デパートに行ったら「古い貨幣買取中!」との告知が。「古い」と言っても何年前くらいのものなら買い取ってもらえるの?昨年変わった「旧紙幣」も売れる?
配信日: 2025.02.15

本記事では古銭買取について詳しくまとめました。買取対象となる古銭の種類と相場価格、現行紙幣と現行貨幣でプレミア価格がつく事例について解説したので、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「古銭買取」を積極的に行う業者も多い
古銭買取を積極的に行う業者は多くいます。例えば、江戸時代などの古銭でも、価値が認められれば高額で取引されるケースも珍しくないようです。そこで、古銭買取で高価買取が期待できる代表的な貨幣について、以下の表にまとめてみました。
表1
概要 | 相場価格 | |
---|---|---|
大判・小判 | 大判・小判は江戸時代に流通した金貨です。慶長小判・元禄小判・享保小判などの種類があり、希少価値が高い特徴があります。 | 22万円〜225万円 |
古金銀 | 古金銀は江戸時代から明治初期にかけて流通した通貨です。慶長一分金・元禄一分金・宝永一分金などの種類があり、買取市場でも高い価格で取引されています。 | 7万円〜69万円 |
穴銭 | 穴銭とは真ん中に穴がある銭貨のことで、寛永通宝・天保通宝・文久永宝などが代表例です。 | 200円〜8万円 |
旧紙幣 | 旧紙幣とは一般的に明治時代以降に流通し、現在では発行を停止している紙幣を指します。 | 50円〜2万円 |
記念貨幣 | 記念硬貨は国家行事を記念して発行される硬貨です。金貨や銀貨など、さまざまな素材で造られた記念硬貨があります。 | 1000円〜5万円 |
※参考情報を基に筆者作成
※古銭の種類や査定するタイミングで、買取価格は大きく異なります。相場価格はあくまでも目安としてお考えください。
このように、古銭の種類によっては、高額で取引されるケースもあることが分かります。家に古銭が眠っている方は、思わぬ臨時収入につながる可能性もあるでしょう。
「現行紙幣」でもレアなものは価値がつくケースもある
昭和や平成、令和の紙幣でもレアなものはプレミア価格がついています。現行紙幣で希少性が高いものを見分けるために注目したいのが、記載されている記番号のパターンです。
記番号とは紙幣に印刷されているアルファベットと数字を指し、希少性が高いとプレミア価格がつくケースもあるようです。参考として渋沢栄一が印刷された新1万円札の、高価買取の例をまとめてみました。
表2
概要 | 相場価格 | |
---|---|---|
ゾロ目 | 111111や222222のような数字が連続した番号のことです。 | 3万円〜4万円 |
000001 | 記番号が000001のものです。 | 約4万5000円 |
キリ番 | キリ番は100000や200000のような、キリの良い番号のことです。 | 2万円 |
階段 | 階段は123456のような上り番号のことです。なお、654321のような逆階段にも高値がつきます。 | 約1万円 |
※参考情報を基に筆者作成
※紙幣の種類や査定するタイミングで、買取価格は大きく異なります。相場価格はあくまでも目安としてお考えください。
紙幣の種類によって相場価格は変わります。お財布の中にもレアな紙幣が眠っている可能性もあるので、気になる方は調べてみましょう。
「現行硬貨」にもプレミア価格がついている
現行硬貨でもエラーコインであれば、プレミア価格がつくケースがあります。エラーコインとは製造過程でミスが生じて不良品となった硬貨のことで、通常は厳しい検査を実施するので市場には出回りません。
しかし、何らかの理由で市場に出回ってしまったエラーコインは希少性が高く、高値で取引されています。このエラーコインの代表的な種類と相場価格を以下の表に整理してみました。
表3
概要 | 相場価格 | |
---|---|---|
傾打エラー | 硬貨の表面や裏面のデザインの角度が、ずれているエラーのことです。 | 4000円〜5万円 |
穴なしエラー | 硬貨の穴が開いていないエラーのことです。 | 60万円〜95万円 |
穴ズレエラー | 穴の位置が本来よりもずれているエラーのことです。 | 2万〜6万円 |
ヘゲエラー | 硬貨の一部がめくれていたり、素材の塊がくっついたりしているエラーです。 | 4000円〜1万4000円 |
裏写りエラー | 硬貨の表と裏のデザインが重なるように刻印されたエラーです。 | 4万5000円〜18万円 |
※参考情報を基に筆者作成
※硬貨の種類や査定するタイミングで、買取価格は大きく異なります。相場価格はあくまでも目安としてお考えください。
もし、通常と異なる硬貨を見つけたら、エラーコインの可能性もあります。高値がつく可能性もあるので、誤って使用しないように気をつけましょう。
高く売れる貨幣の特徴
高く売れる貨幣の特徴としては、次の3つが挙げられます。
・希少性が高いこと
・保存状態がいいこと
・歴史的価値があること
まず、古銭は市場に出回る量が少ないほど価値が高まります。例えば、限定的に発行された古銭や、特定の地域でのみ使用された貨幣は希少性が高いです。次に、保存状態も古銭の価値を決める重要なポイントで、傷が少なく細部も鮮明だと高く評価されます。
さらに、古銭が持つ歴史的背景も価値に大きく影響する要素です。例えば、天皇陛下御即位を記念して造られた金貨などは、その価値が評価される傾向にあります。
まとめ
古銭買取を積極的に行う業者は数多くあり、プレミアムな買取価格が提示されているケースも珍しくありません。希少性が認められニーズのある古銭であれば、高額で取引される事例が数多くあります。もし、気になる古銭や貨幣がある場合は、専門の業者に査定をお願いしてみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー