久しぶりに「ビデオレンタルショップ」に行ったところフロアのほとんどが「書籍」や「家電製品」になっていました。やはり今は「レンタル」するより「動画配信サービス」を利用する方がお得なのでしょうか?

配信日: 2025.02.09

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久しぶりに「ビデオレンタルショップ」に行ったところフロアのほとんどが「書籍」や「家電製品」になっていました。やはり今は「レンタル」するより「動画配信サービス」を利用する方がお得なのでしょうか?
近年「ビデオレンタルショップ」から足が遠のいたという方もいるのではないでしょうか。一方で、最近では「動画配信サービス」が充実しており、「ビデオレンタルショップ」よりサブスクリプション型の「動画配信サービス」を利用するのが一般的かもしれません。
 
当記事では「ビデオレンタルショップ」や「動画配信サービス」といった映像ソフト市場の推移や、「レンタル」するより「動画配信サービス」を利用する方がお得なのかどうかについて、詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「ビデオレンタル店」は1990年代をピークに減少傾向

最近は街で見かける機会も減りつつある「ビデオレンタル店」ですが、現在どのくらいの店舗が営業しているのでしょうか。
 
一般社団法人日本映像ソフト協会によると、2019年の調査時点で、JVAレンタルシステム加盟の「ビデオレンタル店」における月平均レンタル総売上および貸出枚数はともに減少傾向が続いていたということです。
 
また、ビデオレンタル店も含む「JVAレンタルシステム加盟店数推移」においては、1990年12月に1万3529店舗でピークを迎え、それ以降は減少傾向にあり、2024年6月時点ではピーク時の約6分の1にあたる2324店舗にまで縮小しています。
 
同じく一般社団法人日本映像ソフト協会の「2023映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書」によると、2023年における映像ソフトの市場規模は前年比104.9%(市場規模推計値:8123億円)で成長しているものの、レンタル市場は前年比72.9%(市場規模推計値:417億円)となっており、減少トレンドが継続しているようです。
 

「ビデオレンタル店」縮小の背景にあるのは「有料動画配信サービス」の台頭

「ビデオレンタル店」縮小の背景にあるのは、「有料動画配信サービス」の台頭でしょう。
 
前述の「2023映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書」によると、有料動画配信サービスは2013年に市場規模597億円(推計値)だったものが、右肩上がりで増加し、2023年には約10倍にあたる5991億円(推計値)の市場規模にまで拡大しています。
 
有料動画配信サービスの市場規模拡大と反比例するように、ビデオレンタルの市場規模は縮小している点が注目すべきポイントです。トータルで見ると成長トレンドにある映像ソフト市場の動向から考えると、多くのユーザーがビデオレンタルから有料動画配信サービスに移行した可能性が高いと予想されます。
 

「動画配信サービス」で映画を何本見れば「ビデオレンタル」よりお得?

現在では一般的になりつつある有料動画配信サービスですが、映画を何本見ればビデオレンタルよりもお得なのでしょうか。まずは、サブスクリプション型有料動画配信サービスの月額料金を確認しておきましょう。主要な有料動画配信サービスの月額料金を表1にまとめました。
 
表1

月額料金(税込み)
有料動画配信サービスA 600円
有料動画配信サービスB 890~2290円
有料動画配信サービスC 1026円
有料動画配信サービスD 990~1320円
有料動画配信サービスE 2189円

※筆者作成(2025年2月時点)
 
一方、ビデオレンタルは店舗やエリアによって料金が異なるため、ここでは一例として、とある宅配DVDレンタルサービスの料金をご紹介します。比較しやすいように送料はかからないものと仮定した場合、単品レンタルの料金は表2のとおりです。
 
表2

単品レンタル料金(税込み)
新作 330円
準新作 242円
旧作 99円

※筆者作成(2025年2月時点)
 
表1・表2の結果から、もっとも安い月額600円の有料動画配信サービスに加入した場合、新作だと2本以上、準新作だと3本以上、旧作だと7本以上映画を見ると、動画配信サービスの方がお得だということが分かりました。
 
ちなみに、もっとも高い月額2290円の有料動画配信サービスに加入した場合は、新作だと7本以上、準新作だと10本以上、旧作だと24本以上映画を見ると、動画配信サービスの方がお得です。
 

まとめ

映画を見ようと思った場合、現在では「ビデオレンタル」より「動画配信サービス」の方が一般的かもしれません。
 
しかし、毎月1~2本程度しか映画を見ない場合は、サブスクリプション型の「動画配信サービス」より「ビデオレンタル」の方がお得なケースもあります。そのため、「サブスクの方がお得」と決めつけるのではなく、自分のライフスタイルに合ったサービスを選ぶようにしましょう。
 

出典

一般社団法人日本映像ソフト協会 『第33回ビデオレンタル店実態調査』について(1ページ)
一般社団法人日本映像ソフト協会 JVAレンタルシステム加盟店数推移(1ページ)
一般社団法人日本映像ソフト協会 2023 映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書 2 ユーザー動向調査 2.1 映像ソフト市場規模 図1 映像ソフト市場規模推移(3ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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