東海道線の「グリーン車」に乗っていたところ、戸塚で横須賀・総武線快速に「乗り継ぎ」になりました。津田沼まで行きたいのですが、引き続き「グリーン車」に乗ることはできますか?

配信日: 2025.02.19

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東海道線の「グリーン車」に乗っていたところ、戸塚で横須賀・総武線快速に「乗り継ぎ」になりました。津田沼まで行きたいのですが、引き続き「グリーン車」に乗ることはできますか?
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の首都圏エリアの主要な路線では、乗車券だけで利用できる普通(快速)列車にグリーン車が連結されています。長距離の移動時や「ちょっと疲れたな」というときに、リクライニングシートでゆっくり移動できるのがグリーン車の利点です。
 
快適なグリーン車ですが、異なる路線を乗り継いだ際に引き続きグリーン車に乗車できるのか、気になる方もいるかもしれません。そこで、当記事では路線を「乗り継ぎ」になった場合、継続してグリーン車に乗ることができるのかどうかについて、詳しく解説します。
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JR東日本首都圏エリアの普通列車グリーン車とは?

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の首都圏エリアでは、2025年2月時点で東海道線、横須賀・総武線快速、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線の各路線で、普通(快速)列車にグリーン車が連結されています。
 
2025年3月には、中央線快速・青梅線でグリーン車サービスがスタートすることも大きな話題となりました。グリーン車は通常の運賃のほかに、グリーン料金を支払うことで利用が可能です。
 

グリーン券は購入方法によって料金が異なる

グリーン車を利用するには、乗車券・定期券のほかにグリーン券が必要です。購入方法は基本的に、モバイルSuicaやカードタイプのSuicaなどにグリーン券情報を記録して購入する方法か、駅の券売機などで紙のグリーン券を購入する方法かの、いずれかとなります。
 
普通列車グリーン券は、購入方法と乗車距離によって料金が変わる仕組みになっており、営業キロあたりのグリーン料金は表1のとおりです。
 
表1

営業キロ Suicaグリーン料金 通常料金
50キロメートルまで 750円 1010円
100キロメートルまで 1000円 1260円
101キロメートル以上 1550円 1810円

出典:東日本旅客鉄道株式会社「普通列車グリーン車 料金」を基に筆者作成
 
料金は購入方法によって変わりますが、券売機が混んでいたり乗り換え時間が短かったりして、グリーン券を事前に購入できない可能性もあります。グリーン券は車内で購入することもできますが、その場合は通常料金扱いになるため、なるべく事前にSuicaグリーン料金で購入する方がお得です。
 
ただし、グリーン車は全席自由席となっているため、着席保証はありません。グリーン車内で着席できない可能性もありますが、たとえ通路やデッキで立っている場合であっても、グリーン車に乗車する限りはグリーン券が必要となるため注意してください。
 
着席できない場合は、グリーン車内で乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て払い戻しの証明を受け、普通車に移動すれば、駅の窓口でグリーン料金の払い戻しを受けられます。
 

グリーン車の「乗り継ぎ」とは?

原則として、1つの列車に対して1枚のグリーン券が必要ですが、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)によれば、首都圏エリア内で「Suicaグリーン料金」「通常料金」が適用される普通列車グリーン車を、改札を出ることなく同一方向に乗り継ぐ場合に限り、1枚のグリーン券で引き続きグリーン車を利用することが可能です。
 
例えば、小田原駅から津田沼駅へ行くために、下記のような行程で乗車するケースを考えてみましょう。
 
小田原駅→(東海道線)→戸塚駅(乗り換え)→(横須賀・総武線快速)→津田沼駅
 
戸塚駅で「乗り継ぎ」が発生するため、東海道線と横須賀・総武線快速の2つの列車に乗ることになりますが、この場合は小田原駅から津田沼駅までのグリーン券を1枚買うことでグリーン車に乗車し続けることが可能です。
 

1枚のグリーン券で「乗り継ぎ」ができないパターン

同一方向に該当しないため1枚のグリーン券で「乗り継ぎ」ができないパターンは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)のホームページにかなり詳しく例示されています。ここでは、一例として東京都区内と神奈川県内での乗り換えパターンを引用してみました。


・十条以遠(板橋方面)←赤羽駅乗換→東十条以遠(王子方面)または尾久
・西大井以遠(武蔵小杉方面)←品川駅乗換→大井町以遠(大森方面)
・高輪ゲートウェイ以遠(田町方面)←品川駅乗換→大崎以遠(五反田方面)
・川崎以遠(蒲田方面)←横浜駅乗換→新川崎以遠(武蔵小杉方面)
・尾久以遠(赤羽方面)←上野駅乗換→三河島以遠(南千住方面)
・神田以遠(秋葉原方面)←東京駅乗換→新日本橋以遠(馬喰町方面)

ただし、例外として以下の行程の場合は「乗り継ぎ」が可能です。
 
・藤沢以遠(茅ヶ崎方面)←大船駅乗り換え→北鎌倉以遠(鎌倉方面)
 

「Suicaグリーン券」で乗り継ぎ乗車する方法

ひとつおぼえておきたいのが、Suicaグリーン券(モバイルSuicaを含む)で乗り継ぐ方法です。
 
普通列車グリーン車に乗車する際、有効なグリーン券情報が記録されたSuicaカードまたはモバイルSuica端末を、座席上方にある「グリーン券情報読み取り部」にタッチすることで、緑(着席)のランプが点灯し、車内改札が省略されます。
 
乗り継ぎをする場合は、下車前に同じようにSuicaカードまたはモバイルSuica端末をタッチし、乗り換えた列車内でも再度タッチしてください。
 
着席時にタッチをしなかったり紙のグリーン券で乗車したりした場合は、車内改札の対象となりますが、SuicaカードまたはモバイルSuica端末をタッチして緑のランプが点灯した座席は車内改札が省略されるので、降車駅までゆっくりと過ごすことが可能です。
 

まとめ

今春スタートする予定となっている中央線快速・青梅線のグリーン車サービスは、大きな話題となりました。
 
「Suicaグリーン券」や「乗り継ぎ」といった便利な使い方をマスターして、快適な列車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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