スマートキーの「キー閉じ込み」とは一体何? 解除費用はどれだけかかる?

配信日: 2025.02.06 更新日: 2025.09.26
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スマートキーの「キー閉じ込み」とは一体何? 解除費用はどれだけかかる?
「キー閉じ込み」とは、おもに車の中に鍵を置いたままロックをかけてしまい、ドアを開けられなくなる状態を指すようですが、スマートキーでも起こる可能性があります。
 
スマートキーは、キー閉じ込みの防止機能が付いており安心だと思われています。しかし、電波の状況により、利用者の意図しない状況でキー閉じ込みを引き起こしてしまう可能性があるようです。
 
そこで今回は、スマートキーが普及してもキー閉じ込みが減らない理由や、してしまった際の料金について解説します。
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ロードサービスの救援理由トップ5

運転中に、急なトラブルの発生によりロードサービスを呼ぶこともあります。まずは、ロードサービスの救援理由トップ5を確認し、キー閉じ込みによる救援がどれくらい起きているか見てみましょう。
 
表1

順位 故障内容 件数 構成比
1 過放電バッテリー 6万5907件 34.80%
2 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 3万9585件 20.90%
3 破損/劣化バッテリー 1万9150件 10.11%
4 落輪・落込 1万190件 5.38%
5 キー閉じ込み 9088件 4.80%

※出典:JAF「ロードサービス救援データ 主な出動理由 2024年11月 四輪」を基に筆者作成
 
表1は、JAFが公開している2024年11月の「四輪のロードサービス出動理由」において、一般道路と高速道路の合計を参考にしています。
 
バッテリーあがりやタイヤのパンク・運転中の落輪など、バッテリーやタイヤに関係する故障が上位を占めています。そんな中で、キー閉じ込みが5番目に上がっています。
 

スマートキーが普及してもキー閉じ込みが減らない理由

スマートキーが普及してもキーの閉じ込みが減らない理由は「防止機能が作動しない範囲があるから」といわれています。
 
実際にトヨタ「アルファード」の取扱説明書には「インストルメントパネル上面やドアポケット付近に電子キーを置いたまま車外に出ると、電波の状況によっては車外アンテナに検知され車外から施錠でき、電子キーが車内に閉じ込められるおそれがあります」といった内容が書かれています。
 
このように、防止機能が付いているスマートキーでも、鍵を放置する位置によってドアロックがかかる可能性があります。
 
また、スマートキーの電池にも注意が必要なようです。電池切れのタイミングによってキー閉じ込みが発生する可能性があります。
 
近年では、運転席の計器盤に、電池の消耗を事前に知らせる警告灯が付いている車種もあります。電池消耗の通知が表示された際は、できるだけ早く交換しましょう。
 

キー閉じ込みをしてしまった際にかかる料金

キー閉じ込みをしてしまった際の解除にかかる費用は、鍵の形状やイモビライザー内蔵の有無によって異なるようです。従来ある一般的な刻みキーであれば、5000〜8000円程度で鍵開けが可能といわれています。
 
ただし、上記の金額は車の鍵開け専門業者が対応したケースの料金で、ロードサービスに依頼すると2万円以上かかる可能性があるでしょう。そして、スマートキーやイモビライザー内蔵の鍵となると3万円以上かかるとされており、外国産車であれば5万円以上かかるおそれがあります。
 
また、鍵を紛失した際の鍵の作成費用は、刻みキーで1万円程度、スマートキーやイモビライザー内蔵キーで3万円程度かかるようです。
 

スマートキーでキー閉じ込みをしてしまうと3万円以上かかる可能性がある

キー閉じ込みの防止機能が付いているスマートキーでも、放置する場所によってインロックを起こす可能性があります。スマートキーのインロック解除には3万円以上かかるといわれており、従来の刻みキーと比べると費用が高い傾向にあります。
 
キー閉じ込みは、車内に鍵を放置して車から離れるケースで起きる可能性があるため、車の外に出るときは鍵の形状に限らず肌身離さず持って出ることが重要といえるでしょう。
 

出典

JAF ロードサービス救援データ 主な出動理由 2024年11月 四輪 PDF
トヨタ自動車株式会社 ALPHARD 取扱説明書 スマートエントリー&スタートシステム
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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