「コート」や「制服」は自宅の洗濯機で洗っています。普通はクリーニングに出すものなのでしょうか?
この記事では、コートや制服を自宅で安全に洗濯する方法についてご紹介します。
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目次
コートを自宅で洗濯したことがある人はどれくらいいる?
株式会社ヨシハラシステムズが実施した「『冬物の洗濯』に関するアンケート調査」によると、冬物を自宅で洗っている人のうち、コートを家で洗ったと答えた人の割合は、全体の6.7%でした。
また、クリーニングに出さなかった理由として「高い」「面倒」といった回答が上位を占めていました。中には自宅で洗濯した結果、型崩れしてしまったなど服が元に戻らなくなった失敗をした人もおり、自宅での洗濯は注意が必要なことも分かりました。
コートや制服を自宅で洗濯することは可能
コートや制服類は、洗濯表示を確認して家庭での洗濯が可能となっていれば、自宅で洗濯できるといえます。ただし、デリケートな素材はクリーニング店を利用する方が安心でしょう。
具体的な洗い方は素材などによって異なるため、タグの表示に従い、型崩れを防ぐために形を整えて干しましょう。
コートを自宅で洗濯する際の注意点
コートを洗濯する際は、洗濯表示を必ず見て水洗いができるのかどうかを確認し、コートの素材に合わせて適切な洗剤(おしゃれ着用の中性洗剤など)で洗いましょう。
襟や袖口などは部分洗いしておき、洗濯機で洗う場合は「手洗いコース」や「おしゃれ着コース」「ドライコース」など、水流が優しく、デリケートな衣類の洗濯に向いたモードを選択しましょう。ただし、縮みやすいウール素材のコートは手洗いをおすすめします。
干し方はコートの形を保つために平干しが最適ですが、ハンガーにつるす場合は重みで型崩れしないよう注意が必要です。
制服を自宅で洗濯する際の注意点
制服の場合は、洗濯前にポケットの中身を確認し取り出したら、襟や袖口の汚れを予洗いし、ボタンやファスナーを閉めます。洗濯ネットに入れ、中性洗剤で洗い、脱水は短めにしましょう。また、乾燥時は形を整えて干してください。
クリーニングと自宅で洗濯した場合の費用を比較
コートや制服をクリーニングに出した場合の料金は、店舗や地域、種類などによって異なりますが、一般的にはダウンが2400円~1万500円程度、コートは1200円~5000円程度です。
一方、自宅で洗濯機を使って洗濯する場合、洗剤代や水道代、電気代がかかります。
【洗剤代】
中性洗剤の価格を1本(460ミリリットル)で350円とします。1回の洗濯における使用量は、縦型洗濯機の場合は水30リットルに対して40ミリリットルが目安です。縦型洗濯機の洗濯1回の標準使用水量を110リットルと仮定すると、洗剤は148ミリリットルが必要となり、約195円かかります。
【水道代】
水道料金を1リットルあたり0.24円とすると、洗濯1回の水道代は約26円となります。
【電気代】
1回の洗濯時の消費電力量を約60ワットアワー、電気料金単価を31円/キロワットアワーとすると、電気代は約1.9円です(電気代=キロワットアワー×電気料金単価)。
以上を合計すると約223円となります。自然乾燥の場合は無料ですが、乾燥機を使って乾かす場合は、別途電気代やガス代が必要になります。
自宅で洗濯すれば、クリーニングに出すよりもかなり節約になるといえるでしょう。ただし、クリーニングは美しい仕上がりが期待できるのに対し、自宅での洗濯はコートが縮んだり、型崩れや色落ちが起きたりする可能性があることが懸念点でしょう。
コートや制服は自宅で洗濯できるものもあるが、失敗を避けるにはタグの表示をよく確認し、干し方に注意する必要がある
コートや制服など、自宅で洗うことが難しそうな衣類でも、適切な方法をとれば自宅での洗濯は十分可能といえます。ただし、衣類の状態や素材によっては、クリーニングを利用する方が無難なケースもあるでしょう。
コートや制服などを自宅で洗濯する場合は、必ず表示をチェックし、水洗いできるのかを確認しましょう。また、素材に合った洗剤で適切な方法で洗い、衣類の形を保つよう乾かし方にも注意を払うことが大切です。
出典
株式会社ヨシハラシステムズ「冬物の洗濯」に関するアンケート調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
