軽自動車から「ミニバン」に乗り換えます。車両価格以外に費用が高くなる要素はあるでしょうか?
配信日: 2025.02.13


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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軽自動車とミニバンにかかる費用の違い
ここでは、軽自動車とミニバンにかかる費用項目と目安となる金額を紹介します。
自動車税
平成27年4月1日以後に最初の新規検査を受けた自家用の軽自動車の自動車税は一律1万800円です。一方、令和元年10月1日以後のミニバン2000ccの場合の自動車税は3万6000円です。
自動車重量税
軽自動車の自動車重量税は年間3300円で、ミニバン2000ccの自動車重量税は年間1万6400円ほどと考えられます。
車検にかかる費用
2年に1回行われる車検代は、軽自動車は4万~8万円ほどが相場といわれています。一方、ミニバンは8万~15万円ほどと考えられます。
自賠責保険料
軽自動車の自賠責保険料は、24ヶ月の契約期間で1万7540円です。一方、ミニバンの自賠責保険料は、24ヶ月の契約期間で1万7650円です。
ガソリン代
ここでは、軽自動車の燃費を25km/L、ミニバンの燃費を20km/Lと仮定してガソリン代の差を計算していきます。なお、年間の走行距離を1万km、2025年2月3日現在のガソリン価格184.6円/Lを適用します。
軽自動車のガソリン代:
1万km÷25km/L×184.6円/L=7万3840円/年
ミニバンのガソリン代:
1万km÷20km/L×184.6円/L=9万2300円/年
ガソリン代は、年間で2万円近い差が生じると分かりました。
さまざまな項目で軽自動車よりもミニバンのほうが費用がかかる
軽自動車からミニバンに乗り換えると、税金や保険料が高くなるのはもちろん、走行するために必要なガソリン代も高くなります。一般的に、軽自動車よりもミニバンのほうが燃費が悪いため、利用するほどその差は大きくなっていくでしょう。
ただし、ガソリン代は工夫次第で節約が可能です。ミニバンへの乗り換え費用を抑えたいと考えている方は、ガソリン代に注目してみましょう。
ガソリン代を節約するためのポイント
ミニバンは軽自動車に比べて車両重量が重く、エンジンの排気量も大きいため、どうしてもガソリン代がかさみやすくなります。しかし、日々の運転習慣やメンテナンス方法を工夫することで、燃費の改善やコスト削減が可能です。ここでは、ガソリン代を抑えるための具体的な方法を紹介します。
急加速や急発進を避けて運転する
燃費をよくするためには、エンジンにかかる負荷をできるだけ軽減することが大切です。急発進や急加速は短時間でエンジンに多くのエネルギーを必要とし、大量の燃料を消費してしまいます。
また、エンジンや駆動系に負担が生じるため、車の寿命が縮まる可能性もあります。滑らかで安定した運転を心がけることで、燃料の使用量を抑えるだけでなく、安全運転にもつながるでしょう。アクセルやブレーキの操作を緩やかに行い、スムーズな加減速を心がけることが大切です。
タイヤの空気圧を定期的に調整する
タイヤの空気圧が適正値から外れると、車の燃費効率が低下し、余計なガソリンを消費する原因になります。タイヤの空気圧が低ければ、タイヤと路面の接地面積が増えて抵抗が大きくなるため、燃費が悪化するだけでなくタイヤの摩耗も早まります。
月に1回程度はガソリンスタンドや自宅で空気圧を確認し、必要に応じて調整することが大切です。適正な空気圧の目安は、運転席ドア付近にある開口部や取扱説明書に記載されています。定期的なチェックを習慣にすることで、燃費の改善やタイヤの寿命延長につながります。
セルフガソリンスタンドを利用する
セルフスタンドは、フルサービスのスタンドに比べてリッターあたりのガソリン代が数円程度安い場合が多く、定期的に給油する方にとって大きな節約効果があります。
セルフスタンドを利用する際には、自分で給油や支払いを行う必要がありますが、その分コストを削減できるメリットがあります。特に、給油量が多いミニバンは、1回の給油で生じる差額を積み重ねることで節約効果が期待できるでしょう。
軽自動車からミニバンに乗り換えると維持費も高くなる
軽自動車からミニバンに乗り換えると、税金や保険料、ガソリン代など、さまざまな費用が増えます。しかし、運転習慣やメンテナンスを工夫することで、ガソリン代を節約することが可能です。ミニバンにかかる維持費をしっかりと計算し、費用を抑えるための対策を考えることが大切です。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 2月5日(水)結果詳細版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー