スーパーやコンビニで見かける「ユニセフの募金箱」。募金は具体的に「どう使われている」のでしょうか?

配信日: 2025.03.10 更新日: 2025.03.11

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スーパーやコンビニで見かける「ユニセフの募金箱」。募金は具体的に「どう使われている」のでしょうか?
スーパーやコンビニエンスストアで会計するときによく見かけるのが、ユニセフの募金箱です。余ったおつりを寄付しようかと考えながらも、実際のところ何に使われるのか、つい疑問に思うこともあるかもしれません。
 
ユニセフに寄付したお金は、一体何に使われているのでしょうか。今回は、ユニセフ募金の行き先を詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ユニセフとはどんな団体?

ユニセフ(UNICEF)は国際連合の子ども支援プロジェクトの1つで、世界最大のワクチン提供者であり、世界最大の人道支援物資倉庫を運営する団体とされています。
 
1946年に、第二次世界大戦後の被災地における、子どもたちの緊急支援を目的に設立されました。すべての子どもたちの命と権利を守るために、ユニセフでは約190の国や地域で寄付による支援活動を展開しているのです。
 

ユニセフの募金は何に使われているのか

ユニセフの募金は、支援が届きにくい地域から優先的に使われているようです。具体的には、保健、HIV(エイズ)、水と衛生、栄養、緊急支援・人道支援と幅広い分野にわたり活用されています。
 
ユニセフの調査によると、5歳未満で死亡する子どもの数(2022年時点)は、未開発の国を中心に年間で490万人です。
 
5歳未満の子どもの主な死亡原因を、以下の表1にまとめました。
 
表1

主な原因 割合
早産 18%
肺炎 14%
出生時仮死
分娩損傷
12%
マラリア 9%
下痢 9%
先天的な理由 8%
けが 5%
敗血症 3%
結核 3%
はしか 2%
髄膜炎/脳炎 2%
HIV/エイズ 1%
破傷風 0.2%
その他 14%

※日本ユニセフ協会「ユニセフの主な活動分野|保健」を基に筆者作成
 
5歳未満児の死亡の原因は、早産や出産時の合併症、肺炎やマラリアであり、安全な水とワクチンがあれば、その多くが防ぐことができると考えられているようです。ユニセフは、ワクチンや安全な水・衛生環境を提供するなどして総合的な支援に努めています。
 
すべての子どもたちが、公平に十分な支援を受け、希望ある暮らしへと導くことがユニセフのゴールです。そうしたユニセフの活動は、「SDGs17」の目標とも密接につながっています。
 

ユニセフ募金の支援例

次に、ユニセフ募金の具体的な支援例をいくつか紹介します。表2は、ユニセフ募金の使いみちをまとめたものです。
 
表2

金額 支援物資 支援分野
439円 えんぴつ10本、ノート10冊 教育
1万2163円 「スクール・イン・ア・バック」
生徒40人分と先生1人分
緊急事態に対応する学用品セット
教育
213円 経口ポリオワクチン10回分 予防接種
1081円 使い捨ての注射器100本 予防接種
695円 はしかの予防接種用ワクチン10回分 予防接種
55万1756円 ワクチンを保管する太陽光発電の冷蔵庫1台 予防接種
301万443円 ワクチンを安全に保管するための大きな保冷室
(10立方メートル)
予防接種

※日本ユニセフ協会「ご寄付による支援例」を基に筆者作成
 
表2から分かるように、ユニセフ募金は、100円以下の安価なものから300万円の高価な設備まで、さまざまな支援物資に使われているようです。少ない資金でも、緊急時に誰かの助けになる可能性があることが分かります。
 

ユニセフに寄付する方法

ユニセフに寄付する場合、スーパーやコンビニエンストアの募金箱にお金を入れる方法が最も簡単だと考えられます。ポプラ、生活彩家、ダイソー&アオヤマ 100 YEN PLAZA、ライトオン、コメリなどに募金箱が設置されているようです。
 
募金についての詳細は、ユニセフの公式サイトを確認してください。
 

信頼できるユニセフの提携先で寄付してみよう

寄付金は受け取る側だけでなく、差し出す側もさまざまなことを考えるきっかけになるなど、大変尊い行為だと考えられます。1円の寄付であっても、1万人分が集まれば1万円となります。一人が差し出すお金は貴重です。金銭的に余裕があるときは、信頼できる提携先の募金箱にコインを1枚入れてみてはいかがでしょうか。
 

出典

日本ユニセフ協会 ユニセフの主な活動分野|保健
日本ユニセフ協会 ご寄付による支援例
日本ユニセフ協会 店舗に募金箱を設置
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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