夫が自転車で走行中、路地から出てきた車と衝突…「無傷だから」とそのまま帰宅してきたのですが、問題ないでしょうか?

配信日: 2025.02.19 更新日: 2025.09.26
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夫が自転車で走行中、路地から出てきた車と衝突…「無傷だから」とそのまま帰宅してきたのですが、問題ないでしょうか?
自転車事故で被害に遭った場合、一見何ともないように見えても、後に重大な結果を招く可能性があります。無傷だから大丈夫と思って帰宅してしまうと、実際には大きな問題が隠れているというケースは少なくありません。
 
この記事では、自転車事故にあった際に取るべき対応と、そのまま帰宅してしまった場合、どうすればよいかについてまとめました。
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自転車による事故の危険性

交通事故直後は、興奮状態やショックにより痛みを感じにくいことがあります。これは人間の防衛本能によるもので、痛みを一時的に麻痺(まひ)させるためといわれています。しかし、時間が経過するとともに、隠れていた症状が現れてくることが少なくありません。
 
一見無傷に見えても、骨折などの内部損傷があったり、後になって症状が現れたりする可能性があります。後に重症化するおそれがあるため、注意が必要です。
 
俗に「むちうち症」と呼ばれる「頸椎(けいつい)捻挫」は、時間の経過とともに痛みや頭痛、吐き気などの不調が現れることがあります。
 

自転車事故に遭ったときの適切な対応

自転車事故に遭った場合は、以下の手順で対応しましょう。

1.安全を確保する
2.警察へ連絡する
3.相手の情報を確認する
4.医療機関への受診
5.保険会社への連絡

まずは自身の安全を確保し、可能であれば事故現場の状況を写真や動画で記録して、交通事故の状況を警察に届け出ましょう。現場で少しでもけがをしている可能性があるのであれば、物損事故ではなく人身事故扱いで届けることをおすすめします。
 
これは、人身事故にしておくと実況見分調書が作成され、後の損害賠償金請求の際に交渉の材料に使えるためです。
 
相手の連絡先や車両情報、加入している保険会社などを確認し、できるだけ速やかに医療機関を受診して診察を受けてください。困ったときは弁護士などの専門家に相談し、今後の対応についてアドバイスをもらいましょう。
 
トラブルを避けるためには、当事者同士で直接示談することは避け、警察を通じて交渉手続きを行うことが大切です。
 

そのまま帰宅した場合に取るべき対応

無傷だったから、といって事故後すぐに帰宅し警察にも届けない場合、保険会社に事故の報告が遅れ、保険適用が難しくなることがあります。また、事故の状況や衝撃の程度によっては、無傷に見えても身体に何らかの損傷を受けている可能性は否定できません。
 
道路交通法では、交通事故が起きたら、直ちに警察へ届けなくてはならないと定められています。
 
そのため、もし事故後にそのまま帰宅してしまった場合はすぐに警察に連絡し、事故の報告をして、速やかに医療機関で診察を受けましょう。後から痛みが出た場合、診断書がないと事故が原因であるという証明ができず、賠償を受けられない可能性があるためです。
 

自転車事故があった場合は必ず警察に連絡し、無傷であったとしても必ず医療機関を受診することが大切

自転車の事故では、表面上はけがをしていないように見えても身体の内側で何らかの損傷を受けている可能性があります。後から痛みが出たり、重症化したりするリスクがあるため、事故が発生した場合は医療機関での診察を受け、適切な対応を取ることが重要です。
 
自転車は便利で環境にやさしい乗り物ですが、同時に車両としての責任もともないます。事故のリスクを減らすために、日頃から交通ルールを守り安全運転を心がけましょう。
 

出典

e-Govポータル法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号) 第四章 車両等の運転者及び使用者の義務 第二節 交通事故の場合の措置等 第七十二条(交通事故の場合の措置)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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