踏切で「一時停止」をしなかったと警察に止められました。罰則金はいくらになるのでしょうか?
踏切での一時停止違反は、一般的な一時不停止違反よりも厳しく、反則金や違反点数が課されるだけでなく、場合によっては刑事手続きに移行する可能性もあります。
本記事では、踏切での一時停止違反の具体的な罰則や反則金の金額、支払わなかった場合の影響、今後同じ違反をしないためのポイントについて解説します。
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踏切で一時停止をしなかった場合の罰則は?
踏切での一時停止違反は、道路交通法により「踏切不停止等違反」に該当します。この違反をすると、以下の罰則が科せられます。
・反則金:普通車9000円、大型車1万2000円、二輪車7000円、小型特殊車・原付6000円
・違反点数:2点
反則金とは行政上の制裁金であり、比較的軽い交通違反に対して課されるものです。支払いをすれば刑事罰を免れますが、期限内に支払わないと刑事手続きに移行する可能性があります。
また、踏切での一時停止違反は事故につながるリスクが高いため、一般的な一時不停止違反(7000円)よりも反則金が高く設定されています。さらに、罰則として3ヶ月以下の懲役または5万円以下(過失の場合は10万円以下)の罰金が設けられています。
反則金を支払わなかったらどうなる?
警察から交通違反切符を受け取った場合、指定された期限内に反則金を支払う必要があります。もし支払わなかった場合、以下のような流れになります。
1. 督促状が届く:期限を過ぎると、反則金の支払いを促す通知が送られます。
2. 出頭要請:催促に応じず、最終告知の「反則金未納通知書最終通知」が送付されても無視し続ける場合は、警察署への出頭が求められます。
3. 刑事手続きに移行:それでも支払わない場合は検察に書類送検され、起訴・不起訴の判断が下されます。
4. 刑事罰の対象になる:最終的に「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。
反則金を期限内に支払うことで、刑事手続きへの移行を防ぐことができます。違反切符を受け取った場合は、速やかに対応しましょう。
踏切での違反を防ぐためのポイント
踏切での一時停止違反は、忙しさやうっかりミスで起こることが多いですが、しっかり対策をすれば防ぐことができます。
・標識を確認する
踏切手前には「踏切あり」の警戒標識があります。見落とさないようにしましょう。
・車の流れに流されない
前の車に続いて進むと、一時停止を忘れてしまうことがあります。自分の判断で確実に止まりましょう。
・「踏切=必ず停止」を習慣づける
毎回意識して止まることで、違反を防げます。ただし、信号機が設置してある踏切で青信号に従う場合は一時停止をせずに進行できますが、その場合でも安全確認は必ず行う必要があります。
・焦らない気持ちを持つ
急いでいるときほど、一時停止や安全確認がおろそかになりがちです。時間に余裕を持った運転を心掛けましょう。
・警報機が鳴っていないか確認する
警報機が鳴っていないか、遮断機が上がっているかを確認することも重要です。しかし、これらに頼りすぎず、自分の目で安全を確認するようにしましょう。
踏切での事故は重大なものになりやすいため、これらを意識して一時停止を徹底することが大切です。
安全運転を心掛けよう
踏切での一時停止違反には、普通車で9000円の反則金と2点の違反点数が科せられます。支払わなかった場合、3ヶ月以下の懲役または5万円以下(過失の場合は10万円以下)の罰金の刑事罰の対象になる可能性があります。
しかし、しっかりと注意を払えば防げる違反でもあります。今後は、標識を意識し、踏切では必ず一時停止する習慣をつけましょう。安全運転を心掛けることで、交通違反だけでなく事故のリスクも減らすことができます。
出典
デジタル庁 e-GOV 法令検索 道路交通法
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
