肉を切った「包丁やまな板」は「キッチンハイター」で除菌するべき? 「食器用洗剤」では除菌されないの?
配信日: 2025.02.05


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
まな板や包丁に菌が繁殖する主な原因
まな板や包丁に菌が繁殖する主な原因は、以下の3つです。
・使用頻度の高さと不十分な乾燥
・生肉や魚の汚れが残ること
・まな板の傷に溜まる汚れ
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
使用頻度の高さと不十分な乾燥
まな板や包丁は毎日の調理で頻繁に使われる傾向があるため、汚れや雑菌が付着しやすい調理器具だといわれています。また、洗った後にまな板を十分乾燥せずに再び使うような湿った状態は、雑菌が繁殖しやすい環境になるようです。
生肉や魚の汚れが残ること
まな板や包丁で生肉や魚を扱った後は雑菌が付着しやすくなるといわれています。これらにはO-157やカンピロバクター、ノロウイルスといった食中毒の原因となる菌が含まれる場合もあります。
通常の洗浄だけでは落としきれない場合があるため、除菌が重要です。
まな板の傷に溜まる汚れ
まな板は包丁の使用による傷に汚れや水分が溜まり、雑菌が繁殖しやすい状態を作るようです。雑菌は食材の残りカスや湿気を栄養源として増殖するため、洗剤による洗浄に加えて定期的な除菌を行う必要があるといわれています。
生肉が触れた調理器具:洗浄と消毒のポイント
生肉が触れた調理器具は、消毒を徹底しましょう。東京都医療局によると、熱湯消毒を行う際は、75℃以上を1分以上保つように、熱湯をゆっくりかけるか煮沸するとよいようです。
漂白剤を使う場合は、使用方法を確認し、十分に流水で洗い流します。まな板は、使用面だけでなく裏面や側面も洗い、包丁は柄を含めて全体を丁寧に清潔にしましょう。
特に傷が多い古いまな板や木製まな板は汚れが落ちにくい傾向があるため、丁寧に洗浄し、消毒時間を長めに取ることが大切です。
食器用洗剤と漂白剤を活用
最近の食器用洗剤は、除菌効果があるものもあり、食器だけでなくスポンジやまな板の衛生管理にも活用でき、臭いの軽減にも役立つようです。
漂白剤を使った効果的な除菌
食器用洗剤でしっかり洗浄した後は、漂白剤を使用してさらなる除菌を行いましょう。漂白剤は、菌の除去だけでなく黒ずみや色移りの解消、消臭効果も期待できるといわれています。
漂白剤は、まな板全体に均一に行き渡るように塗布すると効果的だと考えられているようです。また、桶やビニール袋に水と漂白剤を混ぜ、その中に浸けて処理する方法もおすすめです。
キッチン用の漂白剤は本当に高いのか?
漂白剤の価格は、実際いくらくらいなのか調べてみましょう。本当に漂白剤は高いのか、2025年1月時点での食器用洗剤と価格を比較してみたいと思います。
食器用洗剤の価格
まずは、食器用洗剤です。価格コムで食器用洗剤の価格を調べたところ、1月時点で商品Aは詰め替え用840gが税込み557円、商品Bは1250mlで税込み548円でした。ちなみに、商品Bは除菌効果があるのが特長です。
100gないしは100ml当たりの価格は以下の通りです。
商品A:約66円
商品B:約44円
特大サイズとそうでないものなど、容量によって100ml当たりの価格は変動幅がありますが、除菌効果がプラスされているという点では、商品Bはお得感があるかもしれません。
キッチン用漂白剤の価格
続いて、キッチン用漂白剤の価格について見ていきます。例えば、1500mlの大手メーカーの商品Cは税込み352円で販売されており、プライベートブランドの商品Dの600mlタイプは税込みでおよそ97円と非常に手頃です。
100ml当たりの価格は以下の通りです。
商品C:約23円
商品D:約16円
このように比較すると、キッチン用漂白剤はコストパフォーマンスが高い傾向にあり、経済的に利用できる可能性があるアイテムといえます。
日常的な食器用洗剤による洗浄に加え、漂白剤を活用すればさらに効果的な除菌が可能
肉や魚を扱った後の包丁やまな板の衛生管理は、家族の健康を守る上で重要です。日常的な食器用洗剤による洗浄に加え、漂白剤を活用すればさらに効果的に除菌できる可能性があります。生肉や魚の菌は食中毒の原因となるため、念入りな対策が求められます。
漂白剤は除菌だけでなく、黒ずみや臭いの解消にも役立つと考えられているため、幅広く使える経済的かつ便利なアイテムだと考えられます。適切な衛生管理とコストバランスを考えながら、日々のキッチンを清潔に保ちましょう。
出典
東京都医療局 家庭で生肉を調理する際に、どのようなことに気を付ければよいですか?【食品安全FAQ】
価格.com キッチン用洗剤 通販 価格比較
価格.com 花王 ハイターのキッチン用洗剤 人気売れ筋ランキング
TOPVALU 漂白 除菌 除臭キッチン用 漂白剤
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー