「外国車は国産車よりも車検費用が高い」は本当?憧れの「ミニクーパー」に乗り換えたいけど、車検は高いの?
配信日: 2025.02.17

しかし、ぜひ入手したいと思いながらも、車検費用が心配だという人がいるかもしれません。「外国車だから車検が高いのでは……」という意見もあるようです。
結論からいうと、ミニクーパーが国産車と比べて特別に車検費用が高くなるとは言い切れません。
本記事では、ミニクーパーの車検にかかるおおまかな費用をご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「外国車は国産車よりも車検費用が高い」は本当?
「外国車は国産車よりも車検費用が高い」と言われることがあります。しかしこれは半分合っていて半分間違っていると考えられます。外国車はたしかに車検費用が高い傾向にありますが、ケース・バイ・ケースです。
例えば法定費用については、外国車や国産車によって違いはありません。車両重量や新車登録からの経過年数などによって決まります。そのため、どの国のブランドかは直接関係しません。自賠責保険についても契約期間によって料金が定まります。
ただし、外国車は以下のような理由で車検費用が高くなる可能性があります。
・車両重量:外国車は重量が重い傾向にあるため自動車重量税が高くなる可能性がある
・部品コスト:外国から必要な部品を輸入する場合は、輸入コストの分高くなる
一概にはいえませんが、このような理由で相対的に車検費用が高めになる可能性は十分考えられるでしょう。
ミニクーパーの車検費用はどれくらい?
車検費用はおもに以下の要素からなります。
・法定費用:税金や保険料など必ず発生する料金
・法定費用以外にかかる費用:車検基本料金や部品交換などにかかる費用全般
ミニクーパーにかかると思われる車検費用の相場を表1にまとめました。条件は以下の通りとします。
・モデル:THE NEW MINI COOPER(5 DOOR) C
・車両重量:1340キログラム
・新車登録3年目の車検を想定
・グリーン化特例およびエコカー減税は考慮しない
・印紙代は割愛
・車検や自賠責保険は2年ごとの支払いを想定
表1
費目 | 1年あたりの費用 |
---|---|
自動車重量税 (~1.5トン) |
1万2300円 (2年で2万4600円) |
自賠責保険料 (24ヶ月) |
8825円 (2年で1万7650円) |
車検基本料金 (法定24ヶ月定期点検料や車検代行料など) |
3万円前後 (車検ごとに6万円前後かかるケースで計算) |
※筆者作成
法定費用は自動車重量税と自賠責保険および印紙代などで約4万5000円かかります。加えて車検基本料金でおおむね6万円前後かかるとすると、10万5000円ほどは見ておくとよいかもしれません。
車の状況によって部品交換やエンジンオイル交換、各種フィルター交換などが行われ、最終的な金額はもっと高くなる可能性があります。ディーラーでは14万円ほどかかったという例もありました。
なおミニクーパーと同程度の車両重量である、国産車のホンダ「フィット」と比較すると、ディーラー車検で9万円前後かかるケースもあるようです。部品交換などを合わせると、こちらの場合もやはり数千~数万円プラスされることもあるでしょう。
ミニクーパーとホンダ「フィット」を比較すると、特段ミニクーパーが高いわけではないようです。
ミニクーパーの車検費用をおさえる方法
車検費用をおさえるには、車検を通す方法を変えるやり方があります。例えば、ディーラーよりも安い車検基本料金を提示する業者に依頼するのも、ひとつの方法です。
法定費用は業者によって変わりません。しかし法定24ヶ月定期点検や車検代行料については、担当する業者によって変動します。中には、キャンペーンで基本点検料を大幅割引している業者もあるようです。
ユーザー車検を選ぶのも手です。ユーザー車検とはドライバー自ら車両点検などを行って運輸支局で車検を通すことですが、業者に依頼しない分、車検費用の節約になります。ただし、知識がなければ対応が難しかったり、経験がないと時間がかかったりする点には注意が必要です。
ミニクーパーの車検費用は国産車より特別に高いわけではない
ミニクーパーは外国車であるため、部品輸入や車両重量の観点から国産車よりも車検費用が高くなる傾向はありそうです。
とはいえ法定費用は外国車・国産車で変わりがありません。また車検基本料金についても、国産車と比べてはるかに高い、というわけではないでしょう。安価に車検を通してくれる業者やユーザー車検などを選ぶと、車検費用をおさえることも可能です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー