アパートの室内クリーニングの現状はどうなっている?費用対効果を解説
配信日: 2025.02.05


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
アパートの室内クリーニングの現状
アパートを清潔に保つためにも、住民自身がこまめに掃除をすることが大切です。しかし、清掃のための時間がとれない、高齢で思うように体が動かないなどの理由で、難しいケースもあるでしょう。アパートの住民による清掃が不十分だと、アパートの資産価値も下がってしまいます。
そのような場合には、日常清掃を業者に依頼し、定期的に清掃しておくと効果的です。
独立行政法人中小企業基盤整備機構による「ハウスクリーニング」の市場調査データによれば、室内清掃について「よく利用している」と回答した人は20代男性が2%と低いものの、全世帯の中でもトップという結果でした。掃除が苦手な人や、忙しくてできない人に利用されているようです。
アパートで管理費や共益費を住民から徴収している場合、管理規約などで定期清掃を義務としているケースがあります。共用部のみを定期清掃のクリーニングを委託する大家さんは多くいますが、室内クリーニングまで入るのは珍しいでしょう。
アパートの室内クリーニングの料金目安
表1は、アパートの室内クリーニングを清掃業者に依頼した場合の費用相場です。
表1
間取り | 費用 |
---|---|
1R・1K | 1万5000~3万円 |
1DK・2K | 2万5000~4万円 |
1LDK・2DK | 3万~4万5000円 |
出典:株式会社Speee「ハウスクリーニング相場はいくら?場所や間取り別に費用を解説」、みんなのマーケット株式会社「一人暮らしのハウスクリーニング料金相場|ワンルーム〜1LDK」をもとに筆者作成
家具の移動が必要な清掃を依頼する場合には人員が増えるため、20%前後費用が高くなります。また、汚れがあまりにもひどい場合は別料金が発生する可能性もあるでしょう。
室内クリーニングをするメリット・デメリット
室内クリーニングをするメリットは、自分ではなかなか掃除しにくい手が届かない場所もきれいになることです。掃除が苦手な入居者による「汚部屋化」も防げます。
また、個人での掃除が難しいエアコンはカビなどが発生しやすく、そのままの状態が続くと健康にも悪影響を及ぼす恐れがあるでしょう。部屋中にカビなどを拡散させないためにも、プロによるクリーニングは効果的です。
デメリットとして、ハウスクリーニング業者が室内を清掃するので、知らない人を家の中に入れることが挙げられます。
さらに、清掃に依頼するため費用がかかることや、清掃時間の確保もデメリットとして挙げられます。入居者が室内にいる間に掃除する場合には、スケジュール調整も必要です。
室内クリーニングの費用対効果
入居者による故意な破損などを除けば、アパートはオーナーが修繕費用を負担します。クロスやフローリングをはじめ、給湯器やエアコン、トイレなど電化製品まで修理しなくてはなりません。
費用と修繕期間目安の一覧は、表2の通りです。
表2
箇所 | 相場 | 修繕時期の目安 |
---|---|---|
エアコン | 1万5000~10万円 | 10~15年 |
キッチン | 5万~20万円 | 10年前後 |
給湯器 | 10万円前後 | 10年前後 |
トイレ | 5~10万円 | 10年前後 |
お風呂 | 5~50万円 | 10~15年 |
筆者作成
エアコンなどは一度も掃除していなければ、目安時期よりも早く故障し、修理や買い替えの可能性も上がります。トイレやお風呂なども、次の入居者へと引き渡す際に目安となる年数を迎える前でも、汚れなどによって交換が必要となるかもしれません。
高額な設備があるアパートの場合、定期的な室内クリーニングの実施により、ランニングコストの削減ができるでしょう。
アパートの定期的な室内クリーニングは珍しい
アパートの共有部分の掃除を外部に委託する大家さんは多くいますが、室内クリーニングまで実施するケースは珍しいです。しかし、高級な設備があるアパートの場合、室内クリーニングの費用がかかっても、費用対効果としては有効かもしれません。
アパートの汚れが気になる場合には、定期的な室内クリーニングも検討してみてはいかがでしょうか。
出典
独立行政法人中小企業基盤整備機構 ハウスクリーニング 市場調査データ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー