東京から大阪への帰省時、新幹線の「デッキ部分」に立ち客がたくさんいました。年末年始は「全席指定」のはずなのに、どうして席に座れないのでしょうか?
配信日: 2025.02.13

しかし、実際に乗車してみると、席に座れずに車両の連結部分であるデッキで立っていたり、自分のスーツケースに座ったりする人を見かけることがあり、疑問に思った人もいるかもしれません。
本記事では、全席指定対象期間の「のぞみ」で、席に座れない人がいる理由を解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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繁忙期の新幹線「のぞみ」は全席指定で運行する
JR東海とJR西日本は、帰省や旅行などで多くの乗客が新幹線を利用するゴールデンウィーク、お盆、年末年始の繁忙期に、東京~博多間で運行する「のぞみ」の全ての席を指定席にしています。
全席指定にする目的は、ホームの混雑緩和や、より多くの乗客にあらかじめ席を確保して快適に利用してもらえるようにするためです。2025年度に予定されている全席指定対象期間は次の通りです。
●ゴールデンウィーク:2025年4月25日(金)~2025年5月6日(火)
●お盆:2025年8月8日(金)~2025年8月17日(日)
●年末年始:2025年12月26日(金)~2026年1月4日(日)
全席指定対象期間でも自由席特急券を利用することはできる
全席指定対象期間では、直前まで予定が決まらずに席が予約できない、予約しようとしても席が埋まってしまっていることがあります。そのようなとき、自由席特急券を利用して新幹線に乗ることは可能です。全席指定対象期間に自由席特急券で新幹線に乗る方法は次の通りです。
「のぞみ」のデッキ部分に乗車する
自由席特急券であっても、デッキ部分に立って乗るのであれば「のぞみ」に乗車することが可能です。だから全席指定対象期間でも、デッキ部分に立ち客がいるのです。ただし、混雑状況によっては希望する列車に乗車できないこともありますので、駅係員の指示に従って行動しましょう。
「のぞみ」以外の新幹線に乗車する
東京~博多間を運行する新幹線のうち、「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」には、通常通り自由席の設定があります。「のぞみ」に比べて移動時間は長くなりますが、時間に余裕があれば座って移動できるかもしれません。
指定席と自由席ではどのくらい価格差がある?
席が予約できないという消極的な理由で利用した場合でも、自由席には指定席に比べて費用が安くすむというメリットがあります。東京~新大阪間の通常期の指定席特急券と自由席特急券の価格差は次の通りです。自由席は指定席に比べて850円安くなります。
●指定席特急券を利用した場合:乗車券8910円+特急券5810円
●自由席特急券を利用した場合:乗車券8910円+特急券4960円
特にゴールデンウィーク、お盆、年末年始は、日によって繁忙期、最繁忙期という料金設定があります。指定席特急券が200円~400円高くなるので、価格差がより大きくなります。
費用、時間、体力的な負担など考慮して乗車する新幹線を選択しよう
全席指定対象期間の「のぞみ」で、席に座れない人がいる理由は、自由席特急券で乗車している人がいるためです。事前に予定が決まらなかった、希望する時間の列車の予約が取れなかったなどで、指定席を購入できなかった人がいるためです。
また、指定席特急券よりも費用が安く抑えられるため、コストメリットを感じてあえて指定席券を購入していない人もいるかもしれません。繁忙期は費用、移動時間、立って帰ることの体力的な負担などをふまえ、乗車する新幹線を選択しましょう。
出典
JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線からのお知らせ
JR東海 きっぷのルール シーズン別の指定席特急料金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー