「車を買い替える」ときに「意識したいこと」は何? 買い替えの「理由」についても解説

配信日: 2025.02.21 更新日: 2025.09.26
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「車を買い替える」ときに「意識したいこと」は何? 買い替えの「理由」についても解説
車の買い替えは、大きな決断といえます。新しい車が欲しいという理由だけで決めてしまうと、後悔することにもなりかねません。この記事では、車を買い替える際に意識すべきポイントと、買い替えを検討する主な理由について解説します。
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車の買い替え理由:最も多いのは「経年劣化」

株式会社ENGが実施した「自動車の買い替え」に関する調査によると、直近1年以内に車を買い替えた人の理由として最も多かったのは表1の通りでした。
 
表1

買い替え理由 割合(%)
車体が古くなったから(車体の塗装が剥げる、タイヤの交換時期など) 48.2
車検や保証が切れるタイミングだったから 27.9
燃費代が高くなったから(ガソリン代が高いなど) 10.7
メンテナンス費用が割高になったから 10.3
特に理由はない(気分的にそろそろだと思ったなど) 8.6

※株式会社ENG「「自動車の買い替え」に関する調査」を基に筆者作成
 
この結果から、車の経年劣化を理由に買い替える人が約半数を占め、車検や保証の切れ目をきっかけに買い替える人も3割近くいることが明らかになりました。
 

車の買い替えを検討する主な理由

車を買い替えるのに適したタイミングはいくつかあります。

・車検の時期が近づいたとき
 
・税金の負担が増える前
 
・修理費や維持費が高くなってきたとき
 
・異音や振動などの不調を感じたとき
 
・ライフスタイルの変化により、現在の車が合わなくなったとき

つまり、車の買い替えは「費用」「安全」「生活の変化」といった要素を考慮し、最適なタイミングを見極めることが大切だといえます。
 

車を買い替えるときに意識したいこと

車をお得に購入するためには、適切なタイミングを見極めることが大切です。特に以下の時期は、価格が下がりやすい傾向があります。

1月:年式が変わるため、価格が調整されやすい。
 
3月・9月:決算期が近づき、販売台数を増やしたい時期。
 
4月・5月:需要が落ち着き、供給が増える傾向。
 
5月・9月:大型連休後でレジャー需要が一段落する時期。

ただし、具体的な値引き幅やセールの実施状況は店舗によって異なるため、参考情報として活用しましょう。
 

「もったいない」車の買い替えを避けるべき6つのケース

車を買い替える際、タイミングを誤ると損をしてしまうことがあります。以下のような状況では、買い替えを慎重に考えたほうがよいでしょう。
 

車検を通した直後

車検を受けるには10万円前後の費用がかかりますが、車検後すぐに買い替えると、その費用が無駄になることがあります。車検を通したからといって、査定額が大きく上がるわけではないようです。
 

修理して間もない

多少の傷やヘコミがある場合に修理をすれば査定額にプラスに働くのではないかと考えるかもしれません。しかし、査定額には大きな影響を与えないケースが多いため、修理後に車を買い替えるかどうか考えている場合は注意しましょう。長く乗り続けるべく修理をした直後に買い替えると、修理費用が回収できず、かえって損をする可能性があります。
 

故障を理由に急いで買い替える

事故や故障があると、すぐに買い替えを考えるかもしれません。しかし、修理費がそれほど高くない場合や、車両保険で補填できる場合は、買い替えよりも修理のほうが経済的な選択になることもあります。
 

ローンを組んでの買い替え

カーローンには金利があるため、総額で見ると一括購入よりも支払い額が増える傾向にあります。
 
さらに、ローンを完済していないうちに新しいローンを組むと、月々の負担が増えてしまう場合もあるでしょう。
 

市場価値が下がったタイミング

車の価値は年数が経つごとに下がる傾向がありますが、特に購入から7年が過ぎると大きく減額されることがあります。売却を考えている場合は、市場価値が大きく落ちる前のタイミングを見極めることが重要です。
 

メリットだけを重視している

「燃費がよいから」「新しい安全機能があるから」とメリットだけを見て買い替えると、思わぬ出費が発生することがあります。購入時のコストだけでなく、トータルでの負担を考えて判断しましょう。
 

車を買い替える際は適切なタイミングを見極めましょう

車を買い替える際は、適切なタイミングを見極めましょう。
 
購入時は、価格だけでなく、燃費・税金・維持費も考慮し、無理のない返済計画を立てることが重要です。最新の安全性能や燃費性能も確認し、買い替えのメリットを見極めましょう。
 
車検直後や修理後すぐの買い替えは損につながる可能性があるため、計画的に判断することが必要です。「新しいモデルが欲しい」といった安易な理由で買い替えず、本当に必要か慎重に判断しましょう。
 

出典

株式会社ENG 「自動車の買い替え」に関する調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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