海外の「オンラインカジノ」サイトを利用したら“違法”になる?罰金・罰則はどのように規定されている?

配信日: 2025.03.13

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海外の「オンラインカジノ」サイトを利用したら“違法”になる?罰金・罰則はどのように規定されている?
近年「オンラインカジノ」が問題になることがあるようですが、検挙された人の中には「違法だとは知らなかった」という人も少なくないようです。
 
オンラインカジノについては誤った情報も数多く流れているようなので、きちんと理解することが大切です。本記事では、オンラインカジノの概要や違法性とともに、科される罰則について詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「オンラインカジノ」とは?

「オンラインカジノ」とは、オンライン上でおこなったゲームの結果に対して現金や電子マネーなどを賭けるものです。
 
スロットやカードゲーム・パズルゲームにとどまらず、スポーツの勝敗に賭けるものなど、オンライン上でおこなわれる賭博はすべて「オンラインカジノ」に該当します。海外で運営しているサイトであっても、日本語で表記されており、日本国内で利用できるようになっているものもあります。
 
これまでに確認できているサイトの中には、サイト上のゲームで利用できるポイントを、アカウントに紐付けた銀行口座やクレジットカードなどで購入できます。
 
そして、最終的に獲得したポイントを現金化する仕組みが整備されているものもあるようです。ポイントはゲームの結果によって増減するため、賭けに勝てば多くの現金を手に入れられる仕組みです。
 

「オンラインカジノ」サイトを利用することは違法?

海外のオンラインサイトを利用するにあたって「その国では合法的に認められているサイトなので、利用しても問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
 
しかし、政府広報オンラインによれば、日本国内からこれらのサイトにアクセスして賭博をおこなうことは、「賭博罪」などの犯罪に当たるとされています。
 
令和5年中には、オンラインカジノに係る賭博事犯で100人以上が検挙されています。「違法だと知らなかった」と主張しても罪になることには変わりがないので、どのようなサイトを利用したら違法になるのか、しっかりと把握しておくことが大切です。
 

どのような罰則が科されるのか?

オンラインカジノに手を染めた場合は「賭博罪」に該当します。刑法第185条には「賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない」と記載されています。
 
ただし、何をもって「賭博」とするか、その判断に疑問を持つ人もいるかもしれません。経済産業省によると、「賭博」とは「2人以上の者が、偶然の勝敗により財物や財産上の利益の得喪を争う行為」のことをいいます。
 
つまり、その勝敗が予見できるものではなく偶然性に左右されるもので、オンラインゲームにおけるアイテムの取得のように一定の財産的価値を有するものを、賭けにより勝者は得て敗者は失うような場合に、賭博罪は成立すると考えられます。
 
また「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない」という記載については、金額が少ない場合であっても、金銭を賭ければこの要件には該当しないとされています。
 
さらに、常習として賭博をした者は刑法第186条の「常習賭博罪」に該当し、3年以下の懲役が科されることもあるので注意が必要です。
 

海外のオンラインカジノによる賭博は違法|50万円以下の罰金や懲役が科されることもある

海外のオンラインカジノサイトを日本国内で利用した場合、賭博罪として50万円以下の罰金または科料に処される可能性があります。
 
さらに、常習性が認められた場合は3年以下の懲役が科されることもあるため、十分注意しなければなりません。
 
オンラインカジノについてはその違法性についてよく理解していない人もいるようで、違法とは知らずに手を染めてしまうこともあり得るでしょう。まずは、オンラインカジノとはどのようなもののことで、何をすると違法になるのか、しっかり理解することをおすすめします。
 

出典

政府広報オンライン 防犯 オンラインカジノによる賭博は犯罪です!
e-Govポータル法令検索 刑法(明治四十年法律第四十五号) 第二編 罪 第二十三章 賭博及び富くじに関する罪 第百八十五条(賭博)、第百八十六条(常習賭博及び賭博場開張等図利)
経済産業省 資料5 賭博罪をめぐる論点について(1ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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