児童手当を子どもの塾代や習い事に充て、残った分は家計の足しにしています。他の家庭は子どものためにすべて「貯めて」いるのでしょうか…?
児童手当をもらっている家庭では、その使い道について周囲がどうしているのか、気になることもあるでしょう。
本記事では、児童手当の使い道に関する調査の結果をご紹介するとともに、使い道ごとのメリットと注意点もまとめています。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
児童手当の使い道として多いものは?
ARINA株式会社が2023年に実施した「子ども手当・児童手当の使い道に関するアンケート調査」によると、最も多かったのは「子どもの将来の為の貯金」でした。次に多かったものは「生活費」で、「習い事費」や「学習費」にしている人も一定数いるようです。
また「投資」という回答もあり、中には子ども名義で積み立てをし、少しでもお金を増やそうとしている人もいます。そのほか、学資保険に充てたり、学童・園などに支払う費用の足しにしていたりする人もいるということです。
別のアンケート調査でも「児童手当を有効に使えていると感じている」と答えている人が半数以上いることが分かっているため、使い道を明確にして活用することが望ましいと考えられます。
児童手当の使い道ごとのメリットや注意点
児童手当の使い道については家庭によって異なりますが、使い道ごとのメリットや注意点について確認しておいた方がよいでしょう。
子どものために貯金する場合
こども家庭庁によると、2024年10月の改定により、1ヶ月の支給額は第一子・第二子の場合は0~3歳未満までが1万5000円、3歳~高校生年代までが1万円となりました。生まれてから高校を卒業する年齢になるまでの間に、200万円以上の児童手当を受給できる計算です。
子どもが大学に入るときのことなどを考えて貯金しておけば、将来のお金の不安が少なくて済むかもしれません。
ただし、子どもが成長するにつれて必要なお金は増えていく可能性があります。児童手当を子どものための貯金に回すことが難しくなってくることも考えられるでしょう。児童手当を使わずに今を乗り切る必要があるため、節約をしたり収入を増やしたりするなどの対策が必要になるかもしれません。
確実に貯められるように定期預金に入れたり、貯蓄型の保険を利用したりする方法も検討するとよいでしょう。
習い事費や学習費・生活費に充てる場合
子どもの習い事や幼稚園に支払う保育料など、将来のためではなく今かかる教育費の足しにしている家庭もあるでしょう。「子どもの可能性を広げるために本人が希望した習い事はさせてあげたいが、費用面の問題があるので児童手当を充てている」というケースもあるようです。
習い事費や学習費に充てることは生活費の足しにできるということですが、将来の学費には備えられない可能性があると考えられます。
また、こども家庭庁によると、児童手当は「家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資すること」を目的としているため、生活費として使っても問題ないでしょう。実際に「子どもの将来のために貯めておきたいが、余裕がないので生活費に回している」という家庭もあるようです。
全額を生活費に充てることに抵抗があるようなら、今回の事例のように「子どもの塾代や習い事に充て、残った分を家計の足しにする」という方法を検討してみてもよいでしょう。
子どものために貯金している人は多いが「習い事」や「生活費」に充てている人もいる
今回参照したアンケート調査の結果によると児童手当の使い道に関して「子どものために貯金している」という回答が多いようですが、「習い事費や学習費」「生活費」などに充てている人もいることが分かっています。
対象年齢の子どもを養育している方に支給されるものなので「子どものために使った方がよいのか?」と悩まれることもあるかもしれませんが、家計の状況にあった使い方を考えるとよいでしょう。
出典
ARINA株式会社 おうち教材の森 いちごドリル 【調査結果】子ども手当・児童手当は何に使っていますか?1位は『子どもの将来の為の貯金』!
ARINA株式会社 おうち教材の森 いちごドリル
こども家庭庁 児童手当制度のご案内
こども家庭庁 子ども・子育て支援制度 児童手当
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
