南海トラフ地震は「30年以内」の発生確率80%!? 夫婦2人で「米3kg、2リットルの水12本」あっても安心できない! 本当に必要な食料備蓄の量や必需品などを解説
災害によって食料が供給されなくなったときに備えて、日頃から備蓄をしておくことが必要です。しかし、何をどのくらい備蓄しておけば良いのか分からなくて困っている人もいるのではないでしょうか?
本記事では、災害に備えた食料備蓄の種類や量、賢く食料備蓄を行うポイントなどを解説します。
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災害時に必要な食料の備蓄量はどれくらい?
災害時に備えて備蓄する食料は、最低でも3日分、できれば1週間分くらいが必要とされます。
幼児や食べる機能に制限のある高齢者、食物アレルギーがある人など、食べられるものが制限される人がいる場合は、少し多めの備蓄量が必要です。少なくとも2週間分以上を目安に備蓄するようにしましょう。
備蓄するものは、水、カセットコンロとボンベは必需品で、そのほかの食料は家族の人数や好みに応じて考えます。大人2人の家庭を例に、具体的な量やそろえるために必要な金額を見てみましょう。
なお、金額の目安は、2025年1月31日時点のネットスーパーの単価を用いて計算しています。
水、カセットコンロ、ボンベ
災害時に欠かせないものは水です。また、水を温めて食料を調理するためのカセットコンロとボンベも必需品になります。水は大人1人あたり1日3リットル、カセットボンベは1日1本弱を目安にしましょう。
図表1
政府広報オンラインおよびSEIYUネットスーパー より筆者作成
主食
ごはん・パン・そば・うどんなどの炭水化物はエネルギー源として重要です。カップ麺やパックご飯なども含めて備蓄しておくようにしましょう。
図表2
政府広報オンラインおよびSEIYUネットスーパー より筆者作成
主菜
炭水化物ばかりに偏ると、栄養バランスが崩れて体調不良や病気になる可能性があります。タンパク質が手軽にとれて、長期保存ができる缶詰がおすすめです。
図表3
政府広報オンラインおよびSEIYUネットスーパー より筆者作成
副菜、果物、その他
ビタミン、ミネラル、食物繊維をとるために野菜や果物を常備しておきましょう。じゃがいもやかぼちゃ、りんごや柿などの日持ちのするものを中心に、野菜ジュースやドライフルーツなどもあると安心です。各家庭で日頃食べているものや量にあわせて準備しましょう。
食料を備蓄するなら「ローリングストック」がおすすめ
食料を備蓄するときに気になるのが、賞味期限切れなどでせっかく買った食料が無駄になってしまうことです。そうならないように「ローリングストック」という方法がおすすめです。
ローリングストックとは、日常で食べているものを、余裕をもって購入し、古いものから順番に消費して新しいものに入れ替えながら一定量をストックする方法のことです。
こうすることで廃棄ロスを出すことなく、常に新しい食料を備蓄できます。
いざという時に困らないよう日頃から食料を備蓄しておこう
災害によって食料が供給されなくなったときに備えて、日頃から備蓄をしておくことが必要です。水、カセットコンロとボンベは必ず購入しておき、そのほかの食料は家族の人数や好みに応じて、主食、主菜などを中心にバランスよく備蓄しましょう。最低でも3日分、できれば1週間分くらいが必要量の目安です。
今から新たに備蓄を始める場合にも、大人2人であれば3万円程度の費用で済みます。災害はいつ起こるか分かりません。ローリングストックをしながら無駄を出さないように日頃から備えましょう。
出典
国土交通省 気象庁 南海トラフ地震について
地震調査研究推進本部地震調査委員会 長期評価による地震発生確率値の更新について
政府広報オンライン 今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー



