年収700万円の会社員、彼女とのデートに「軽自動車」はNGですか? 最近SNSで「軽自動車に乗ってほしくない」という意見を見かけたので不安です。年収的に、もう少し「高い車」に乗るべきでしょうか?
配信日: 2025.03.12

こうした投稿を目にすると、「初めてのデートに軽自動車で行くのは大丈夫だろうか」と不安になる男性もいるのではないでしょうか。実際に、デートで軽自動車はNGなのか、本記事で考えていきましょう。

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
軽自動車を嫌がる理由は?
筆者は「デートで軽自動車は恥ずかしい」といった意見をSNS上で見かけることがありますし、実際に筆者の友人女性の中にもそういった考えを持つ人がいます。
さらに、合同会社アントが行ったアンケートでは、「彼氏に乗ってほしくない車」として軽自動車を挙げた人が38.8%にのぼり、1位となっています。「デートで軽自動車は避けて欲しい」と考えている女性がいることは事実でしょう。
しかし、これはあくまで「そう思う人もいる」という話であって、全ての女性が軽自動車を嫌がるというわけではありません。では、軽自動車を嫌がる人がいる理由は何でしょうか?
まず軽自動車の実用性に対する不満が挙げられます。軽自動車は車内が狭く、長時間のドライブでは快適性に欠けることや、小型であるため衝突時の安全性に不安を感じる人もいるでしょう。この場合は、例えば遠出のときはレンタカーを借りるといった対策も取れるでしょう。
一方で、「車のランク=収入やステータスの象徴」と考える人もいます。税金や維持費が安く、経済的な負担が少ない軽自動車は「年収が低い人が乗る車」と認識しているのかもしれません。
これにより、「年収が低い彼氏と付き合っていると思われるのが恥ずかしい」と感じてしまう人もいるのでしょう。
年収700万円で買える車は?
あくまでも一般論で考え方は人それぞれですが、車の購入資金は年収の50%に抑えるのが良いとされています。つまり年収700万円なのであれば、350万円くらいまでが許容されるというわけです。
前述したアンケートで「男性に乗ってきて欲しい車」の1位に挙がっているのはSUVとなっており、350万円であればマツダのSUV「CX-5」などが候補に挙がります。
グレード「20S i Selection(2WD 6EC-AT)ガソリン」の本体価格は約281万円なので、オプションをつけたり、グレードを上げても初期費用込みで350万円には収まるでしょう。
仮に350万円の車を頭金70万円、年収の4割に当たる280万円を金利2.7%で3年間のカーローンで組んだとしても、月々の返済額は約8万1000円です。普通車の維持費の目安は月約5万円と言われているので合計すると約13万円となります。
手取り率を80%と仮定すると、年収700万円の人の月々の手取りは約46万円です。ローンの支払いと維持費の13万円は無理ない支出と言えるでしょう。
軽自動車を好意的に見る女性もいる
しかし、軽自動車に対する評価はネガティブなものばかりではありません。むしろ、「彼氏が軽自動車だからこそ好印象」という意見もあります。
「堅実な男性」を好む女性にとっては、軽自動車はプラスの要素になり得ます。「無理に高い車に乗らず、堅実にお金を管理できる男性なのだな」「結婚を考えたときに、お金の使い方がしっかりしていそう」といった具合に、軽自動車に乗る男性がむしろ魅力的に映ることもあるでしょう。
また、最近の軽自動車はデザインや機能が向上しており、普通車と比べても遜色のないモデルも増えています。おしゃれな軽自動車なら、むしろ「コンパクトでかわいい」と好印象を持つ人もいるかもしれません。
軽自動車をどう考えるかは人それぞれ
デートで軽自動車を使うことに対する意見は、人それぞれです。「絶対にNG」と考える人もいれば、「全く気にしない」「むしろ好印象」という人もいます。
そのため、「デートに軽自動車はNGか」という問題に答えはなく、結局は相手の考え方次第と言えるでしょう。むしろ軽自動車でデートして、彼女がどんな反応をするのかが分かることはプラスに働くかもしれません。
例えば、彼女が「軽自動車は恥ずかしい」と強く主張するのであれば、それは彼女が車や装飾品などのランクや見た目を重視する価値観を持っているということです。
一方で、「気にしない」「むしろ堅実で好印象」と感じるのであれば、見た目にとらわれず、より実用的なことにお金を使いたい人であることが分かります。もちろんどちらが良くて、どちらが悪いというわけではありません。
しかしながら、お金の使い方やこだわりのポイントが合うかどうかは重要です。無理に相手の考えに合わせるのではなく、自分の価値観と合う人と付き合うほうが、長い目で見れば良い関係を築きやすくなるでしょう。
彼女が軽自動車をどう捉えるかを知ることで、今後の付き合い方を見極めるきっかけにもなるかもしれません。
出典
合同会社 アント「モテる男性の車」に関する調査
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士