体重が110キロある夫。今度新幹線で旅行に行くのですが、体の大きい夫のために「2席」取っても問題ないでしょうか?

配信日: 2025.02.28

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体重が110キロある夫。今度新幹線で旅行に行くのですが、体の大きい夫のために「2席」取っても問題ないでしょうか?
新幹線で座りたいときは、指定席を予約します。予約する人のなかには、体格の大きさから「1席では足りない」と不安に思う方もいるでしょう。しかし、新幹線では切符は一人1枚までしか座席は取れません。どうしても2席使いたいなら、別の交通手段を検討した方がいいでしょう。
 
今回は、新幹線の座席が一人1枚までしか取れない理由や、体格の大きい方が新幹線を利用するときのポイントなどについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新幹線は一人1席が原則

新幹線を利用する際は、たとえ体の大きな方でも「一人1枚1席」でないと利用できません。
 
東日本旅客鉄道株式会社の旅客営業規則第147条5項では「同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。同一旅客が、同一区間に対し有効な2枚以上の指定券を所持する場合についてまた同じ。」と示されているためです。
 
旅客営業規則で示されているように、同じ客はたとえ2枚指定券を持っていても、1枚のみしか利用できません。そのため、もし一人で2枚とって席に座っていたり改札を通ったりすると、駅の係員や車掌から注意される可能性があります。
 
体の大きな方が新幹線に乗るときは、1席だけ確保したうえで周囲に影響を与えないよう工夫が必要でしょう。
 

飛行機なら2席取れる可能性も

新幹線は一人で2席を予約できませんが、飛行機なら対応できる可能性があります。日本航空株式会社によると、機内持ち込みサイズを超える大きさの荷物を機内に持ち込みたいときや、体が大きいことを始めとする身体的な理由で2席必要な場合は、申し込むと利用が可能です。
 
普通席なら、2席目は「特別旅客料金」で利用できるようです。特別旅客料金は通常の座席とは異なる料金設定がなされていることが特徴です。日本航空株式会社において、2024年10月27日~2025年3月29日に搭乗日があるときの特別旅客料金の例は以下の通りです。

●東京~大阪:1万1550円
●福岡~鹿児島:6380円
●那覇~久米島:5280円

新幹線を利用する予定の場所によっても異なりますが、飛行機で行ける範囲であれば、飛行機での2席利用も検討しましょう。なお、特別旅客料金はWeb予約ができないため、直接問い合わせ窓口か旅行会社での申請が必要です。
 

体格の大きな方が新幹線を利用するときのポイント

体格の大きな方が新幹線を利用するときは、できるだけ広いスペースがある座席を予約するといいでしょう。
 
例えば、車両の一番前の席は少し広くなっています。これは「前に座席がないこと」また「逆向きになった際は特大荷物スペースとして使用される場所でもあるため」です。体格の大きな方でも、足元に少し余裕ができるでしょう。
 
さらに、グリーン車を利用することも選択肢の一つです。グリーン車は普通車よりも座席の幅が少し広く設計されています。料金は若干高くなりますが、体格の大きい方でも普通車より少しゆとりをもって座れるでしょう。
 
もし予約を取るときに座席が多く空いているなら、グリーン車かつ1番前の席にすると、横幅も足元も少し余裕が生まれる可能性があります。
 
目的地によっては、寝台列車を利用するのもよいでしょう。寝台列車では個室でベッドが用意されているため、座席に座るよりもゆったりとくつろげます。
 

新幹線の座席は一人1枚しか取れない

新幹線の切符は、一人につき1枚しか取れません。旅客営業規則により、同一区間で同一人物が利用できる切符は1枚だけと決まっているためです。どうしても2席取りたいときで交通手段を問わない場合は、新幹線ではなく飛行機の利用も検討しましょう。
 
もし新幹線でないと行けない場所なら、車両の一番前の席やグリーン車など少しゆとりのある席を選ぶといいでしょう。また、寝台列車が止まる駅なら寝台列車の利用もおすすめです。個室で分かれているため、周囲の人を気にせずゆったりと旅行を楽しめるでしょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則 第2編 旅客営業-第4章 乗車券類の効力-第1節 通則
日本航空株式会社 特別旅客料金のご案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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