2〜3年に一度「ベンツ」や「レクサス」といった高級車に買い替える場合、年収は「1000万円」を超えていないと無理?
配信日: 2025.02.06

そこで今回は、2〜3年に一度のペースでベンツやレクサスといった高級車に買い替えられるのは、どれくらいの年収がある人なのか考察します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次 [非表示]
車の購入価格は年収の5割程度が目安
独身か既婚か、また子どもの有無などによって、生活に必要な額は異なるため一概にはいえませんが、車の購入価格は、年収の5割までが目安とされています。年収500万円の場合は、250万円までということです。
レクサスは、低価格のモデルでも400万円以上、ベンツは500万円ほどします。頻繁に買い替えられるような人の場合は特に、少なくとも800〜1000万円以上の年収は必要だと考えられます。
また、ベンツやレクサスには1000万円以上するモデルもあり、年収2000万円を超えることも十分考えられるでしょう。
年収1000万円を超える人の割合
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、給与所得者全体の平均年収は、459万5000円です。レクサスやベンツの価格は全体の平均年収を上回るモデルがほとんどであり、十分な貯蓄がある人や、共働き世帯の人、多めにローンを組める人でなければ、購入は難しい可能性があります。
では、レクサスやベンツを購入できそうな年収1000万円以上の人は、どの程度いるのでしょうか? 国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に、年収1000万円以上の人の割合を示したものが表1です。
表1
年収 | 割合 |
---|---|
1000万円超~1500万円以下 | 4% |
1500万円超~2000万円以下 | 0.9% |
2000万円超~2500万円以下 | 0.3% |
2500万円超 | 0.3% |
計 | 5.5% |
※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
年収1000万円を超える人は全体の5.5%のみであり、少数の高所得者であることが分かります。
高級車を2〜3年に1回買い替えるとコストパフォーマンスがよい?
新車を2〜3年で買い替えるのは、コストパフォーマンスが悪いと考える人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとはいい切れません。
2〜3年で買い替える場合さまざまなメリットがあり、長期にわたり同じ車に乗り続ける場合と比較しても、むしろお得になる可能性もあるのです。
2~3年に1回高級車を買い替えるメリット
高級車を2~3年に1回買い替えることで、常に新車に乗り続けられるメリットがあります。しかし、考えられるメリットはそれだけではありません。
●任意保険の割引が受けられる
●車検代がかからない
●メンテナンス費用がそれほどかからない
車両を購入する場合、任意保険の種類によっては新車割引が適用されます。2~3年スパンで買い替えると、長期にわたり新車割引が適用された状態を維持でき、保険料をおさえられる可能性があるでしょう。
また、新車の車検期間は3年となっており、車検を通すことなく新車に乗り換えるため、車検代がかかりません。同様に、メンテナンス費用も長期間乗ることに比べれば、それほどかからない可能性があるでしょう。
これらの費用をおさえることができるため、2~3年周期で買い替えることは、コストパフォーマンスがよい場合があると考えられているのです。
高級車のリセールバリュー
ベンツやレクサスなどの中でも、人気の車種はリセールバリューが高く、買い替えの際に高値で売れる可能性があります。
リセールバリューとは、車を売却する際に、その車両がどの程度の価値があるかを判断する数字のことです。何%といういい方をし、数字が大きい方がリセールバリューが高いといえます。
長期間乗れば乗るほど、リセールバリューは低くなり、購入3年後では、平均50〜60%ともいわれます。しかしベンツやレクサスの人気車種の場合、3年後でも高いリセールバリューを保つこともあるようです。
それだけ高額で買い取りしてもらうことができれば、新車の購入に充てることで、新たに支払うお金を少なく済ませられる可能性があります。つまり、1台目はそれなりの出費になりますが、それ以降はかなり費用をおさえて高級車を購入できる可能性があるのです。
高級車を2~3年に1回買い替える人の年収は1000万円を超えている可能性もあるが、頻繁に買い替えることでトータルの出費をおさえられることもある
ベンツやレクサスなど高級車を1回目の車検が来る前に買い替える人は、年収1000万円を超える可能性があります。車両の購入をする場合、購入費用は年収の5割までといわれています。つまり、1000万円の車両を購入する場合、年収にして2000万円はあった方がよいということです。
ただし、リセールバリューの高い車であれば、新車購入時に新たに高額な支払いの必要がなくなる場合もあります。そのため、1000万円の年収がなくても購入できる可能性もあるといえるでしょう。
出典
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー