新幹線の 「特大荷物スペースつき座席」には、どのくらいの「サイズ」の荷物を置ける? 「料金」についても解説

配信日: 2025.03.04 更新日: 2025.09.26
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新幹線の 「特大荷物スペースつき座席」には、どのくらいの「サイズ」の荷物を置ける? 「料金」についても解説
新幹線を利用する際、大きな荷物を持ち運ぶことに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そのような場合「特大荷物スペースつき座席」を利用すれば、特大サイズの荷物を安心して保管できる専用スペースが提供されるようです。
 
そこで本記事では、特大荷物スペースつき座席に置ける荷物のサイズと、追加料金や利用方法についても詳しく解説します。
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東京五輪で生まれた新幹線の特大荷物ルール

東京五輪をきっかけに、新幹線に大きな荷物を持ち込む際のルールが誕生しました。
 
コロナ禍以前から訪日観光客の増加により、大型荷物を持つ旅行者が増え、安全に荷物を置くためのスペースを確保する必要性が高まっていたことが理由だとされているようです。こうした背景を受け、JR東海、JR西日本、JR九州の3社は2020年5月、新しい荷物の持ち込みに関するルールを導入しました。
 
車内に特大荷物専用の置き場を設け、そのスペースを利用できる座席を事前に予約できる仕組みを整備したのです。このルールにより、事前に荷物の置き場を確保できるようになり、大型荷物を持つ旅行者も安心して新幹線を利用できるようになったとされています。
 

特大荷物を持ち込める座席は2種類

特大荷物を持ち込める座席は、「特大荷物スペースつき座席」と「特大荷物コーナーつき座席」です。
 

特大荷物スペースつき座席とは

「特大荷物スペースつき座席」は、一部の車両の最後部座席に設けられた荷物置き場が利用できる座席で、東海道・山陽・九州・西九州新幹線の全列車に設置されています。
 
なお特大荷物とは、3辺の合計サイズ(縦+横+高さ)が160cmを超え、250cm以内の荷物のことをいうようです。特大荷物を持って旅行する場合は、事前に「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」を予約する必要があります。
 
予約なしで特大荷物を持ち込む場合、1000円(税込)の持込手数料がかかるとされています。ただし、スポーツ用品や楽器をはじめ、車いす、ベビーカーなどは、サイズに関わらず事前予約は不要なようです。
 
車内に持ち込める荷物のサイズは表1の通りです。
 
表1

荷物サイズ
(A+B+Cの合計)
持込可否・条件
~160cm 持込可能
160~250cm(特大荷物) 「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」の事前予約が必要(追加料金不要)
250cm~ 持込不可

※東海旅客鉄道株式会社「東海道・山陽・九州・西九州新幹線への特大荷物のお持ち込みについて」を基に筆者作成
 
スペースはステッカーで示され、荷物を置くための十分な広さがありますが、2〜3人で共用しなければならない場合もあります。
 

特大荷物コーナーつき座席とは

「特大荷物コーナーつき座席」は、一部の車両のデッキ部に設置された荷物置き場を利用できる座席です。このサービスは2023年5月24日に始まり、東海道・山陽新幹線を走る16両編成の「のぞみ」「ひかり」「こだま」で提供されているようです。
 
荷物棚は上下に分かれ、上段には80cm×60cm×50cm以内、下段に80cm×60cm×40cm以内の荷物が収納可能とされているようです(N700Aの場合)。なお、N700Sでは棚がやや大きめに設計されています。
 
ダイヤル錠と交通系ICカードなどを使った二重ロック方式であるため、安心して利用できると考えられます。
 

予約方法

「特大荷物スペースつき座席」と「特大荷物コーナーつき座席」は、通常の座席と同様に予約できるとされています。具体的には、駅の窓口や指定席券売機、インターネット予約サービス(エクスプレス予約・スマートEX、e5489、JR九州インターネット列車予約)で手続きが可能なようです。
 
ただし、JR東日本が提供する「えきねっと」では取り扱いがありません。なお、予約に関しては、乗車日の1ヶ月前の午前10時から開始されるようです。
 

新幹線の「特大荷物スペースつき座席」では、3辺の合計サイズ(縦+横+高さ)が160cmを超え、250cm以内の荷物を置ける

新幹線の「特大荷物スペースつき座席」では、3辺の合計サイズ(縦+横+高さ)が160cmを超え、250cm以内の荷物を置くことができるとされています。これに該当する荷物は「特大荷物」とされ、専用のスペースを利用するには事前予約が必要になるようです。
 
なお、予約なしで持ち込む場合、1000円(税込)の持込手数料がかかります。3辺の合計が160cm以下の荷物は通常通り持ち込むことが可能ですが、250cmを超える荷物は持ち込むことができないようなので注意するようにしましょう。
 

出典

東海旅客鉄道株式会社 東海道・山陽・九州・西九州新幹線への特大荷物のお持ち込みについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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