祖母はスマホを持っているのに「固定電話」もつなげています。出費がもったいないと思うのですが、解約しても不自由ではないですよね?

配信日: 2025.02.05

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祖母はスマホを持っているのに「固定電話」もつなげています。出費がもったいないと思うのですが、解約しても不自由ではないですよね?
シニア世代の方の中には、固定電話とスマートフォンを両方持っている人もいるかもしれません。しかし、スマートフォンの普及する現在では、固定電話をほとんど使っていないのならば解約してもよいのでは、と考える人もいるでしょう。
 
そこで今回は、固定電話とスマートフォンを両方契約している場合にかかるコストについて検証します。固定電話を解約した場合に考えられる影響についても解説しますので、固定電話の解約を検討している人はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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固定電話とスマートフォンにかかるコスト

固定電話とスマートフォンにかかる費用を見ていきます。
 
【スマートフォン】
 
スマートフォンの格安プランを利用した場合の1ヶ月の料金を約2800円とすると、1年で約3万3600円かかります。スマートフォンの料金プランでは、60歳以上を対象にしたシニアプランを設けている会社もあるため、何社かの見積もりをとって比較すると月額料金を節約できるでしょう。
 
【固定電話】
 
固定電話を使用する場合、毎月の基本料金として回線使用料、キャッチホンなどのオプション料金に加えて、通話料などがかかります。
 
NTT東日本のある料金プランでは、固定電話にかかる1ヶ月の費用は次の通りです。

固定電話から固定電話への通話料:9.35円/3分(県内通話・県間通話)
 
回線使用料(基本料):1870円(加入電話・プッシュ回線・住宅用・3級取扱所)
 
オプション料金:660円(迷惑電話おことわりサービス6・住宅用)

上記契約プランでは、固定電話を利用しなくても毎月約2530円、1年で約3万360円かかることが分かりました。オプション機能を追加したり、固定電話で通話を行ったりするとさらに費用はかさみます。
 
スマートフォンと固定電話の両方を利用すると、年間で6万円以上かかるケースがあることが分かりました。
 

固定電話を解約するとどのような影響があるのか?

固定電話を解約すると次のような影響が考えられます。解約を検討する場合は事前に確認しておきましょう。
 

電話番号の変更が必要

固定電話を解約すると、固定電話番号が使えなくなります。そのため、普段から固定電話番号を使って連絡している家族や友人がいる場合、新しい番号を通知する必要があります。
 
また、さまざまな手続きの際に固定電話番号を登録している場合、変更手続きを行わないと大切な連絡を受け取れないこともあるでしょう。
 

月額料金が高くなる可能性がある

スマートフォンの利用料金は、固定電話よりも高くなることがあるようです。さらに、データ通信を多く使う場合はプランによっては月額料金が高額になることもあるでしょう。事前に通話料金や通信料を確認のうえプランを決めるようにしましょう。
 

緊急時の連絡手段が減る

災害発生時や電波障害などの緊急時でも、固定電話であれば通話可能な場合があります。スマートフォンは電池が切れたり、電波状況が悪いと通信がつながらなかったりするケースも考えられます。緊急時の連絡手段として固定電話があると安心できるシニア層もいるかもしれません。
 

固定電話を解約してもよいかどうかは状況により異なる

スマートフォンの格安料金プランは1年で約3万3600円、固定電話にかかる費用は約3万360円、合わせると年間で6万円以上かかるケースがあることが分かりました。固定電話を解約すると年間で約3万円節約できる可能性があるでしょう。また、スマートフォンではシニア向けのプランを設けている場合もあるので、いくつかの会社で見積もりをとって検討すると費用を節約できる可能性があります。
 
固定電話の解約を検討する際は、電話番号の変更が必要であること、月額料金が高くならないか、有事の際の連絡手段として残しておきたいかなどを確認したうえで判断するとよいでしょう。
 

出典

東日本電信電話株式会社 NTT東日本 電話料金について 毎月の基本料金
東日本電信電話株式会社 NTT東日本 電話料金について 固定電話から固定電話への通話料金
東日本電信電話株式会社 NTT東日本 迷惑電話おことわりサービス ご利用料金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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