「米のとぎ汁は栄養になる」と聞いて植物にあげています。「栄養剤」との違いやデメリットはないのでしょうか?

配信日: 2025.02.13

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「米のとぎ汁は栄養になる」と聞いて植物にあげています。「栄養剤」との違いやデメリットはないのでしょうか?
米のとぎ汁は栄養があるので、植物にあげるとよいと聞いたことがある方もいるかもしれません。米のとぎ汁にはさまざまな栄養素が含まれていますが、植物にあげる際は注意しておきたい点がいくつかあります。
 
そこで今回は、米のとぎ汁は栄養剤の代わりになるのかを検証しつつ、植物にあげる場合の注意点についても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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米のとぎ汁は栄養剤の代わりになるのか?

米のとぎ汁を植物にあげても、お店で売られている栄養剤と同様の効果は期待できないでしょう。とぎ汁にはビタミン・ミネラル・油分・たんぱく質などの栄養が含まれているようです。
 
一方で、植物の成長に必要な三大栄養素は「窒素・リン酸・カリウム」といわれています。栄養剤にはこの三大栄養素が豊富に含まれていますが、米のとぎ汁にはほとんど含まれていないようです。そのため、米のとぎ汁を栄養剤の代わりと考えた場合はほとんど効果がないと考えられるでしょう。
 

米のとぎ汁を植物にあげる際の注意点

米のとぎ汁を植物にあげる場合は、注意すべき点がいくつかあります。知らずにとぎ汁をあげすぎてしまうと、土が硬くなる、カビや悪臭の原因になることもあるため注意しましょう。
 

とぎ汁をあげすぎない

米のとぎ汁を植物に与えすぎると、植物が育つうえでかかせない土が硬くなる可能性があります。米のとぎ汁に含まれているたんぱく質や油分を、植物が栄養として取り入れるためには微生物による分解が必要です。
 
とぎ汁をあげすぎてしまうと、土の中にある窒素が使われ、植物の成長に必要な窒素が不足するおそれがあります。土が硬くなってしまうと、植物の根が伸びづらくなるなど植物の成長に好ましくない環境になってしまうため、米のとぎ汁を植物にあげる場合は、週に一度程度から様子を見て与えるようにしましょう。
 

風通しのよい場所であげる

植物の水やりに米のとぎ汁を使うと、とぎ汁に含まれる栄養素を土の中で分解する際に熱が発生します。この段階で臭いが発生したり、暖かく湿った環境ではカビが生えたりする可能性があるようです。土の中の熱をより効果的に放出するためには、風通しのよい場所でとぎ汁をあげると悪臭やカビ発生のリスクをおさえられるでしょう。
 

とぎ汁のその他の活用方法

米のとぎ汁は、植物にあげる以外にも次のような活用方法があります。
 

・野菜のしたごしらえ
・食器洗い
・洗顔や手洗い
・床掃除

 
米のとぎ汁には保湿効果があるため、洗顔や手洗いにも適しています。また、とぎ汁に含まれるたんぱく質には汚れを落とす効果があるため食器洗いや床掃除にも活用可能です。
 
食後の食器洗いにとぎ汁を利用すると、水道料金の節約にもつながるでしょう。例えば、毎日10分間の食器洗いに必要な水の量を約120リットル、1リットル当たりの単価を0.24円とした場合、食器洗いに必要な水道料金は1ヶ月(30日)で約864円です。使用する水の一部をとぎ汁で代用すれば、食器洗いにかかる毎月の水道料金を節約できるでしょう。
 

米のとぎ汁は植物にあげすぎると土が硬くなったり、悪臭やカビが生えたりする可能性がある

米のとぎ汁にはビタミン、ミネラル、油分、たんぱく質などさまざまな栄養素が含まれています。
 
しかし、植物の成長に必要な窒素・リン酸・カリウムの三大栄養素はほとんど含まれていないといわれているため、米のとぎ汁は市販されている栄養剤と同様の効果は期待できないでしょう。植物の水やりとして与える場合にも、あげすぎると土が硬くなったり、悪臭やカビが生えたりする可能性があるので注意が必要です。
 
普通なら捨ててしまう米のとぎ汁ですが、水やり以外にも食器洗いや掃除などさまざまな場面で活用してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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