友人と3人で「飲み会」を開催! 車なので「飲み放題は2人分で」と頼んだら、「人数分の注文が必要」とのこと。お酒を飲まないのに頼む必要はあるのでしょうか?
配信日: 2025.03.14

「お酒を飲まないのに飲み放題を頼むのは納得できない」と感じるものの、店のルールで決められているなら従うしかないのかと考える人も多いでしょう。
本記事では、飲み放題の注文ルールについて店舗ごとの違いを整理し、実際にこうした状況に直面したときの対応策について考えます。

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
飲み放題のルールは店舗によって異なる
飲み放題の注文ルールは店舗ごとに異なり、大きく分けると次の3パターンがあります。
1.「全員アルコール飲み放題」のルールを設けている店舗
まず、「アルコール飲み放題を注文するなら全員が同じプランを頼まなければならない」と決めているお店です。理由は、単品注文と飲み放題を混在させると会計管理が煩雑になることや、不正にお酒をシェアされるリスクを避けるためと考えられます。
この場合、お酒を飲まない人でも飲み放題の料金を支払わなければなりません。「飲み放題を利用せず単品注文にする」か、「飲まない人も飲み放題を注文するがソフトドリンクのみ飲む」といった対応を取ることになります。
2.「アルコール飲み放題とソフトドリンク飲み放題を選べる」店舗
お店によっては、「飲み放題を注文する場合、アルコール飲み放題とソフトドリンク飲み放題を1人ずつ選べる」という方式を採用しているところもあります。焼肉チェーン大手の「焼肉きんぐ」などが導入しているシステムです。
このケースでは、お酒を飲まない人はソフトドリンク飲み放題を選択できるため、アルコール飲み放題の料金を支払わなくて済みます。ドライバーやお酒を飲めない人にとってありがたいシステムと言えそうです。
3.例外的に飲み放題を頼まなくてもOKな店舗
一部の店舗では、全員同一プランが原則だが「ドライバーや妊婦などの理由がある場合はソフトドリンク飲み放題でもOK」としているところもあります。カラオケパセラなどが導入しているシステムです。
店側と客側の事情を考慮したバランスの取れたシステムと言えるでしょう。ただし、アルコールが苦手といった理由では変更できないこともあるため、お店のルールを確認する必要があります。
お酒を飲まない人も飲み放題を頼まなければならない場合、どうする?
「アルコール飲み放題は人数分の注文が必要」と言われた場合は、まずはトータルの金額を計算しどちらが得かを考えることが大切です。
例えば、飲み放題が1人2000円で、アルコールの単品価格が1杯600円、ソフトドリンクが1杯300円の場合、単品注文と飲み放題のどちらが安くなるかを考えます。
2人がアルコールをそれぞれ3杯ずつ(合計3600円)、1人がソフトドリンクを3杯(900円)飲んだ場合の合計は4500円です。アルコール飲み放題の料金は6000円なので、全員が飲み放題を頼むより単品注文のほうが安くなります。
一方、アルコールを飲む2人がそれぞれ5杯飲んだ場合は合計6000円となるため、これだけでも飲み放題を頼んだほうがお得です。
このように、飲む量によってどちらが得か変わります。まずは単品注文での合計金額を計算し、それと飲み放題の料金を比較した上で最適な選択をすることが重要です。
飲み放題を上手に使って楽しい飲み会を
飲み放題の考え方はお店によって違い、一概に決まっているわけではありません。全員がアルコール飲み放題必須とするケースや、アルコールを飲まない人はソフトドリンク飲み放題でも良いとするケースに分かれます。
アルコールを飲めない人がいる場合は、事前のリサーチで後者のお店を選ぶと良いでしょう。例えば、会計時に「ご飯代は全員で割り勘にして、飲み放題の料金はお酒の有無で負担」とすると、アルコールを飲む人と飲まない人との不公平感の解消にもつながります。
事前にお店の飲み放題ルールを理解し、全員が気持ちよく楽しめる飲み会にしましょう。
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士