最近「人気グルメ」の「冷凍自販機」をよく見かけます。儲かるのでしょうか?

配信日: 2025.03.08 更新日: 2025.09.26
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最近「人気グルメ」の「冷凍自販機」をよく見かけます。儲かるのでしょうか?
冷凍食品をラインアップした自動販売機ですが、街中で見かけたことがある方は多くいるでしょう。近年、冷凍自販機の人気は高まっており、今後も設置台数が増えることが予想されます。
 
そこで本記事では、冷凍自販機について解説します。
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冷凍自販機が人気の理由

冷凍自販機は自動販売機の一種で、冷凍状態の食品を販売している点が特徴です。従来はアイスクリームの販売が大半を占めていましたが、最近ではラーメンやギョーザ、カレーなど、多種多様な食品が販売されています。今後も設置台数は増加傾向にあるとされています。
 
以下に、冷凍自販機が人気を集めている理由をまとめました。

●中食をする消費者が増えたから
●24時間販売しているから
●興味を引くデザイン

新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、中食を行う消費者が増加しました。中食とは、総菜やお弁当などを購入して自宅で食べることを指し、外食と内食の中間のような位置づけです。消費者の中食需要に応えることで、冷凍自販機は人気を集めるようになったといえます。
 
冷凍自販機であれば、24時間購入できます。飲食店の営業時間外である早朝や深夜でも、商品を購入して自宅で食べられる点が人気の理由です。
 
なお、冷凍自販機が設置されている場所は、主に飲食店の店頭のほか、駅や空港、サービスエリア、会社の休憩場所などです。設置場所によってターゲットなどが変わるため、販売される商品も異なります。
 

販売者における冷凍自販機のメリットとデメリット

以下に、冷凍自販機を導入するメリットを販売者視点でまとめました。

●少ない人件費で運営できる
●わずかなスペースでも販売可能
●空いているスペースを有効活用できる
●24時間の販売が可能
●集客のきっかけになる

冷凍自販機であれば、販売にかかる人件費は基本的には不要です。人件費がかかるのは、商品の補充時程度です。自動販売機という特徴も相まって、24時間稼働させられます。
 
また、冷凍自販機を設置できれば、小さなスペースでも販売できる点もメリットのひとつです。空きスペースの有効活用にも適しているでしょう。
 
さらに、冷凍自販機をきっかけとした集客にも期待できます。場合によっては、冷凍自販機をきっかけに新たな顧客を獲得して、販路拡大につながる可能性があります。
 
一方、冷凍自販機を導入するデメリットは以下のとおりです。

●電気代がかかる
●売れ残りの商品を処理する必要がある
●導入には費用がかかる

冷凍自販機は基本的に人件費がかからないものの、電気代が必要です。また、冷凍自販機の導入自体にもコストがかかります。初期費用や維持費を回収し、利益を出せるかどうかは販売方法や集客状況などによるでしょう。
 
さらに、冷凍自販機の商品を必ず完売できるとはかぎらず、売れ残った商品を処理する必要もあります。食品であれば、売れなかったものをそのまま販売し続けるわけにはいきません。販売数の調整と、賞味期限や消費期限を長くする工夫が必要でしょう。
 

冷凍自販機の導入方法と費用

冷凍自販機の導入方法には、購入、リース、レンタルの3種類があります。価格の目安として、購入する場合は1台当たり200万円、リースやレンタルであれば1台当たり月額で3〜5万円が相場とされています。レンタルの場合は、初期費用に数十万円かかる可能性があります。
 
また、基本的なランニングコストは、月々の電気代とメンテナンス費用です。使用頻度や冷凍自販機の機種、気温などの状況により必要な電気代は異なりますが、月々5000〜8000円ほどとされています。メンテナンス費用は保証期間中であれば無料ですが、期間終了後や保証がない場合は2~3万円ほどかかります。
 
なお、冷凍自販機での売り上げは、設置場所や販売商品によって異なります。一般的には、売り上げは10~30万円ほどで、利益は数万~10万円前後といわれています。ただし、必ず利益が出るとはかぎりません。
 

もうかるかどうかは冷凍自販機の状況次第

冷凍自販機の設置により、一定の売り上げと利益が期待できるとされています。ただし、設置したからといって必ず利益が出るとはかぎりません。平均以上の利益が出ることもあるかもしれませんが、ほとんど利益が出ない状況も起こり得るでしょう。
 
冷凍自販機でもうけるには、商品の選定や設置場所の選択、効果的な販促活動などでの工夫が必要です。もうかるかどうかは、これらの要因を含む各冷凍自販機の状況次第といえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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