「オールシーズンタイヤ」のまま「雪道を走る」のは「違反」? 近距離なら問題ない?
配信日: 2025.02.06

この記事ではオールシーズンタイヤの概要とあわせて、雪道を走っても問題ないかをまとめました。スタッドレスタイヤとの比較もしていますので、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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オールシーズンタイヤとは
オールシーズンタイヤとは、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの特徴を合わせ持つタイヤのこととされています。晴れているときや雨が降っているときはノーマルタイヤに近い性能を発揮し、雪道ではノーマルタイヤよりも高いグリップ力を備えています。
なおオールシーズンタイヤは、特殊なゴム素材を使用していることが特徴とされているようです。低温下でも柔軟性を保ち、排水性を高めるための溝のパターンを採用するなど、さまざまな工夫が用いられています。
このことから、基本的にはどの季節であっても装着できるのが魅力のタイヤです。そのため、基本的に雪道を走っても違反にはなりません。ただし、チェーン規制が行われているときにチェーンを装着せずに走行する行為は違反となる可能性があるため、この点には注意しましょう。
オールシーズンタイヤのまま雪道を走っても問題ない?
オールシーズンタイヤは、基本的にそのまま雪道を走っても問題ないとされています。ただし、凍結している路面の場合は滑りやすくなるとされているため、走行時は注意が必要になるでしょう。
シャーベット状の雪が積もっている路面であれば、基本的にオールシーズンタイヤのまま走行しても影響はないと考えられています。圧雪路面(積もった雪が圧縮され固まった道路)についても問題はないとされていますが、スタッドレスタイヤと比較すると、制動距離が伸びてしまうかもしれません。
また、タイヤのサイドウォール部分に「スノーフレークマーク」が付いているかにも注目してみましょう。該当のマークが記載されている場合は、高速道路で「冬用タイヤ規制」が実施されていても問題なく走行可能とされています。
オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの性能差
オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤには、雪道でのグリップ力に性能差があるといわれています。おもにアイスバーン状態の道路では、グリップ力や制動力に大きな差があるようです。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が発表している数値によると、時速40キロメートルで圧雪路と氷盤路(アイスバーンに近い状態)を走行した場合では、制動距離に表1のような違いがあるとされていました。
表1
路面状況 | スタッドレスタイヤ | オールシーズンタイヤ |
---|---|---|
圧雪路 | 17.3メートル | 22.7メートル |
氷盤路 | 78.5メートル | 101.1メートル |
※一般社団法人日本自動車連盟(JAF)「 [Q]「オールシーズンタイヤ」って、どんなタイヤですか?」を基に筆者作成
タイヤメーカーでも、アイスバーンの路面ではスタッドレスタイヤの装着を推奨していると覚えておきましょう。
スタッドレスタイヤの価格相場
スタッドレスタイヤの価格は、サイズやメーカーなどによって5000円~4万円と、幅広く設定されているようです。基本的にタイヤのサイズが大きくなると、価格は高くなる傾向にあるとされています。また、有名なタイヤメーカーの商品を選べば、その分価格も高くなる可能性があるでしょう。
価格によってどのような違いがあるか分からない場合は、カー用品店や整備工場などで相談してみるとよいかもしれません。
オールシーズンタイヤのまま雪道を走っても違反にはならないが、スタッドレスタイヤと比べると滑りやすい可能性もある
オールシーズンタイヤは、そのままでも雪道を走れるように設計されているタイヤです。そのため、雪道を走ったとしても、違反になる可能性はないと考えられます。
ただし、スタッドレスタイヤと比べると、路面状況によっては滑りやすくなってしまうかもしれません。最悪の場合、事故につながるおそれもありますので、住んでいる場所や路面状況に合わせてどのタイヤを履くべきか判断するとよいでしょう。
出典
一般社団法人日本自動車連盟(JAF) [Q]「オールシーズンタイヤ」って、どんなタイヤですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー