近くの100円ショップの「セルフレジ」が「有人レジ」に変わっていた!子どもが楽しみにしていたのですが、何かトラブルがあったのでしょうか?
配信日: 2025.02.18

そこで今回は、セルフレジ導入により発生しているトラブルとあわせて、セルフレジ導入のメリット・デメリットについて解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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セルフレジでのトラブル内容とは?
弁護士ドットコム株式会社が行った「セルフレジトラブルに関する実態調査」によると、セルフレジを使ったことがある人は全体の9割を超えていました。
商品のスキャン・会計・袋詰めまで全て客が行うフルセルフレジ、商品のスキャンはスタッフが行い会計と袋詰めを客が行うセミセルフレジのどちらも利用したことがない人は3.5%と少数であることから、セルフレジが身近な存在になっていることが分かります。
さらにセルフレジの利用経験がある人の中で、セルフレジでトラブルにあったことがある人は31.9%、トラブルにあったことがない人は68.1%となっており、セルフレジを利用する際に多いトラブルは次の通りです。
1位:値引きシールの値段が反映されていなかった(38.4%)
2位:クレジットカード払いや電子決済しかできないのに現金しか持っていなかった(20.8%)
3位:商品や有料のレジ袋などを課金せずに持ち去った(気づかずに持ち去ったものを含む)(11.1%)
4位:操作ミスや硬貨の大量投入などでレジが故障した(8.2%)
5位:万引きを疑われた(7.9%)
このほかに、レジの操作に時間がかかりほかの客とけんかになった、バーコードの読み取りができなかった、操作に時間がかかりスタッフを巻き込んでしまったなどの回答も見受けられました。
セルフレジ導入によるメリット・デメリット
セルフレジの導入にはさまざまなメリットがありますが、デメリットについても把握しておく必要があります。
メリット
セルフレジ導入によるメリットには次のようなものがあげられるでしょう。
●人件費の削減につながる
●スタッフはレジ以外の業務を行えるためお店側の業務効率化につながる
●レジ台数を増やせるのでレジの待ち時間短縮になる
セルフレジを導入することで、これまでよりも少ないスタッフで業務を行えます。レジ操作のためのトレーニングやスタッフ数の調整の手間も減るため、人件費を削減しながらお店の効率的な運営が可能になるでしょう。
また、大型店ではレジ台数を増やせるためレジの待ち時間短縮にもつながります。
デメリット
セルフレジ導入によるデメリットには次のようなものがあるでしょう。
●初期費用とランニングコストがかかる
●高齢者や機械操作に慣れない顧客ではかえってスタッフの手間が増える可能性がある
●未清算のままの退店や万引きなどのトラブル増加の可能性
セルフレジの導入は人件費の削減や業務効率化が期待できる一方で、初期費用やランニングコストがかかります。高齢者など機械操作に慣れていない顧客はセルフレジの利用が難しい場合もあり、スタッフがつきっきりで対応するケースも出てくるでしょう。
また、顧客の不注意で清算していない商品の持ち帰りや万引きなどのトラブルが増加する可能性もあります。
セルフレジはバーコードがうまく読み取れない、未清算の商品を持ち帰ってしまうなどのトラブルが起きている
セルフレジは人件費の削減やレジの待ち時間短縮が期待できる一方で、バーコードがうまく読み取れない、未清算の商品を持ち帰ってしまうなどのトラブルが発生するリスクもあります。
また、高齢者やレジ操作に慣れない人にとってはセルフレジをあまり使いたくないと感じることもあるでしょう。セルフレジの操作に不安がある場合は、状況に応じてセルフレジと有人レジを使い分けてみてもよいかもしれません。
出典
弁護士ドットコム株式会社 【自社調査】<セルフレジトラブルに関する実態調査> セルフレジ利用で3割超がトラブルを経験、「夫婦で分担したらスキャン漏れ続出」「決済エラーに気が付かず帰宅した」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー