用の節約を考える必要があります。
車の費用を抑える方法
車にかかる費用を抑えるための効率的な方法の一つに、車を購入するのではなくリースする方法があります。カーリースは、賃貸によって車を利用する仕組みです。
車を所有することで発生する各種の税金は月額リース料に含まれるため、費用を大きく抑えることが可能です。車にかかるほとんどの費用を含めてリースすることも可能で、リース料だけが負担費用となるので、家計の管理も楽になります。
ただし、リース料金とローン返済金は車種や契約条件によって異なり、毎月のリース料金がローンの返済金と大きく変わらない場合もあります。また、途中解約ができない、カスタマイズは原則禁止で原状回復費用がかかるなどのデメリットもあります。やはり購入したいという人は、以下の方法で費用を抑えましょう。
・走行距離によっては1台を軽自動車にして費用を抑える
・燃費のよい車を選び、ガソリン代の節約と各種税金を軽減する
・ガソリンスタンドの系列クレジットカードなどでガソリン単価を低くする
車の維持費は高額になるので、なるべく節約して費用を抑えよう
車を2台所有すると、1台分の約2倍の維持費がかかります。車が生活必需品であればこれらの費用を軽減することを考えましょう。
費用を抑える方法の一つとして、カーリースの利用という選択肢もあります。ただし、長期的には購入よりも総額が高くなる可能性があるため、自身の状況に応じて検討しましょう。
車を所有するのであれば燃費のよい車を選んだり、ガソリンスタンドの系列クレジットカードなどでガソリン単価を低くしたりして、費用を抑えるよう努めましょう。
出典
国土交通省 自賠責保険・共済に加入するには
東京都主税局 自動車税種別割
東京都主税局 自動車税環境性能割
国土交通省 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
