40代になって高速バスでの移動が「腰痛持ち」にはつらくなってきました…普通席ではなく「上位グレードシート」だと費用はどのくらい変わりますか?
配信日: 2025.02.14

ケースバイケースですが、高速バスの中には数千円で数百kmの移動ができる場合もあり、費用をおさえて旅行したい人にはいい選択肢となることが少なくありません。
その一方で、高速バスでは長時間座ったままでいる必要があるため、今回のケースのように腰痛持ちの人にはきつく感じることもあるでしょう。その場合は、グレードの高いシートを予約して少しでも快適な旅ができるようにしてもいいでしょう。
本記事では、高速バスに設置されているハイグレードのシートで旅行した場合、普通シートとどれほどの金額差が出るのかを解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高速バスにはランクの異なるシートがある
飛行機にエコノミークラスやビジネスクラス、ファーストクラスがあるように、高速バスにもランクの異なるシートが用意されています。例えば西日本ジェイアールバス株式会社では、表1のようなシートランクがあります。
表1
シートランク | シート性能 | 特徴 |
---|---|---|
4列シート | シート幅:約42~44cm リクライニング角度:約131度 |
・通路を挟んで左右に2席ずつ配置されたシート |
グランシート | シート幅:約46.5cm リクライニング角度:約135度 |
・左右と中央に1席ずつ配置された3列独立シート ・カーテンでプライベート空間を確保 ・アメニティセットあり |
アドバンスクラス | シートピッチ全席1m以上 シート幅:約46.5cm リクライニング角度:約148度 |
・通路を挟んで左右に1席と2席に分かれた3列シート ・シート間のカーテンでプライベート空間を確保 ・アメニティセットあり |
プレシャスクラス | 低反発素材 幅広フットレスト シート幅:約60cm リクライニング角度:約156度 |
・通路を挟んで左右に1席ずつの2列シート ・パーティションとカーテンでプライベート空間を確保 ・アメニティセットあり |
出典:西日本ジェイアールバス株式会社「シートタイプ紹介」を基に筆者作成
表1では下の行に行くほどランクが上がります。プレシャスクラスのシートは横幅が4列シートよりも16~18cmほど広く、さらに最大リクライニング角度が25度も深くなっています。
完全フラットとまではいかなくても、より席を深く倒せることで腰痛がやわらぐかもしれません。またシートピッチ(シート前方の足元の広さ)が1m以上あるため、足を伸ばしたり体全体を動かしたりしやすく、負担が少なく感じる可能性があります。
ほかの高速バス会社でも、フラットに近い寝心地のシートや、シート両脇にパーティションがついてプライベート空間を確保したシートなど、さまざまなタイプのシートが存在します。
上位グレードシートの費用はどれくらい?
片道で大阪発東京行きの高速バスチケットを取るとき、各シートにどれくらいの費用がかかるかを表2にまとめました。
※プランや予約日によって価格は異なる可能性があります。
表2
シートランク | 価格 |
---|---|
4列シート | 普通運賃:4900円 |
3列シート | 特割運賃:6000円 普通運賃:7200円 |
アドバンスクラス | 8800円~1万円 |
プレシャスクラス | 1万4500円 |
出典:筆者作成
最も安い4列シートと最上位シートのプレシャスクラスの料金差は約3倍です。この3倍の料金差に見合う価値があるかどうかは、個々の経済力や重要視するポイントによって変わってくるでしょう。
この便で出発から到着にかかるまでの時間は8時間21分ほどで、長旅の部類に入るといえます。途中休憩時間があるとしても、かなりの時間座ったままでいることに変わりはありません。
今回のケースのように腰痛に悩んでいる場合は、高い料金を支払ってでも、より快適なシートで過ごしたいと思うかもしれません。
上位グレードシートは普通シートの数倍高い場合がある
上位グレードシートで高速バスを利用すると、最も安い普通シートの料金より2~3倍ほど高くかかる可能性があります。
しかしその分、快適さは下位グレードのシートより高く、長時間のバス旅でもリラックスしやすいかもしれません。金銭面や腰痛の程度も考えながら、予約するシートを選択するとよいでしょう。
出典
西日本ジェイアールバス株式会社 シートタイプ紹介
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー