家族で東京から「大阪」に旅行をします。家族4人なら「新幹線」と「夜行バス」どちらが費用をおさえられますか?
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東京-大阪間の交通費の目安
ここでは、東京-大阪間の新幹線と夜行バスの交通費の目安を紹介します。家族構成は両親と子ども2人とし、子どもは2人とも小学生とします。
新幹線の場合
新幹線のうち最も早く到着する「のぞみ」を利用した場合の、東京駅-新大阪駅間の交通費は表1のとおりです(片道料金、通常期の場合)。
表1
| 座席の種類 | 大人1人 | 子ども1人 |
|---|---|---|
| 自由席 | 1万3870円 | 6930円 |
| 指定席 | 1万4720円 | 7350円 |
| グリーン車 | 1万9590円 | 1万2490円 |
※筆者作成
家族4人で大阪まで旅行する場合の片道の交通費は、自由席は4万1600円、指定席は4万4140円、グリーン車では6万4160円です。グリーン車を利用すると普通車よりも2万円ほど高くなるため、交通費を節約したければ自由席もしくは指定席を検討するとよいでしょう。
夜行バスの場合
夜行バスを利用する場合、交通費はチケットを購入するタイミングや旅行日程、乗車するバスの種類などによって大きく変動します。
目安としては、大人が片道4000~8000円、子どもではおよそ半額の片道2000~4000円の範囲が多いようです。そのため、家族4人で夜行バスを利用して大阪へ行く場合、1万2000~2万4000円ほどの交通費がかかる可能性があると考えられるでしょう。
費用は新幹線より夜行バスのほうが3万~5万円ほどお得になるケースがある
交通費だけをみると、新幹線を利用するよりも夜行バスのほうが3万~5万円ほどお得になるケースがあることが分かりました。ただし、新幹線と夜行バスにはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあります。交通費だけではなく、各交通手段の特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。
新幹線で旅行するメリット・デメリット
ここでは、新幹線で旅行する際のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
新幹線で旅行するメリットは、移動がスムーズでストレスが少ない点です。定時運行が基本であるため、移動時間が計画通りになりやすく、渋滞や道路状況を気にする必要がありません。車窓から流れる景色を楽しんだり家族で会話をしたりするなど、移動時間を楽しめる点も魅力のひとつです。
デメリット
新幹線は座席のスペースが限られており、家族旅行で大きなスーツケースや複数のバッグを持参する場合には収納に困るケースがあります。また、移動中に大きな荷物を取り出すことは難しく、不便に感じる場面もあるかもしれません。車移動のように渋滞はありませんが、時間に遅れると列車に乗れなくなるリスクがあります。
夜行バスで旅行するメリット・デメリット
ここでは、夜行バスのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
夜行バスの最大のメリットは交通費の安さです。新幹線と比べて料金が大幅に安くなるケースが多いため、家族4人での交通費を大きく削減できます。また、大きな荷物はバスのトランクルームに預けられるため、車内では身軽な状態で過ごせます。
デメリット
夜行バスのデメリットは移動時間が長い点です。場合によっては、渋滞でさらに遅れるリスクも考えられます。夜行バスであれば渋滞の心配はやや軽減されますが、それでも新幹線ほどの速さや定時性は期待できないでしょう。
また、夜行バスには基本的に消灯時間が設けられていますが、眠れない場合には退屈さを感じやすいかもしれません。子ども連れの旅行であれば、消灯時間後に子どもが騒ぐなどして他の乗客に迷惑をかけないよう配慮が必要です。
交通費を節約できるのは夜行バス
東京から大阪間を家族旅行する場合、夜行バスを利用すれば新幹線よりも3万~5万円ほど交通費をおさえられる場合があると分かりました。しかし、夜行バスは移動時間が長かったり、車内環境に制約があったりすることがデメリットです。
一方、新幹線は移動がスムーズで快適ですが、その分費用は高くなります。旅行の予算や旅行スタイル、移動中の快適さをどれだけ重視するかを考慮し、適切な移動手段を選ぶことが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
