雪道に車を停めたら動かなくなった!? 知らないと困る「冬」の駐車トラブルとは?
本記事では、雪道での駐車に関するトラブルの原因と対策、そしてそれらが引き起こす可能性のある費用や保険対応について詳しく解説します。
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雪道で車が動かなくなる原因とは?
雪道で車が動かなくなる主な原因の一つは、タイヤの空転、いわゆる「スタック」です。これは、駆動輪が雪や氷で滑り、前進や後退ができなくなる現象です。特に新雪や圧雪された路面では、タイヤのグリップ力が低下しやすく、スタックしやすくなります。
また、雪道では急ブレーキや急発進を避け、ブレーキは早めに、アクセルはゆっくりとソフトに踏むことが重要です。これらの操作を誤ると、スタックや事故のリスクが高まります。
雪道でのスタックを防ぐための駐車方法
スタックを防ぐためには、駐車時の工夫が重要です。以下のポイントを参考にしてください。
1.平坦な場所を選ぶ
傾斜のある場所では、雪や氷で滑りやすくなります。できるだけ平坦な場所に駐車しましょう。
2.サイドブレーキの使用を控える
サイドブレーキは凍結しやすいため、パーキングギア(AT車の場合)やギアを1速またはリバースに入れる(MT車の場合)など、他の方法で車を固定することを検討してください。
3.タイヤの下に板やマットを敷く
駐車前にタイヤの下に滑りにくい素材の板やマットを敷くことで、スタックを防止できます。プラスチック敷板や有孔ラバーマットなどが効果的です。
スタックしてしまった場合の対処法と費用
万が一スタックしてしまった場合、以下の対処法があります。
1.ロードサービスの利用
自力で脱出できない場合、ロードサービスを利用することが一般的です。日本自動車連盟(JAF)の場合、会員であれば20kmまでのけん引が無料ですが、非会員の場合は2万7700円からの費用がかかります。
また、雪道でのスタックは保険のロードサービス対象外となる場合もあるため、事前に確認が必要です。
2.自動車保険の確認
自動車保険にはロードサービスが付帯されている場合がありますが、雪道でのスタックが対象外となることもあります。保険会社や契約内容によって異なるため、加入している保険の補償内容を確認しておきましょう。
雪道でのトラブルに備えるためのポイント
雪道でのトラブルは予期せぬ出費を招く可能性があります。以下のポイントを押さえて、備えておきましょう。
1.適切な自動車保険の選択
雪道でのトラブルに対応した補償内容の自動車保険を選ぶことで、万が一の際の費用負担を軽減できます。特に、ロードサービスの内容や適用範囲を確認し、必要に応じて特約を追加することを検討してください。
2.JAFなどのロードサービスへの加入
JAFなどのロードサービスに加入しておくことで、スタック時のけん引費用を抑えることができます。JAF会員であれば、基本料金が無料で、20kmまでのけん引が無料となります。また、作業時間が30分以内の場合、作業料も無料となるため、年会費を考慮してもメリットがあります。
3.冬季用装備の準備
スタッドレスタイヤの装着やタイヤチェーンの携行など、冬季用の装備を整えておくことで、スタックのリスクを低減できます。
タイヤチェーンは、スタッドレスタイヤよりも雪道での走行性能が高く、チェーン規制にも対応できます。これらの装備は初期費用がかかりますが、トラブル時の出費や安全性を考慮すると、必要な投資といえるでしょう。
まとめ
雪道での駐車は、ちょっとした油断が大きなトラブルにつながることがあります。特に、スタックやサイドブレーキの凍結は、脱出するための費用や修理代がかかる可能性があり、予想外の出費につながります。
もし万が一動けなくなった場合に備えて、JAFや自動車保険のロードサービスを活用できるよう、事前に補償内容を確認しておくことも重要です。適切な保険やサービスを選んでおけば、予期せぬ出費を防ぐことができ、安心して冬のドライブを楽しめるでしょう。
出典
一般社団法人 日本自動車連盟 ロードサービスの料金を調べる
東京海上日動火災保険株式会社 ロードアシスト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
