来月から大学生になる子どもが一人暮らしをします。家電を買い揃えるための予算は「10万円」だと足りませんか?

配信日: 2025.03.05

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来月から大学生になる子どもが一人暮らしをします。家電を買い揃えるための予算は「10万円」だと足りませんか?
一人暮らしを始めるにあたり、初期費用がいくらかかるのか不安に思う方は多いでしょう。主な初期費用には、アパートを借りる際の敷金や礼金、引っ越し費用、家具や家電の購入費などがあります。
 
そこで本記事では、一人暮らしを始める際にかかる費用について解説します。家電を安く購入するポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしの費用はどれくらい?

まずは一人暮らしの費用について、最初にかかる初期費用と1ヶ月の消費支出の目安を解説します。
 

一人暮らしの初期費用

一人暮らしの初期費用は、アパートを借りるための費用や家具・家電の購入費、引っ越し費用などがあります。
 
株式会社日本政策金融公庫が公表する「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」に、自宅外通学を始めるための平均費用が記載されています。この資料によると、アパートの敷金や家財道具の購入費などで、入学者1人当たり平均38万7000円かかるとされています。
 
一般的な目安として、敷金と礼金は「家賃の0~2ヶ月分」が相場とされているようです。また、家具・家電の購入についての費用目安は、必要なものをすべて新しく買いそろえる場合には20万円程度かかる可能性があると考えられます。
 
もちろん、それぞれのグレードによって価格は異なるため、あくまで目安としてとらえましょう。
 
また、上記の約38万円の費用のほかに、引っ越し費用も用意しなければなりません。引っ越し費用は、荷物の量や移動距離が大きく影響します。さらに、3月4月は需要が増えるため通常よりも割高になるケースも少なくありません。
 
引っ越し費用をおさえるには、自身でレンタカーを借りたり、知人に手伝ってもらったりする工夫が必要でしょう。運べるものは自分で運び、大きいものだけを引っ越し業者に依頼するのもひとつの方法です。
 

単身世帯における1ヶ月の消費支出の目安

次に、単身世帯における1ヶ月の消費支出について解説します。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2021年」によると、単身世帯における1ヶ月の平均消費支出は約15万5000円です。主な内訳を表1にまとめました。
 
表1

支出項目 金額
食費 3万8410円
住居 2万2116円
光熱・水道 1万1383円
家具・家事用品 5687円
被服および履物 4606円
保健医療 7625円
交通・通信 1万8856円
教養娯楽 1万7106円
そのほかの消費支出 2万9251円
合計 15万5046円

出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)単身世帯 2021年」を基に筆者作成
 
この金額は全年代を対象とした統計です。学生か社会人かによって変動する項目があるかもしれません。とはいえ、毎月約15万前後の費用がかかる可能性があることは想定しておきましょう。
 

家電製品の購入費用をおさえるためのポイント

家電製品の購入費用をおさえるポイントとしては、あまり高機能なものを選ばないことです。洗濯機や冷蔵庫などは、機能性が高いほど高額になりやすいといわれています。新品にこだわりがなければ、リサイクルショップやフリマアプリで中古品を購入すると、費用をおさえられるかもしれません。
 
一方で、2024年に株式会社ライフアドバンスが行った「お金をかけてよかった家電」というアンケート結果では、調査対象500名のうち96名が「洗濯機」を選んでいます。
 
その理由には、「乾燥機付きの洗濯機に変えたら、干す時間も取られず、楽ちんで買ってよかった」「水道代も電気代も減ったし、何より洗濯中の音が静かになった」などがありました。
 
なお、「お金をかけなくてよかった家電」アンケートの第1位は「テレビ」で、「タブレットやスマホでYouTubeなどを見ることが多く、地上波はあまり見ない」といった声があるようです。
 
「効率や機能性を求める家電は何か」「最低限の機能でよい家電は何か」など、家電に求める条件を事前に考えて選べると、時間に余裕が持てたり、光熱費の節約につながったりするかもしれません。
 

家電を新しく買いそろえるには「10万円」だと足りなくなる可能性がある

一人暮らしを始める際、株式会社日本政策金融公庫の調査結果では、アパートの敷金や家財道具の購入費などの初期費用で、平均38万円程度かかるとされています。また、家具・家電の購入費の目安は20万円程度といわれているため、10万円では足りない可能性があります。
 
一人暮らしを始めるには多額の費用がかかります。ただし、さまざまな工夫次第ではその費用をおさえることもできるでしょう。本記事を参考にしていただき、快適な一人暮らしを始めてください。
 

出典

株式会社日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」 3 自宅外通学にかける費用(3)自宅外通学を始めるための費用(11ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2021年 表番号2 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 男女,年齢階級別
株式会社ライフアドバンス 不動産の相談窓口 【お金をかけて良かった家電ランキング】男女500人アンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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