4月から社会人になります。住まい探しは「1ヶ月前」から始めても間に合いますか？
本記事では、賃貸物件探しを始めるベストタイミングとともに、物件選びで重視したいポイントや、家賃の予算を決める際の注意点などを紹介します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
部屋探しを始めるベストタイミングは？
部屋探しを始めてから実際に住み始めるまで、どのくらい時間がかかるのかを考えておいたほうがよいでしょう。
まずは不動産会社へ行って希望条件に合った物件を紹介してもらい、内見などをしながら選ぶことになります。希望の物件が見つかりその時点で契約を結ぶと、住む前から家賃の支払いが発生することもあるでしょう。そのため、物件探しをあまりに早く始めるのはおすすめできません。
特別な事情がなければ、物件探しを始めるベストタイミングは引っ越しの1～2ヶ月前と考えておくとよいでしょう。今回の事例では「4月から社会人になるので住まい探しをしたい」ということなので、1月から、遅くとも2月上旬には物件探しを始めることをおすすめします。
ただし、不動産会社へ出向く前から、希望する物件の条件を決めておく必要があります。自分が住みたいエリアにはどのような物件が多いのか、家賃相場はいくらなのかなどはインターネットでも調べられるはずなので、情報収集しておくと、物件探しがスムーズに進む可能性があります。
物件探しで重視すべきポイント
一人暮らしをするための物件を探すにあたって、重視すべきポイントにはどのようなものがあるか確認しておきましょう。
株式会社AlbaLink（東京都江東区）が運営する「訳あり物件買取ナビ」で、2023年7月に実施した「一人暮らし物件の条件に関する意識調査」（有効回答数500人）によると、物件探しでこだわった条件として最も多かったものは「バス・トイレ別」で、全体の半数以上にのぼりました。
次いで「2階以上・高層階の部屋」「交通アクセスのよさ」「オートロックあり」などと答えた人が多かったようです。
一方、実際に住み始めてから「こだわらなくてもよかった」と思った条件については「2階以上・高層階の部屋」が最も多く、次いで「希望の間取り・広さであること」「交通アクセスのよさ」が挙げられています。
特に女性は防犯のために2階以上の部屋を希望することもあるかもしれませんが、実際に住んでみると「しっかり戸締まりをしていれば心配なかった」「オートロックなら1階でも安心だった」と感じる人もいるようです。
また、部屋の広さについても「狭くても住んでいるうちに慣れた」「広いと掃除が大変だった」というように、それほどこだわる必要がなかったと考える人もいます。
家賃はいくらぐらいで探すとよい？
厚生労働省が実施した「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、新規学卒者の賃金（男女計）は以下のようになっています。
●高校卒業：18万6800円
●専門学校卒業：21万4500円
●高専・短大卒業：21万4600円
●大学卒業：23万7300円
●大学院修了：27万6000円
また、総務省統計局の「2023年家計調査（家計収支編）」によると、単身世帯で34歳以下の1ヶ月の消費支出から住居費を差し引くと、残りは約13万円です。
今回のケースを大学卒業者と仮定した場合、手取り額は総支給額の8割が目安のため約19万円となります。計算すると、約6万円が家賃に充てられる金額になるでしょう。ただし、それだと貯金が一切できなくなる可能性があるため、家賃の予算をもう少し下げて、余裕のある生活を送ることを考えたほうがよいかもしれません。
部屋探しを開始するタイミングは1～2ヶ月前がベストと考えられる
社会人になるのを機に一人暮らしを始める場合、部屋探しを始めるタイミングに悩む人もいるでしょう。条件のよい物件が見つかっても、契約した時点から家賃を支払わなければならなくなる可能性があるため、タイミングとしては引っ越しの1～2ヶ月前がベストであると考えられます。
今回の事例では「4月から社会人になり一人暮らしを始める」ということなので、2月中には不動産会社へ足を運ぶとよいかもしれません。それまでに、物件探しで重視したいポイントや家賃の予算などを考えておくとよいでしょう。
出典
株式会社AlbaLink 一人暮らし物件の条件に関する意識調査（PR TIMES）
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況 結果の概要 1 一般労働者の賃金 （9） 新規学卒者の学歴別にみた賃金（15ページ）
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 第2表 男女、年齢階級別
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
