セルフ給油で「自動ストップ」したけど、まだ入りそう!→「継ぎ足し給油は危険」と友人に指摘されたけど、なぜ危険なの?「安全な給油方法」についても解説

配信日: 2025.03.07

この記事は約 3 分で読めます。
セルフ給油で「自動ストップ」したけど、まだ入りそう!→「継ぎ足し給油は危険」と友人に指摘されたけど、なぜ危険なの?「安全な給油方法」についても解説
セルフ式のガソリンスタンドで「満タン」にして給油が自動ストップした後でも、「まだ入るだろう」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
 
中には、自動ストップ後にガソリンをつぎ足していたら、友人から「危険だよ」と言われ、「なにが危険なんだろう?」と疑問に思うこともあるかもしれません。
 
実は、このつぎ足し給油は多くのガソリンスタンドで禁止されており、さまざまな危険性が伴います。本記事では、つぎ足し給油がなぜ危険なのか、その理由と安全な給油方法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

つぎ足し給油が禁止されている理由

セルフスタンドの給油機には、満タンになると自動的に給油を停止する「オートストップ機能」が備わっています。オートストップ後にさらに給油を続けると、どのような危険があるのかを見ていきましょう。
 

ガソリンの吹きこぼれによる火災リスク

つぎ足し給油を行うと、ガソリンが給油口からあふれ出す可能性があります。経済産業省資源エネルギー庁によると、2月3日時点のレギュラーガソリン価格は1リットル当たり184.6円です。
 
もちろん、あふれ出すガソリンが1リットルに達することはないかもしれませんが、数百ミリリットルをこぼしただけでも数十円のロスにはつながるでしょう。
 
これに加えて、東京消防庁は「ガソリンは常温で蒸発し、静電気の火花でも火災になることがあります」と注意喚起しています。
 
ガソリンは非常に揮発性が高く、つぎ足し給油によってガソリンが吹きこぼれると、静電気などのわずかな火種で引火する危険性があります。
 

計量器の故障や誤作動の可能性

給油ノズルのオートストップ機能は、ノズル内の空気の流れを検知して作動します。つぎ足し給油をするとノズルの穴がふさがり、センサーの誤作動や故障を引き起こすかもしれません。
 
そうなると、次回以降の給油時に正確な計量ができなくなる恐れがあります。
 

つぎ足し給油が車両に及ぼす影響

燃料タンクは、ガソリンの熱膨張を考慮して設計されています。つぎ足し給油によって膨張する余地がなくなると、ガソリンが漏れたり、車両部品への悪影響となったりする可能性があります。
 

安全な給油方法とコストを抑えるポイント

安全に給油し、無駄なコストを抑えるためには、なにに気をつけるべきなのでしょうか?
 
まずは、給油ノズルが自動で停止したら、それ以上は給油しないことが大切です。また、給油中はノズルをしっかりと握り、万一トラブルが発生した場合に早期に発見できるように、給油口から目を離さずにいることが大切です。
 
燃料タンクの容量や車両の燃費を把握し、計画的に給油し、無駄な給油を避けましょう。
 

まとめ

便利なセルフスタンドでの給油では、安全性を最優先に考えることが重要です。つぎ足し給油の危険性を理解し、正しい給油方法を実践することが、事故のリスクを減らし、車両の長寿命化や環境保護にもつながります。
 
また、つぎ足しによりガソリンがあふれ出して無駄になることや、給油ノズルや車両部品への悪影響を防ぐためにも、メーカーやガソリンスタンドの推奨する給油方法を守ることが大切です。安全なドライブのためにも、正しい知識を持ち、適切な給油を心がけましょう。
 

出典

東京消防庁 身近な危険物の事故を防ぐために
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集