10年落ちの車を「買い替え」ようとしたら、父に「修理したほうが得」と言われました。どちらの方がいいのでしょうか?

配信日: 2025.02.07

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10年落ちの車を「買い替え」ようとしたら、父に「修理したほうが得」と言われました。どちらの方がいいのでしょうか?
新車購入から10年ほどたつと、車体が劣化したり走行距離がかなり長くなったりして、買い替えを考えるケースが少なくないでしょう。
 
今回のケースでも10年落ちの車を買い替えようとしていますが、人によっては、買い替えではなく必要な修理などをして乗り続けることを推奨するかもしれません。
 
10年落ちの車は買い替えがよいのか、それとも修理するほうがよいのか、本記事では両方の選択肢を比較解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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買い替えと修理にかかる費用はどれくらい?

買い替えがよいのか修理がよいのかを判断するには、それぞれの費用がどれほどかかるかシミュレーションしておくと役立つでしょう。それぞれのケースにおける費用を、おおまかに見ていきましょう。
 

買い替えの費用

買い替えにかかる費用は、どのような車に乗り換えるかによって大きく変わります。新車なのか中古車なのか、車のランクはどれほどか、ガソリン車なのか電気自動車なのかなど、検討すべき要素はたくさんあります。
 
いずれにしても、買い替えするときはまとまった資金が必要になるでしょう。今の車を下取りに出せない場合や、下取りしてもらってもほとんど値がつかない場合はとくに準備が重要です。
 
一例として、新車販売価格としては安価な部類に入るトヨタ自動車株式会社の「ピクシスエポック」やダイハツ工業株式会社の「ミラ イース」は、最安グレードでも99万2200円かかります(2025年2月現在)。ローンを組むとしても、希望の車種に買い替える金銭的なゆとりがあるか最初に確認する必要があります。
 

修理にかかる費用

修理にかかる費用は、どのような修理が必要かによって状況が変わります。エンジンやトランスミッションなどの大がかりな修理をする場合、かなりの費用がかかるおそれがあります。以下は費用目安の具体的な例です。
 

・ATミッションのオーバーホール:およそ20万円以上
・エンジンのオーバーホール:およそ20万円以上
・エンジンの載せ換え:およそ30万~50万円以上

 
一方、簡単な修理であれば以下のような金額で済むかもしれません。
 

・ATFの交換:1万~3万円ほど
・セルモーターやオルタネーターの故障:5万円前後

 
ディーラーや修理業者などに見積もりを出してもらって、最終的にいくら支払えば問題なく乗り続けられるか確認しましょう。
 

買い替えと修理はどちらがよい?

買い替えと修理どちらがよいかを判断するときは、前述の費用をはじめさまざまな要素を考慮する必要があります。以下に、買い替えがよいケースと修理がよいケースの両方をまとめました。
 

買い替えがよいケース

・修理費用が数十万、あるいは100万円以上かかるなど高額である
・故障する頻度が多くなり修理が頻繁に必要になっている
・人気の車で下取り価格が期待できる
・走行距離が10万キロを大きく超えるなど、長期間の使用が期待できない
・生活スタイルが変わって車種を替えたほうがよい(家族が増えて大きい車が必要・あまり乗らなくなったので維持費の安い軽自動車が欲しいなど)

 

修理がよいケース

・走行距離が短めでまだまだ長く乗れそうである
・車検を通して間もない
・これまで大きな故障がなく軽度な修理で済む
・買い替える経済的な余裕がない

 
支払い能力、修理費の程度、今後の故障リスクなどを総合的に考えましょう。もし修理費用が何十万円もかかるなら、新車に買い替えたほうが最終的なコストパフォーマンスがよい可能性があります。
 

買い替えか修理かは経済的余裕や修理レベルなどによって決めよう

買い替えるか修理して乗り続けるかを判断するときは、かかる費用と経済的余裕をてんびんにかける必要があります。もし当面のゆとりがなく、修理費があまり高額でなければ、修理するほうがよいかもしれません。
 
ただし何度も修理を繰り返してきたか、今後の故障リスクが高いことが想定されるなら、買い替えるほうが安心でしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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