姉家族との旅行で、姉たちは「グリーン車」に乗るとのこと。常用的に乗っているようですが、高収入なのでしょうか?
配信日: 2025.02.21

そこで今回は、4人家族で東京から新神戸まで新幹線を利用すると仮定して、普通車とグリーン車の運賃を比較してみました。グリーン車を常用的に利用する人は年収が高いのかについてもご紹介しますので、参考にしてください。

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普通車とグリーン車の運賃を比較
新幹線の料金は、運賃と特急料金から成っています。グリーン車を利用する場合は、乗車日に適用される普通車の指定席特急料金から530円を引いて、グリーン料金を加えます。東海道・山陽新幹線のグリーン料金は以下の通りです。
●100キロまで:1300円
●200キロまで:2800円
●400キロまで:4190円
●600キロまで:5400円
●800キロまで:6600円
●801キロ以上:7790円
4人家族で東京から新神戸まで新幹線を利用する場合の、普通車とグリーン車の料金(通常期)は以下の通りです。
●普通車(自由席):1万4420円×4人=5万7680円
●普通車(指定席):1万5490円×4人=6万1960円
●グリーン車:2万360円×4人=8万1440円
グリーン車に乗る場合は、普通車の自由席よりも2万3760円、指定席よりも1万9480円高くなることが分かります。たまの旅行で奮発してグリーン車に乗るケースも考えられるため、姉家族がグリーン車に乗るからといって必ずしも高収入であるとは限りません。
しかし、頻繁にグリーン車を利用する場合は費用面で大きな負担になることから、ある程度の収入が必要になるでしょう。
これは4人家族で東京から新神戸までの移動を仮定した計算ですが、人数や移動距離によってはさらに差額が広がる可能性もあるでしょう。人数や旅行先に応じて、実際の料金を計算して予算内に収まるか確認することは大切です。
グリーン車に常用的に乗る人は高収入?
株式会社ジェイアール東海エージェンシーが実施した「新幹線ユーザープロファイル調査2023」では、東海道新幹線または山陽新幹線を1ヶ月に1回以上利用する人を対象に、普通車ユーザーとグリーン車ユーザーの世帯年収を公表しています。世帯年収ごとの割合をまとめると、表1の通りです。
表1
世帯年収 | 普通車ユーザー | グリーン車ユーザー |
---|---|---|
200万円未満 | 3.5% | 4.4% |
200~399万円 | 7.2% | 5.6% |
400~599万円 | 15.2% | 6.9% |
600~799万円 | 17.4% | 15.9% |
800~999万円 | 17.8% | 15.0% |
1000万円以上 | 29.5% | 44.1% |
出典:株式会社ジェイアール東海エージェンシー「新幹線ユーザープロファイル調査2023」を基に筆者作成
同調査によると、世帯年収が1000万円を超えている割合は普通車ユーザーで約30%、グリーン車ユーザーは約45%であることが分かります。グリーン車に常用的に乗る人は、比較的高収入な人が多いと推察されます。
職種別に見ると、グリーン車ユーザーの19.8%が経営や社業全般に従事しているのに対し、普通車では8.2%です。役職を比較すると、グリーン車ユーザーの63.9%が課長クラス以上ですが、普通車ユーザーでは48.8%です。
グリーン車の利用にはグリーン料金がかかる! 常用的に乗る人はある程度の収入が必要
グリーン車に乗る場合はグリーン料金がかかるため、普通車よりも費用が高くなります。例えば4人家族で東京から新神戸へ移動するケースでは、グリーン車の料金は自由席よりも2万3760円、指定席よりも1万9480円高くなります。
月に1回以上新幹線を利用する人を対象にした調査では、世帯年収が1000万円を超えている割合は普通車ユーザーで約30%、グリーン車ユーザーは約45%であるとのことです。グリーン車を常用的に利用する人は、高収入であることが推察されます。しかし、たまの旅行で奮発して、グリーン車を使った快適な旅をしたいと考える場合もあるでしょう。
出典
西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット 運賃・特急料金早見表
株式会社ジェイアール東海エージェンシー 新幹線ユーザープロファイル調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー