大学生の息子が「変に安いけど住んでみたい」という物件を見たら“訳アリ物件”でした…。安さ重視なら住むのもありでしょうか?

配信日: 2025.02.07

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大学生の息子が「変に安いけど住んでみたい」という物件を見たら“訳アリ物件”でした…。安さ重視なら住むのもありでしょうか?
部屋探しをする際に、「できるだけ家賃の安いところを選びたい」と考える人もいるでしょう。しかし、家賃の安さだけで物件選びをしてしまうと後悔することになる可能性もあるので注意が必要です。
 
相場より家賃が安い物件は、いわゆる「訳アリ物件」かもしれません。
 
本記事では、賃貸物件の家賃が安い場合に考えられる理由について、訳アリ物件に興味がある人の割合や、部屋探しで家賃以外に重視すべきポイントなどもあわせてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「訳アリ物件に住んでみてもよい」と思う人の割合は?

訳アリ物件は家賃が相場より安く設定されている傾向にあるため、安さだけを重視して物件選びをしたい人にとってはそれほど悪い条件ではない可能性もあるでしょう。
 
株式会社AZWAYが2023年に実施した訳アリ物件についてのアンケート調査によると、「訳アリ物件に興味がある」と答えた人の割合は33.8%となっており、一定数はいることが分かっています。
 
一方で「訳アリ物件に抵抗がある」と答えた人は全体の7割以上を占めており、「抵抗がない」と答えた人は14.1%でした。興味はあるが実際に住むことは難しいと感じている人が多いようです。
 
また、「訳アリ物件に住んでもよい」と感じるかどうかは、「訳アリ」の種類や家賃の値引き額にもよります。例えば「自然死であれば受け入れられる」という人もいれば、「自殺や殺人であれば家賃がどれだけ安くても住むのは難しい」という人もいるようです。
 
家賃の値引き額については「どんなに割引があっても住みたくない」が20.4%と最も多く、次いで「相場より30~40%ほど安くなるなら住んでもよい」が18.1%となっています。
 

賃貸物件の家賃が安い場合に考えられる理由

同じエリアにある似た条件の賃貸物件を比較して「家賃が安い」と感じたときは、なぜ安いのか、その理由を調べた方がよいでしょう。
 
相場より大幅に家賃が安い場合は事故物件の可能性もありますが、特殊な間取りで家具を配置しにくかったり、洗濯機置き場が外に設置されていたりする物件などは、家賃が安く設定されている可能性があります。
 
また、「原状回復工事がきちんとされていない」「大家さんが厳しい」などの理由で借り手が見つかりにくく、家賃を下げている物件もあるかもしれません。そのような場合は、実際に住み始めてから後悔する可能性があります。
 
家賃の安さだけを重視するのではなく、住みやすさも考えたうえで物件選びをした方がよいかもしれません。
 

物件選びで家賃以外に重視したいポイント

賃貸物件選びをする際、家賃以外にどのようなポイントを重視するかは、人それぞれの考え方によるでしょう。例えば、通学時間をなるべく短くしたいのであれば立地条件もチェックすべきです。ただし、学校からは近くても「周囲にスーパーがない」「繁華街の近くなので夜うるさい」などの失敗例もあるので注意しなければなりません。
 
また、家賃や立地条件に問題がなくても「収納スペースが少なすぎた」「キッチンが狭くて使いにくい」など、住んでみてから実感する問題点もあるでしょう。そのため、設備面で不便に感じることはないか、しっかりチェックしておくことをおすすめします。
 
そのほかにも、隣人トラブルの原因になりやすい騒音問題についても確認しておいた方がよいでしょう。時間帯や曜日を変えて内見に行くなどして、上下左右の部屋からの音の響き方などもチェックしておくと安心です。
 

「訳アリ」の内容によっては住みにくさを感じる可能性もあるので確認した方がよい

家賃の安さで賃貸物件を探す際、「訳アリ物件」の情報を目にすることもあるかもしれません。「訳アリ」といっても、事件などがあったいわゆる「事故物件」から、「間取りが特殊」「大家さんが厳しい」など、家賃を下げなければ借り手が見つかりにくい物件などもあります。
 
今回の事例のように「息子が住んでみたいと言っている」ということであれば、どのような理由で「訳アリ物件」になったのかを確認するとともに、家賃以外にもライフスタイルにあった暮らしができるためのポイントをチェックしておくとよいでしょう。
 

出典

株式会社AZWAY 幸せおうち計画 【訳あり物件、いくらなら住んでもいい?】回答者653人アンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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